「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
裁判員の女神 1 (マンサンコミックス)裁判員の女神 1 (マンサンコミックス)
(2009/05/15)
毛利 甚八

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裁判員制度開始に伴って現れた、裁判を扱う漫画のうちの一本。
そうした漫画の中では絵が格段に綺麗で可愛いので目を引いた。(この漫画家さんが以前手掛けていた『大使閣下の料理人』も好きだったし。)
なお、原作者は、ドラマ化された漫画『家裁の人』も手がけている。

トータル主人公は若き判事補(裁判官)の勇樹美知子。明るく聡明で決して出しゃばりでも意固地でもないが、裁判において自身の信念を曲げず、裁判長に睨まれて地方に左遷された過去を持つ。
そんな彼女が左陪席を務める裁判員裁判を描く。

各裁判エピソードでの主人公は、裁判員を務めることになった一般人だ。メイン主人公とサブ主人公が存在する。一巻で扱われた強盗殺人裁判のメイン主人公はホームレスの男性。サブ主人公は平凡なサラリーマン。二巻で扱われた強姦殺人裁判のメイン主人公は、暴力団とつながるテキ屋の男で、サブ主人公は死刑推進派のジャーナリストである。通常なら司法の世界とは全く無縁のはずの彼らが、犯人の姿を通して自身を見つめ直し、被害者や加害者の家族について考え、自身の生き方をも変えていく。勇樹美知子はその導き手で、タイトルにある通り、まさに「裁判員の女神」である。

実は彼女自身が犯罪被害者であることが、かなり早い段階で明かされる。
しかし、彼女はすでに苦しみをほとんど乗り越えていて、むしろ減刑を推す傾向がある。
やや綺麗すぎるきらいはあるが、連載が長く続けば、彼女自身の生の姿も、もっと見せてもらえるのかもしれない。


裁判員制度の実際について解り易く学べるし、色々と考えさせられもする。
総じて、犯人側に同情的で、司法側やインテリ層に批判的という偏りがあるのは気になるけれど、とても面白い漫画であることは間違いがない。

ドラマ映えしそうな内容なので、そのうちドラマ化したりするかも?


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【2009/09/13 00:58】 | すわさき・感想
【タグ】 漫画の感想  
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