「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
スマホ用ゲーム『テイルズ オブ アスタリア』と『テイルズ オブ リンク』、誓いを守りつつ、相変わらずの のったりプレイを続けています。

前回『アスタリア』への不満を書き連ねたところ、その後すぐ、怒涛の改定ラッシュが始まりました。
今や、期間限定イベントの種類は増え、クリアごとに「ごほうび」が貰えるようにもなり、素敵なログインボーナスが途切れなくもらえ、低ランクキャラをポイント化して好きなアイテムや高ランク限定キャラと交換できるようにさえ。
おかげさまで、今はまた、すごく満足しています。

って言うか、文句書いた直後にソレで、わりとばつが悪かったです。(^▽^;)
運営側はとっくに改善の準備を整えていたわけで。当たり前ですね。


メインシナリオは やっぱり面白くて、楽しみにさせていただいています。
あれから二期分ほど追加配信され、パラレル的に展開していた各主人公のストーリーは ひとまず決着しました。
次から、各主人公たちが「光の神殿」に集結してパーティを組み、いよいよ真のラスボスに立ち向かう最終章? に入るようです。
最終章? は「光の神殿編」と公式に呼ばれていて、これまでの話は「星のカケラ編」なんだそーな。


『アスタリア』のシナリオは、世界設定含めてシンプル。そのぶん理解しやすいです。原作キャラの描き方も サラサラと淡白に嫌味がなく、そこがとても気に入っています。

今まで何作かテイルズのクロスオーバーゲームを遊んできました。それぞれに面白さがありましたが、キャラの言動や絡み方に引っ掛かる部分もありました。
私の目当ての『TOA』キャラは原作時点で かなりの癖があるので、尚更そうなりがちだったように思います。特に長髪ルークは「悪い」面が誇張されることが多めな気がして。ファンとしてはしょんぼりでした。

●鼻持ちならない差別主義者(しかも改心エピソードなし)だったり、ティアをただ崇拝して その理想を助けて生き、彼女に認められることを選んだ「自分のない男」と化したりと、どのルートでも散々だった『バーサス』。
#ルーク(少年主人公)がティア(信念を以て世界のため戦う凛とした「お姉さん系」ヒロイン)崇拝者になるモチーフは、後に出た同じ脚本家さんによる『TOX』とも共通してるっぽいので、単に脚本家さんの萌えツボ? でも、原作『TOA』の「自立」テーマとは真逆方向への展開・着地だったと思います。
●孤立気味で、親切なクレスやロイドにお友達に「してもらった」り、ヴァン師匠に叱られて地位を失ってショックを受けてたけど何か成長したのかさえ曖昧のまま終わった、「幼い」「可哀想な人」面が強調されてた『マイソロ3』。
大貴族の子息という側面のみを拡大し、「俺を誰だと思ってるんだ!」が決まり文句の、身分を笠に着たテンプレ権威主義者化させた『ツインブレイブ』(ガイ編除く)。

個人の嗜好・感覚の問題に過ぎませんが、そういう面にモヤモヤ~としておりまして。
でも、『アスタリア』メインシナリオ「星のカケラ編」には それを感じませんでした。わーい。

スタート時点はお馬鹿ちゃんだけど、嫌な方向の馬鹿さじゃない。浮世離れした馬鹿っぷりで(「サンタクロースを信じてる」レベルですよ、もはや。)いっそ愛嬌があるし、冒頭のミュウ、エミル、メルディとのエピソードから、口と態度は横柄でも、実は相当に「人が好い」人物であることも読み取れて好感が持てる。…と私は思いました。
んで、曲がりなりにも終始「自分で考えて、自分が先頭に立って」行動してる。やがて甘ちゃんの夢は破れて現実の壁にぶつかるけど(この展開も嬉しかったです)、どうにか自分で乗り越える。決して叱られたり庇われたりするだけのみじめな子供じゃない。そして、最後には一応の達成・成長を果たすし、採点が厳しいティアさんに褒めてもらえる嬉しい余禄付きなのでした。うふふ。

変に美化した「かわいこちゃん」キャラにはしていないけれど、お祭りゲームの長髪ルークにありがちな《過度に周囲を見下したり、逆に見下されたり》な不快なキャラ付けにもされてません。それが嬉しい。
引っ掛かるところがなく、力を抜いて素直に楽しめましたです。


長いので、以下 折りたたみます。


『アスタリア』メインシナリオ ルーク編のこと。

ルーク
伯父上の心配は戦争か。国王ってのはめんどくせーもんだな
他の国がキムラスカも敵だって思うかもしれねえなんて…冗談じゃねえ、ふざけやがって
…ん?
けど待てよ…
…だったら誰かがそいつらのとこに行って、俺達が敵じゃないって教えてやればいいんじゃねえのか?
もし、それを俺がやってのけたら…それって英雄だよな
王族の俺が親善大使として行けばそいつらだって文句ないだろ
へへ…よし、やってみるか!

