「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。


通草/木通/山女/山姫[アケビ] Akebia quinata
別名:テンタテコンボ、タトバ、踊り花[オドリバナ]、おかめ蔓[オカメカズラ]

アケビ科アケビ属の蔓性落葉低木。
北海道を除く日本全国に自生します。花期は春。

アケビの葉秋に美味しい実が生ることで有名。子供たち大好き。
それは山でたまに出会える、ちょっと珍しいものだったからでもあると思うんですが、近年は園芸用としても出回り、栽培された実がパック入りでスーパーで売られていることもあります。


雌雄同株で、めしべが放射状に開いている方が雌花、閉じたおしべが一つの球を形作っている方が雄花です。

アケビの花


ただし。雌雄同株とは言え、アケビは自家受粉し辛いそうで。
つまり近くにもう一本アケビが無い限りは、実にありつくことはできないのでした。
これが山でも滅多にアケビの実を見かけない理由なのでしょうか。アケビ自体はあちこちにあるんですが、あまり実は生ってないですよね。


花の大きさは雌花3cm、雄花1.5~2cmくらい。
ただし環境によっては小さいようです。雌花は1.5cm、雄花は1cmくらい。

花の色は、最初の写真のような濃紫が基本。
他に白やピンクもあります。

アケビの薄紅色花

↑写真は左右それぞれ、十数キロ離れた地点にあった違う株の花。
五月半ばの時季で、雌花は既に枯れ落ちたらしく、雄花ばかりが咲いていました。


実の皮は赤紫色で厚くぽってりしており、熟すと縦に裂けて、白く半透明の果肉が露出します。ねっとりして甘く美味しいですが、量が少ないうえ黒くてまん丸の種がごっちゃり入っているので、食べではありません。

この、実が縦に裂けた様子から、「開け実[あけみ]」→「アケビ」と名がついたと言われています。
あるいは、口を開けてあくびしているように見えるので「あくび」→「アケビ」になったとも。和歌山県で「アクビ」と呼ばれていたとか。
他に「朱実[あけみ]」から転訛したという説もあります。

他方、漢字表記に「山女」「山姫」と、女性をイメージしたものがあるのは、熟して縦に裂けた実が女性器を想起させるからだとの説があります。。
女性器を古語で「つび」と言いましたが、「アケビ」の名は「開けつび」に由来すると言うのです。真偽は判りませんが、なるほど、言われてみればそんな感じもしますね。


中身を食べた後に残った果皮は、味噌炒めにしたりから揚げにしたりと、色々な調理法が試されているようです。一度作ってみたことがありますが、あまり上手くいかなかった気がする。もっと水に晒さないといけなかったのかなー…。
地方によっては春の若芽を「木の芽」と称して食べるそうです。また、葉を蒸して干してハーブティーにも。
秋田県では、種子から油を搾っています。
木質化した蔓で籠を編むこともできます。

生薬としては「木通[モクツウ]」と呼ばれ、木質化した蔓を輪切りにして乾燥させたものを煎じて飲み、利尿剤として用います。実は「木通子[モクツウシ]」で、食べるとむくみが取れるなどと言います。

なお、中国でアケビを「木通」と書くのは、木質化した蔓を切って息を吹き込むと、ストローのように息が通るからだとのこと。してみると「通草」も同じ意味なんでしょうね。




ミツバアケビ

三葉通草[ミツバアケビ] Akebia trifoliata

ミツバアケビの葉五葉のアケビに対し、三葉になっている異種です。
葉の形そのものも異なり、アケビは楕円形、三つ葉アケビは縁がギザギザと波打った卵形。
また、アケビに比べて葉が大きい。


ミツバアケビの花花は色も形もアケビそっくり。
ただ、雄花が丸く固まって咲くアケビに対し、ブドウの房状に付くことがままあるのが特徴でしょうか。


花は小さく、雌花1.5cm、雄花1cmほど。

当初はこの小ささがミツバアケビの特徴かと思っていたんですが、アケビが環境で花の大きさが変わるようなので、こちらも栽培などして栄養状態が良ければ大きくなるのかもしれません。

こちらも秋になると美味しい実を付けます。




この他、卵形葉の五葉で葉の縁が緩やかに波打った「五葉[ゴヨウ]アケビ Akebia x pentaphylla」があります。

ゴヨウアケビはアケビとミツバアケビの自然交雑種と言われ、花は咲きますが結実しません。





アケビの花言葉
才能
唯一の恋
人を喜ばせる、楽しい発見

「人を喜ばせる」「楽しい発見」と言うのは、山でアケビの実を見つけると嬉しいからでしょうか?



関連記事
 知能実験
スポンサーサイト

【2010/04/19 19:00】 | すわさき・その他
【タグ】 この花なんだ  
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック