「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。


躑躅[ツツジ] Rhododendron

写真は、(多分)久留米躑躅[クルメツツジ]です。

ツツジ科ツツジ属の低木。落葉するものと常緑のものがあり、日本に自生するものは常緑が多い。
ツツジ属の中にはシャクナゲやサツキも含まれますが、それらを除外して「ツツジ」と総称するのが一般的です。
ヨーロッパで品種改良された落葉性のものは、「アザレア」と呼ばれます。

花弁のひと繋がりになったじょうご型の花を咲かせ、色は、赤、ピンク、白、紫と、実に様々です。


春から初夏にかけて、庭園に山に色とりどりに咲き誇る、お馴染みの花。
桜ほどの人気はないのですが、日本人の愛する花ベスト10には入るんじゃないでしょうか。

山にはたまに生えています。庭園のものと違って、剪定されていないのでヒュロヒョロガサガサと枝が長い。(ヤマツツジと言うらしい。)
剪定されずに育った山のツツジ

↓ミヤマキリシマのように、自然に丸く茂って、何株も群生しているものもあります。
ミヤマキリシマ

五月、ミヤマキリシマが、晴れ渡った空を背後にそびえる高い山を埋め尽くし、鮮やかなピンクに染めている様子を眺めるのは楽しいものです。

↓これも多分クルメツツジ。


↓これは五月に咲く皐月躑躅[サツキツツジ]。
サツキツツジ


ところが、ツツジは実は有毒植物です。
ツツジの名の由来説(ツツジを漢字で「躑躅」と書く理由)の一つに「羊がこれを食べて毒に苦しみ足踏みをしたから」というものがあるほど。「躑躅[てきちょく]」という熟語は「躊躇する、地団太を踏む、足踏みする」という意味を持つからです。
葉を動物に食べさせてはいけないし、花の蜜を吸うのもやめておいた方が無難だと言われています。昔は、子供たちが競ってこの花の蜜を吸っていたということですが。特に、レンゲツツジの蜜は忌避すべきだそうです。

さて。
前述したように「躑躅[てきちょく]」には「躊躇する」という意味があるので、「あまりの美しさに先へ進むのを躊躇[ためら]って足を止めるから」、ツツジにこの名が付けられたという説もあります。毒に苦しむ羊説とはエラい違いですね。毒があることも美しいことも本当ですので、両方の意味が掛けてあるならシャレています。

一方、この花を日本で「ツツジ」と呼ぶ理由には、「次々に花が連なって続いて咲くから、つづき→ツツジ」という説、「花が筒状だから、筒→ツツジ」などの説があります。


ツツジの花言葉
努力、訓練、自制心、節制
初恋、恋の喜び、燃える思い

「努力」「節制」系統は、過酷な環境でも育つことから選ばれた言葉とのこと。
「燃える思い」系統は、鮮やかに咲き誇る様子を恋の炎に見立ててなんでしょうね。





もう一つ。同じツツジですが、花の形が違うものを。
ドウダンツツジ

灯台躑躅/燈台躑躅/満天星躑躅[ドウダンツツジ] Enkianthus perulatus

春から初夏に小さな壺型の花をたくさん咲かせる落葉低木で、秋には紅葉します。

↓春、満開のドウダンツツジの大木。見事な美しさです。
ドウダンツツジ


花の色は白が基本ですが、ピンクもあります。
薄黄色にピンクの筋の入った「更紗満天星[サラサドウダン]」は、花の先が開いて小鈴のような形になっていて、まるで細工物のようで非常に愛らしいです。

↓これは紅更紗満天星[ベニサラサドウダン]。
ベニサラサドウダン


「ドウダン」という名は「燈台」が訛ったものだと言われています。
枝の形が、三本の木を紐で結んで上下を開いて油皿を載せた、結び灯台(昔の照明器具)を連想させたからだそうです。

灯火具(黒猫月)

「満天星」という漢字の方は中国での呼び名をあてたもの。小さな花が一面に咲く様子を満天の星に見立ててのものだそうで。何ともロマンチックですね。素敵な名前です。


ドウダンツツジの花言葉
節制
上品
私の思いを受けて
返礼

花言葉は「ツツジ」と共有されているようですね。
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【2010/04/23 19:00】 | すわさき・その他
【タグ】 この花なんだ  
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