「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。


金瘡小草[キランソウ] Ajuga decumbens
別名:地獄の釜の蓋[ジゴクノカマノフタ]、医者倒し[イシャダオシ]、医者殺し[イシャゴロシ]、オドケソウ

シソ科キランソウ(アジュガ)属の多年草。中国から朝鮮半島、北海道と沖縄除く日本各地に自生します。
立ち上がらず、地面に平たく張り付いて円く広がります。ほわほわと産毛ならぬ綿毛が生えています。毛深い。


「キランソウ」という名の由来は定かではなく、

●「キ」は「紫[ムラサキ]」、「ラン」は「藍(藍色)」のことで、つまり「紫藍草」
●織物の「金襴[キンラン]」に由来。「金襴草」

といった説がありますが、確証はありません。
特に「金襴」の方は、音が似ているだけで、この草が金襴織を思わせるかと言えば首を捻るよりないのでした。「金色」を思わせる要素がないからです。
強いて言うなら、白い毛がたくさん生えているのが「金糸」だと言い張れなくもないのかもしれませんが……。

キランソウの花
別名の「医者倒し」「医者殺し」は、生薬として効果が高いとされたことから。
乾燥させた葉を煎じて飲むと鎮咳、去淡、解熱、健胃、下痢止めに効くとされます。

他の別名の「地獄の釜の蓋」も、この薬効の高さに由来するとされます。
地獄には大釜があって死者の魂はその中で茹でられていると言われますが、人の健康を保つので、地獄の釜に蓋をしたように死者を減らすというわけです。地面に平たく円く広がる草の形も、釜の蓋を連想させたのでしょう。

キランソウ


金瘡小草は中国名。中国ではキランソウ属は筋骨草属と言い、生薬としては、それに属するキランソウやジュウニヒトエ等を「筋骨草」と総称して扱います。

ピンクのキランソウ

↑ピンク色のキランソウを見つけました。(薄赤紫色と言うべき?)
図鑑を見るに、白花もあるようです。


キランソウの花言葉
あなたを待っています
追憶の日々
健康をあなたに

「あなたを待っています」「追憶の日々」は、地面に張り付いて咲いてる様子が耐えて待つ女を連想させるとか?
「健康をあなたに」は薬効からですね。

「《地獄の釜の蓋》の花言葉は《あなたを待っています》です」って言い方をしてみると、なにやら怖くなります。




もう一つ、キランソウの仲間を。


西洋金瘡小草[セイヨウキランソウ] Ajuga reptans
別名:アジュガ、ビューグル、西洋十二単[セイヨウジュウニヒトエ]

シソ科キランソウ(アジュガ)属の多年草。
ヨーロッパ~中央アジア原産で、日本には1970年頃、園芸種が野生化して帰化しました。
園芸品種として、日本在来種の「十二単[ジュウニヒトエ]」の名で売られることがありますが、同属ではあるものの別種。なんにせよ、茎が立ちあがって花を咲かせる様子もよく似ているので、「西洋十二単」と呼ばれることも。

別名の「アジュガ」は、学名「Ajuga reptans」より。ラテン語で「束縛がない」という意味らしいです。
「ビューグル」の方は、花の形をビューグル、即ち楽器のラッパ(雄牛の角)に見立ててのものでしょうか?

ヨーロッパでも生薬(ハーブ)としてよく利用されたようです。乾燥させてハーブティーにしたり、生のものを浸けておいたオイルを塗ったり、そのオイルで軟膏を作ったり。
収斂作用があるので、血止め、健胃、鎮痛に効果があった模様。


セイヨウキランソウの花言葉
心休まる家庭
絆(強い結びつき)
豊かな心
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【2010/05/01 19:00】 | すわさき・その他
【タグ】 この花なんだ  
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