北の連邦国家ア・ジュールと東のウィンドル王国が戦争になりかかっている。シルヴァラントの動向もおかしい。
大国同士の全面戦争ともなれば、その混乱に乗じて、キムラスカも参戦する気だと因縁をつけられ侵略されてしまうかもしれない。
小国で戦力に乏しいキムラスカの王・インゴベルト六世は不安にさいなまされています。
その悩みを聞いた甥っ子のルークは、今まで世界情勢や国政のことなんて他人事だったけれど、自分が親善大使(戦争回避の英雄)になろうと考えます。

伯父である国王に話したら止められるかもしれない、それは面倒くさいと、黙って勝手に出奔。(伯父さんはすぐに事態を把握してましたんで、どうやら置き手紙か何かして出かけたようです。)

こんなこと、ありえるでしょうか、みなさん。
国王に無許可の親善大使!
これから向かう諸外国にアポイントメントなし。もちろん根回しもなし。親書も贈り物もなし。身分を証明するものすらない。 ヘソ出しルックの横柄な口調の少年で、お供は小さなペット一匹のみ。(おまけで外国の迷子。)
こんなんで戦争を回避して英雄になれると、本気で思ってる。なんて愚かで可愛い王子様

んで、まずは隣国のシルヴァラントへ。
この国は王と神子たちが同等の権威を持つ南方の宗教国家。遺跡がやたら多いみたいです。けれど現在 王は病に伏し、神子も巡検で王都を留守にしていて、司祭が政務を代行しているのだとか。
……おいおい、大丈夫か、この国。

スルスルと話が通り、ルークは司祭がいると言う神殿へ。最初に会った女性に「おい、そこの女!」「俺はキムラスカからやって来た親善大使だ。司祭ってのはどこにいるんだ?」と横柄に尋ねたところ、彼女こそが司祭のフィリアでした。
???
まあ、親善大使様ですか。
遠路はるばるお疲れ様でした
あの…どういったご用件でしょう?

ルーク
あ?
なんでお前に教えなきゃなんねーんだよ

???
他の者に取り次ぎが必要でしたら私がご案内致しますので

ルーク
仕方ねーな…特別だぞ
今、ウィンドルとア・ジュールが戦争を始めそうになってんだろ?
けど、俺達キムラスカは どっちともやりあうつもりはねえ。もちろんシルヴァラントともだ

???
中立を宣言なさるのですね。
インゴベルト六世陛下のご英断を、私も支持いたしますわ

ルーク
…なんか偉そうだな。
なんなんだ、お前

フィリア
はい。当神殿の司祭を務めます、フィリア・フィリスと申します

ルーク
なっ!

きまり悪さで赤面してうろたえたルークが可愛かったです。
っていうか、フィリアさんも最初の時点で「私が司祭です」と名乗ればよかったのに、言うだけ言わせてから明かすなんて、ちょっぴり意地悪。(^_^)
あと、フィリアが誰だか把握してなかったのに「仕方ねーな…特別だぞ」とペラペラ目的を話したルークは、迂闊っつーか、ホント人が好い。

横柄なルークの態度も、フィリアは(少なくとも表面上は)まったく気にした様子がなく、終始ニコニコ笑って優しく応対してくれました。彼女の「私も支持いたしますわ」発言でシルヴァラントとは話が付いたってことらしく、ここでのお話はぶつっと終了してしまいます。

ええっ、これでいいの? 一発OK? えらく順調だなぁ。
…しかし、よくよく考えてみれば文書も取り交わしてません。また、あくまで代行者のフィリアに どれほどの実権があるものか? 彼女は心からそう言ってくれたのだとしても、独断に過ぎないのではないか?
子供相手だからと口約束で適当にあしらわれたとも取れる…かも。

いや。そもそも国王が病に伏しているシルヴァラントには他国に侵攻する余力なんてないから、戦争を口実にキムラスカに攻め込むつもりなんて毛頭なかったってことかな。だからキムラスカが中立宣言してきても「あっそう」くらいのことでしかない。むしろ、(この自称親善大使が本物だとして)キムラスカにも他国に侵攻する力がないし、他の大国に付くつもりもないのだと判って万々歳、と。

