「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
ムラサキケマン

紫華鬘[ムラサキケマン] Corydalis incisa
別名:藪華鬘[ヤブケマン]

ケシ科キケマン属の一年草。中国、朝鮮半島、日本に分布します。花期は春。
草丈は20c~60cm。意外にたくましい感じの草です。

基本的に紫花ですが、稀に白花や薄紫のものもあります。薄紫の場合、花先に紫の濃い部分が残ります。それを「白藪華鬘[シロヤブケマン]」と呼ぶこともあります。

ムラサキケマンの花

汁は大変臭い……と、物の本には書いてあるんですが、そう……かなぁ?
私は臭いと感じたことは無いです。

全草にプロトピン、サンギナリン等の毒を含み、食べると嘔吐・呼吸困難・心臓麻痺等を起こす可能性があります。この草の汁の付いた手で食事をするのも避けた方がよいとか。

中国では「刻葉紫菫」と言い、殺虫剤、タムシ用の塗り薬として用いたようです。

ムラサキケマンの実
花は下側から散っていき、豆の莢[さや]にも似た朔果を実らせます。長さ2cmほど。
充分に熟したそれに触れると、音を立てて二つに弾け、クルッとめくれて種をまき散らします。


↓種が弾け出した後の状態。朔果の皮がめくれてクルクルと丸まっています。
ムラサキケマンの弾けた実


本当に生き物のようにのたうち跳ねるので驚きです。面白いので、是非子供さんに触らせてやってください(笑)。
ただ、前述したように毒がありますので、触った後は手を洗わせるのがいいかもしれません。


華鬘[けまん]と言うのは仏具の一つ。
元々インドでは、生花を糸で綴って首や肩にかけた花輪を指しましたが、中国や日本では、花鳥や天女像などを精緻に透かし彫りにした金属・木・牛皮などの小さい板を、何枚も繋げて梁[はり]からシャラシャラと下げる仏前装飾具のことです。

つまり、この花は華鬘に似ている……と言うことになっていますが、あまりそんな感じでもありませんよね。
強いて言うなら朔果が、シャラシャラ沢山の飾りが下がっているように見えなくもない……かな?


ムラサキケマンの花言葉
喜び
あなたの助けになる




次に、同じキケマン属で、小さくて黄花のもの。
フウロケマン

風露華鬘[フウロケマン] Corydalis pallida
別名:フタゴケマン

ケシ科キケマン属の越年草。草丈30~50cm。
花期は春から夏。

フウロケマンの実似た仲間の黄華鬘[キケマン]よりも弱々しい草です。
伸びた茎は倒れがち。キケマンのように高く直立はしません。

最大の識別点は朔果の形。殆どくびれません。(キケマンは種が二列に入ってゴツゴツ。ツクシキケマンやミヤマキケマンは数珠状にくびれる。)


フウロケマンの花キケマン属の学名「コリダリス Corydalis」は、ギリシア語の「雲雀 Korydallis」に由来するそうで、花の形を雲雀[ひばり]に見立てています。

確かに花先の方を尾とすれば、そう見えなくもないかも。花先が茶色がかった黄色い花だと、ますますそう見えますね。


フウロケマンの花言葉は、見つけることが出来ませんでした。
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【2010/05/04 22:22】 | すわさき・その他
【タグ】 この花なんだ  
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