「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。


紫雲英[ゲンゲ] Astragalus sinicus
別名:ゲンゲン、五形花[ゲゲバナ]、蓮華[レンゲ]、蓮華草[レンゲソウ]、釈迦花[シャカバナ]、ホウトウゲ、フゾバナ。ホウゾウバナ、肥やし草[コヤシグサ]、田草[デンソウ]、田豌豆[タエンドウ]、タブドウ、毛氈草[モウセングサ]、都草[ミヤコグサ]

マメ科ゲンゲ属の越年草。横這いをし、絨毯のように茂ります。別名の一つに田豌豆[タエンドウ]とあるように豆果が実り、熟すと莢[さや]が真っ黒になります。

ゲンゲの実

私にとっては「レンゲ」なのですが、正式名は紫雲英[ゲンゲ]で、レンゲは異名の一つに過ぎないのだそうです。なんかショック……。

中国原産で、かつては緑肥として栽培されていました。
秋の収穫後の田に種を蒔いておくと、春には緑の葉がこんもり茂ってピンクの花を咲かせます。田を起こす時、この全草をそのまま土に鋤き込んで肥料にしました。葉や花が肥料になるのは勿論、根に付く根粒菌が窒素を生成するため、土を肥やしたからです。

一面のレンゲ


しかし化学肥料の普及した昨今は種を蒔かないようで、私の周囲では、昔のように一面がレンゲに覆われた田んぼは少なくなりました。


「ゲンゲ」という和名の由来は定かではありません。中国名の一つ「翹揺[ギョウヨウ]」が転訛したという説、「レンゲ」が転訛したという説などあります。
「蓮華[レンゲ]」の由来の方は殆ど確定されていて、花の形が蓮華(蓮)に似ている、もしくは仏像の座る蓮華座に似ているから、とされます。
漢字の「紫雲英」は中国名。名の由来は、遠目に一面の花を見ると、めでたい紫雲がたなびいているかのようだから、という意味。詩的ですね。

ゲンゲ属を示す学名「Astragalus アストラガロス」は、古ギリシア語の「astragalos」に由来し、意味は「距骨[きょこつ](かかとの上側の短い骨)」になります。……何で?
ゲンゲ(黄蓍[オウギ])属に含まれる沢山の花のうち、どれかの色や形が距骨に似ていたということなんでしょうか?
ちなみに(羊などの)距骨は、お手玉やサイコロとして紀元前からよく使われ、親しまれているものでした。

英名は「Chinese Milk Vetch(中国のミルク豌豆)」。ゲンゲ属の草は羊に食べさせると良く乳を出すと言われているようです。俗に「Pink clover ピンククローバー」と呼ばれることも。


葉は野菜として食べられます。油炒めが美味しいらしい。花は塩漬けにして食べるそうです。あと、花の蜜が美味しいですよね。チューチュー吸えちゃう。

全草と種子は薬用とします。
煎じてうがいすると喉の痛みや咳止めに効き、生の汁を塗ると血止めになるなどと言います。


白レンゲレンゲの花はピンクが基本ですが、たまに真っ白のものや青みがかったものを見つけることもできます。
子供の頃は白レンゲを探して花束を作るのが大好きでした。大体、一反の田んぼに一、二輪はあったように思います。



ゲンゲの花言葉
感化
心が和らぐ(苦しみを和らげる)
あなたは幸福、あなたの幸福

フランスでも薬草(ハーブ)として用いられ、その薬効で苦しみを和らげると言われるそう。
花言葉はその辺りから来ているみたいですね。



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【2010/05/06 19:00】 | すわさき・その他
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