「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
ヤエムグラ

八重葎[ヤエムグラ] Galium spurium var. echinospermon
別名:ウズラ、勲章花[クンショウバナ]、勲章花[クンショウグサ]、トリグサ、クチキリ、脛掻き[スネカキ]、棘繁縷[イゲハコベ]、マンキンタン

アカネ科ヤエムグラ属の越年草。
ヤエムグラの花


ヤエムグラの実
葉は1へ3cmで6~8枚が輪生。春から初夏に高く伸びて藪を作り、1、2mmくらいの小さな小さな花を寄り集まらせて咲かせます。実は丸く、トゲ毛が生えていて服にくっつきます。

茎にもトゲ毛はあるので、べたべたくっついてきて、これが生えてる藪を突っ切るのは鬱陶しいです。

とはいえ、このトゲ毛は本来、細くて頼りないヤエムグラが、仲間や他の植物とくっついて互いに支え合い、立ち上がる為のものだそうで。そう考えてみると素敵なもののようにも思えてきます。

葉のへりにもトゲ毛があるので、輪の形の葉を服の胸にくっつけて、勲章かワッペンみたいにして遊ぶこともできます。別名の「勲章草/勲章花」はこれに由来するのでしょう。

ヤエムグラ属は世界におよそ400種、日本にはそのうち19種が自生しています。



ヤエムグラの花言葉
拮抗




 ↓は、近似種。
キクムグラ

菊葎[キクムグラ] Galium kikumugura
別名:姫葎[ヒメムグラ]

アカネ科ヤエムグラ属の多年草。輪生する葉が4、5枚。
草丈20~40cmで、暗い林の道端なんかによく見ます。花期は五月から六月。

ずっと四葉葎[ヨツバムグラ]だと思って記載していたのですが、どうも違うと気付きました。
ヨツバムグラの花は淡い黄緑色で、ごちゃっとまとまった一塊になって咲くらしいのですが、これは白いし、細い柄の先に1~3個ずつ程度、ぽつぽつとしかありません。

……ん? よく見ると、花の基部から小さな葉っぱ(苞)が一つ、ぴょこんと突き出しています。

以上から鑑[かんが]みるに、どうやら「菊葎[キクムグラ]」だったようです。

キクムグラの花
←キクムグラの花。ホントにちっちゃいです。つまようじの頭くらい。

目を凝らすと、白い花の裏から緑の小さな苞が覗いているのが判ります。


キクムグラの花言葉はないようです。

それにしても、どうして「キク」ムグラなんでしょうか。
花は菊には似ていないですよね。


「むぐら」とは、重なり合って藪を作る草のこと。
「茂闇[もくくらき]」、もしくは「室暗[むろくらき]」から転訛したなど、語源は諸説。なんにせよ「暗い」という言葉から生じたということでしょうか。

その「むぐら」が八重になるほど茂って藪を作るから「八重葎[ヤエムグラ]」。
あるいは、葉が6~8枚輪生するからとも。

ヤエムグラの藪


「八重葎」は夏の季語として古くから和歌に使われています。ところが、この「八重葎」は、春に茂って秋には枯れてしまうアカネ科ヤエムグラ属のヤエムグラのことではなく、蔓で絡みついて夏から秋に藪を作る、クワ科(またはアサ科)カラハナソウ属の鉄葎[カナムグラ]を指すと言われています。
カナムグラはヤエムグラ属とは種類も見た目も大きさも全く違う植物ですが、茂って藪を作るところ、棘があって藪こぎしようとすると絡みついてくるところは同じです。
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【2010/05/18 19:00】 | すわさき・その他
【タグ】 この花なんだ  
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