「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
ヤブニンジン
藪人参[ヤブニンジン] Osmorhiza aristata
別名:長虱[ナガジラミ]

セリ科ヤブニンジン属の多年草。
40~60cmくらい伸びて、日陰に深い藪を作ります。花の感じが線香花火っぽい。日のあまり射さない斜面一面に生えてるのを見ると、なんともうら寂しいような気持ちになります。「もののあわれ」ってやつでしょうか?

名前の由来はご想像の通り、葉っぱがニンジンに似ているから。
…とだけ説明されることが多いんですが、中国名が「香根芹」だったり、生薬として使うのが根である点を見ると「根がニンジンのように有用な植物だから」という認識もあるのではと思えます。



別名の「長虱[ナガジラミ]」は、近似種の「藪虱[ヤブシラミ]」に関連するようです。
ヤブジラミの実には棘状の毛があって毛や服にくっつく。それを虱が付いた様子に見立てて「ヤブジラミ」。
そんなヤブジラミの実が3、4mmの長さなのに対し、こちらは2cmもある。このことから「虱」と呼ばれた、と。

↓これがヤブニンジンの実。細長い。
ヤブニンジンの実

↓対してヤブジラミの実は丸く、細かく毛が生えています。
ヤブジラミ

ヤブニンジンの生薬名は藳本[コウホン]で、根を煎じて頭やお腹の鎮痛剤として用います。
若いうちなら葉も食べられるようです。


ヤブニンジンの花言葉
喜び




ヤブジラミ


藪虱[ヤブジラミ] Torilis japonica
別名:草虱[クサジラミ]

セリ科ヤブジラミ属の越年草。草丈30~80cm。
ヤブニンジンよりやや遅れて咲き始める印象があります。
ヤブニンジンに比べると葉の切れ込みが細かく、よりニンジンの葉に似ています。
花は、付き方がまばらながらセリ科一般のそれに近いです。

ヤブニンジンとヤブジラミの花

前述のように、果実は3、4mm程度の楕円形。全体を覆う毛を鉤にして毛皮や服にくっつきます。

この実を干して薬にします。
中国では「華南鶴蝨」、日本は「和蛇牀子」という名で、消炎・強壮剤として使うとか。


ヤブジラミの花言葉
逃がさない




最後に、ヤブジラミによく似た近似種。
オヤブジラミ

雄藪虱[オヤブジラミ] Torilis scabra

セリ科ヤブジラミ属の越年草。草丈30~80cm。
ヤブニンジンやヤブジラミと同じような場所に生えます。
花期はヤブジラミよりやや遅く、晩春頃から夏まで。


ヤブジラミとの相違点は以下の二点。

・茎や葉、萼片が濃く紫がかっている
・実がヤブジラミよりも大きく、4~6mmほどある


オヤブジラミの花言葉
人懐っこい





ヤブジラミの花言葉が怖いです。
実が服にくっつくからなんでしょうが…。
オヤブジラミの花言葉と、恐らく由来的には同じなのに、この印象の差。
ものは言いようって奴ですね。
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【2010/05/07 19:00】 | すわさき・その他
【タグ】 この花なんだ  
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