実は、他ルートシナリオを見る限り、シルヴァラントも密かにウィンドルの介入を受けていて、戦争に加担しかかっていたんですよね、この時点で。インゴベルト六世が「不穏な気配がある」と情報を掴んでいた通り。
他ルート主人公たちが直接・間接的にそれらを解決・回避してくれたので、大事にはなりませんでしたが。国政を代行するフィリアの知らぬところでそうなっていたのなら、シルヴァラントはかなり危うい状況だったようです。

ともあれ、作中では「成功」扱い。
物語は次のア・ジュールへ。北方に広大な領土をもつ、軍事色強い大国です。


ところで、この旅にプレセア姐さんが同行してくれて、それがすごく印象深かったです。
彼女は(このゲーム上の設定では)シルヴァラント人で、たまたま行き会ったルークがシルヴァラントの王都までの道案内を頼んだ、それだけの関係だったのですが、王都でのフィリアとの会談が済んだ後、今度は自主的にア・ジュールまで同行してくれたのでした。

彼女は無口で無表情なので、何を思ってそうしたのかは一切語りません。また、旅の間もルークの行動に殆ど口を出しません。ただ黙々と同行して、魔物などの敵が出れば怪力で斧を振るって一緒に戦ってくれるのです。まるで優秀な護衛官みたいです。

彼女の考えは語られていませんが、私は、子供だけのルーク一行(ルーク、ミュウ、メルディ)を心配してくれたんじゃないかな、と思いました。プレセアは外見こそ十二歳の少女ですが、実際は二十八歳の自立した女性ですから。この、気ばかり大きくて世間知らずの子供たちを放っておけない大人として。と思ってくれたんじゃないかなぁと。

説教はしないけど、助言もしない。聞かれない限り何も教えてくれない。それでも、大人(しっかりした人)が一緒にいてくれるのは、なんだかとても心強かったです。ジェイドがルークに調子のいいこと言ってきた来た時は、まるで疑わないルークに「話がうますぎる気がします」と警告してくれましたしね。(そして実際、ジェイドは裏心ありありでした。)
また、申し訳ないなぁとも思いました。彼女はシルヴァラント人なのに、後にルークがキムラスカ代表として力を試されたときも、文句ひとつ言わず最後まで、ルークチームの一員として一緒に戦ってくれたんですよ。なんていい人なんだ。

…って。穿った考え方すれば、(彼女はフィリアと知人であることが語られてましたので、)実はフィリアの命(?)でア・ジュールとキムラスカがどんな関係を結ぶか見張るためにルークに同行したシルヴァラントの斥候…なんて考えることもできるのかもですが。
それでも一緒に戦ってくれて、ルークが光の神殿へ行く時も見送ってくれて、有り難かったし嬉しかったのでした。



さて。船で海路を渡り、雪に閉ざされたア・ジュールへ。
ここでようやく、ルークは現実の壁にぶつかります。
まず、兵士に一般民衆と同列の扱いを受ける。キムラスカの親善大使だと名乗っても相手にしてもらえません。そして、たまたま通りかかったア・ジュール王ガイアスにも。
ルーク
お前が国王のガイアスか、ちょうどいい。俺はキムラスカの親善大使、ルーク・フォン・ファブレだ。

ガイアス
…親善大使だと?

ルーク
お前ら、ウィンドルと戦争するんだろ?やるのは勝手だけど、俺達キムラスカを巻き込むんじゃねぇ

ガイアス
…用件はそれだけか。
なら、もう用はないだろう。
帰るがいい

ルーク
まだ返事聞いてねーだろ。
俺達に手を出さないって約束しろ

ガイアス
貴様がキムラスカからの親善大使という証拠はあるのか?

ルーク
なに!?

ガイアス
俺はキムラスカから親善大使が来るという連絡は受けていない
まして、己の都合のみを押し付ける者の言葉を俺は聞くつもりはない
お前が本当にキムラスカの親善大使であるならば、国へ戻り、別の者をよこすよう、王に伝えるのだな

ルーク
おい、待てよ!


