「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
八重桜

八重桜[ヤエザクラ] Prunus subg. Cerasus
別名:牡丹桜[ボタンザクラ]
(桜そのものの別名:夢見草[ユメミグサ]、徒名草[アダナグサ]、挿頭草[カザシグサ]、吉野草[ヨシノグサ]、曙草[アケボノグサ])

バラ科サクラ属の落葉低~高木。

桜は、主として北半球に50種ほどが分布しており、うち30種が日本に自生しています。日本人がこの花を格別に愛したので、園芸種は非常に多く、なんと300種はあるとか。

これらのうち、八重咲きするものを総じて「八重桜」と呼んでいます。

八重桜
八重桜は一重の桜より開花が二週間ほど遅く、もう桜の季節も終わったかと思う頃、思いがけず目を楽しませてくれる素敵な花です。葉は花と共に出ます。

一重の桜とは咲きぶりの趣がまた違うのですが、これはこれで夢のように美しい。
特に、晴れて日の光がさんさんと注いでいるときに見ると、うっとりするほどだと思います。


名の由来は、例によって幾つか説があります。
一つは、沢山咲くので「咲く等[サクラ]」。
もう一つは、冬のあいだ山(異界)に帰っていた稲[サ]の神(豊穣神)が、春になって人里に出てきて依り憑く場所だから「稲座[サクラ]」、というもの。暦[カレンダー]の無かった昔は、桜の開花を稲作開始の合図にしていたとか。

また、日向神話に登場し後に富士の女神とされた木花開耶姫[コノハナサクヤビメ]の「開耶[サクヤ]」が転訛したという説もあります。木花開耶姫を桜の女神とみなす向きがあるからです。


改めて考えると、日本人はどうしてこんなに桜が好きなのでしょう。

同じサクラ属の梅や桃なども同じように美しくて同じように儚くいさぎよく散るというのに、桜がこれほど突出して愛されるのは不思議なものです。
梅や桃は然程の大木にならないのに(実が採りやすいように樹形を整えますし)、桜は大木が山にも沢山生えていますから、そのためでもあるのでしょうか。

奈良時代は花と言えば梅で、桜は今ほど特別な人気ではなかったようです。しかし平安時代には桜を詠んだ和歌が増え、愛好の機運が高まったことがうかがえます。鎌倉時代以降に武士が台頭してくると、散り際の「いさぎよさ」が強調されるようになりました。
江戸時代になると「花と言えば桜、春と言えば桜」のイメージが定着。現代は、百円硬貨にすら桜の花が浮き彫りにされるほどの人気ぶり。事実上、国花の一つとみなされており(もう一つは、皇族の家紋である菊)、日本を象徴する花として扱われています。日本人はこの花に、何かよほど魅了されたらしい。

太平洋戦争中、兵士は「死力を尽くし、桜のようにいさぎよく散る。華と散る」ことが美徳とされました。その流れからか、現代でも自衛官や警察官の階級章には他国のような星ではなく、桜花のデザインが使われています。「国民のために命を投げうつ」意味が込められているそうです。


花や葉は塩漬けにし、菓子の飾りや茶として食用にします。
樹皮は桜皮[おうひ]と呼ばれ、細工物の材料や染料として用いられます。この皮は生薬としても用いられ、煎じて飲むと鎮咳、去痰に効果があるそうです。


ヤエザクラの花言葉
おしとやか、良い教育、教養豊か

心豊かに育った良家の女性、をイメージした言葉?


ちなみに、普通の一重の桜の花言葉は

純潔、精神美、淡泊

となっています。
八重桜も一重の桜も共通して「穢れがない、品がいい、浅ましさがない」イメージですよね。多分、これが日本人の理想の姿の一つなのでしょう。
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【2010/04/26 19:00】 | すわさき・その他
【タグ】 この花なんだ  
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