いやまったく、ガイアスの言うことは正論です。っつーか、通用しちゃったシルヴァラントが変だった(苦笑)。
うんうんそーだよね、こうなるのが当然だよねと、ゲームしながら膝を打っちゃいましたよ(笑)。

初めて現実の壁にぶつかったルーク。甘い夢にひびが入る。

で、この時点では「戦争をやるのは勝手だけど俺達を巻き込むな」と言ってますよね。
けど、この後、国際迷子なメルディを送ってア・ジュール国内の彼女の村に行ったところ、ウィンドルの騎士団が村を焼き打ちしているのに出くわしたのです。
幸い、村人たちは逃げていて人的被害は出ていませんでしたが、焼け落ちた無残な村を見て、ルークは大いに精神的衝撃を受ける。
更に、ウィンドル騎士団長のハスタが、邪魔をしたルークを恨み、ウィンドルは早い時期にキムラスカに侵攻する、皆殺しにしてやると哂って立ち去ったのでした。

これまで戦争を他人事だと思い、関わりたくない、中立を宣言すれば無関係でいられるはず、自分に関わらない限り世界がどうなっていても関係ないと無関心を決め込んでいたのですが……。


さてさて。
焼き打ちされたメルディの村からウィンドルの騎士団を撃退したことを、「何故か」その場にいた、ガイアスの腹心・ジェイドが報告し取り成したことから、ルークは正式にガイアスと謁見できることになりました。

ジェイドに伴われて王城の門に戻ったところでティアと遭遇。
彼女は、このゲームでは「ルークの教育係」で、ルーク出奔直後に国王から彼を止めるよう命じられ、追ってきて、今やっと追いついたのです。


…って、遅すぎ! 一体どこで何をしてたらこんなに遅く?
もしかすると、ティアがどんな旅をしてきたかの外伝シナリオとかが、本編終了後に配信されることもある…のかなぁ?

ただ、「星のカケラ編」をクリアして振り返ってみると、ティアが終盤まで追い付いてこなかったのは、むしろ良かったんじゃないかなとも思えました。
「長髪ルーク」とティアって、実は相性あまりよくないと思うんですよ。この二人が想い合う仲になれるのは、ルークが髪を切った後。ティアが固く閉じていた心を開いて弱みを見せるようになり、ルークが意欲的になって他人を気遣う視野を持てるようになって、それからです。
それまでは、怠惰できちっとしない人が嫌いで厳格な性格のティアは、ルークに説教しまくり、嫌味もこぼしがち。だから、長髪ルークとティアの二人旅だと、ギスギスして見ててしんどいものになってしまう。(また、そうでないと原作とはキャラが違う、ってことになってしまいます。)

……なんでお祭りゲームのルークは「長髪」ばっかで、そのうえでティアと絡ませるものが多いんだろう…。ティアとコンビにするなら「短髪」がいいと思うなぁ。「長髪」はガイかナタリア向けですね。

まあそんな感じで。今作では、ティアが旅の殆どに出てこなかったからこそ、呑気で気楽なお話が楽しめたんだよなぁと思い至ったのです。
ティアが追いついて来たとき、既にルークは精神的成長を始めていて、彼女を驚かせ、喜ばせる。
うん。やっぱり、これでよかったんだなと思います。



話戻って、ルークとティアの邂逅。
ルークが「げっ」なんて言いながらも、ティアの登場に赤面して慌てるところ、その後のお母さんと子供みたいな「帰りましょう」「いやだ」の押し問答も可愛かったです。
ティア
#軽く睨みながら
ルーク!

ルーク
#赤面して、気まずげに大汗飛ばし
げっ。ティアじゃねーか。
なんで、お前こんなとこに?

ティア
それはこっちのセリフよ。
どれだけ捜したと思ってるの
さあ、キムラスカに帰りましょう

ルーク
いやだ。帰らねえ

ティア
何言ってるの?
国同士の交渉に素人が関わらないで。
陛下も心配なさっているわ

ルーク
いやだと言ったらいやだ!
俺はぜってー帰らねえからな

ティア
ルーク!

ついでに。この辺りのデモには、ジェイドが戦闘をサボったことを咎められ「すみません。生まれつき体が弱いもので… ゴホッゴホッ…」とバレバレな言い訳をしてルークをげんなりさせる、原作を踏襲したエピソードもあって、ニヤリとさせられましたです。あはは。シナリオさんが、原作の結構マイナーなエピソードまで拾ってくださっているのが嬉しくて。このノリ、懐かしい


ジェイドと言えば、ガイアスはどんな王かと尋ねられて「まさに、王とはこういうものだと体現するために生まれてきたような方」と答えたのち、「まあ、上があまり優秀だと下が苦労するので、私としては多少出来が悪い方がありがたいんですがね」と続けていたのも、ニヤッとさせられましたです。
それってピオニー陛下のことですか?(笑)
この世界にもピオニーはきっといると思っています。(戦闘キャラとしては存在してるし(笑)。原作ピオニーは格闘家だったのに、この世界のピオニーは魔法使いらしい。)
どういう立場の人なんでしょう。恐らく王様ではないのでしょうけども。「ジェイドの幼なじみ」という設定は残されているんでしょうか。もしかしたら、この世界ではネフリーさんと結婚出来てるのかなぁ。


あ、原作を併せ考えてみて、もう一つ気になったこと。
ティアが「私はキムラスカ王家に仕えるルークの教育係、ティア・グランツです」と名乗って、ジェイドが「なるほど、ルーク殿のお守り役でしたか」と返したとき。「どーゆー意味だ、お守りって」とルークが不満げにすると、ティアがジェイドに言ったんです。「教育係とお守りは違う…と思います」と。

原作だとルークの教育係はガイで、「お守り役」でもありました。区別されてなかったです。
でも、ティアは教育係ではあっても、お守りではないらしい。あと、絶対に「使用人」とは名乗らない。
…ふむ。単純に原作ガイのポジションにティアをはめ込んだってわけじゃないみたいですね。
(この世界のガイの立ち位置については、後述します。


カンカンに怒ってルークを連れ戻そうとするばかりのティアでしたが、小動物のミュウに「あ、あのティアさん、ご主人様の話も聞いてあげて欲しいですの!」と宥められ、ルークがシルヴァラントとの交渉を成功させたこと、これからア・ジュール国王と謁見するところだと聞かされて、得意満面のルーク&ミュウとは反対に、「…信じられない」「一体どうなってるのかしら…」と、キツネにつままれたような困惑顔になってしまうのでした。そりゃそうだ(笑)。

そして、帰還せずに残り、ルークに付いてア・ジュール国王と謁見することにする。
まあこれで、ちゃんとしたお供が付いたことになるので、ルークの親善大使としての箔も付いたってことになるかなぁ。
ルーク
うーん…

ティア
どうしたの、ルーク?

ルーク
…これからガイアスに会うだろ。けど、その後、もうウィンドルには行かなくていいんじゃねーかって

ティア
どうして?
あなたは手柄を立てたかったんでしょう?もう飽きてしまったの?

ルーク
そうじゃねーって。
リンネルって村でウィンドルの奴らを見た話しただろ
あいつら、無抵抗の村でやりたい放題してやがった。それにキムラスカにも攻め込むとも言ってた

ティア
ウィンドルが…そう、もう状況はそこまで切迫しているのね

ルーク
そんな奴らと今更話し合ったってしょうがねーんじゃねえのかな。
それよりもっとなにか別の…

ティア
そうね…確かにそこまで行動を起こしている国相手には遅すぎるのかもしれない
陛下もア・ジュールよりウィンドルの動きを警戒なさっていたわ
#微笑んで
でも驚いたわ。
旅に出る前のあなたなら、きっとそんな風に考えたりしなかったもの

ルーク
#赤面して
ま、まーな、それほどでもねーよ


んで、ア・ジュール国王ガイアスとの謁見。
ルーク
…こ、この前は悪かった。今日はちゃんとその、話が…したい

ガイアス
確かお前が求めていたのは、我が国がキムラスカを攻めない、という約束だったな

ルーク
ああ。俺達は戦争なんかする気はねーからな。けどウィンドルの奴らがもう始めちまいやがっただろ

ガイアス
…何が言いたい?

ルーク
だから、その…俺達と、キムラスカと手を組んで、欲しい

ガイアス
…ほう

ルーク
俺…難しい事はよく分かんねえ。けど、ウィンドルの奴らがリンネルでやってた事を見てたら…
うまく言えねえけど、こんな事繰り返させちゃいけねえって思ったんだ
だから頼む、同盟を結んでくれ!

ガイアス


ティア
彼の教育係のティア・グランツです。
ガイアス陛下、ルークのしたご無礼はお詫び申し上げます
ですが現実に戦端が開かれた以上、敵は少しでも少ない方が両国にとって有益なはずです。どうかご高慮を

ルーク
ティア…

ジェイド
信用していいと思いますよ、陛下。
なりゆきとはいえ、リンネルをウィンドルから救ってくれましたし

ガイアス
その事に関しては、礼を言おう。
俺の民をよく助けてくれた

ルーク
だったら…

ガイアス
だがその事と、同盟の話はまた別だ

ルーク
な…
なんでだよ!
戦争だぞ!人が死ぬんだぞ!

ガイアス
はっきり言おう。
キムラスカと同盟を組む事で、我が国にどのような益がある?

ルーク
…!

ガイアス
ウィンドルがキムラスカにも侵攻を企てている事は、俺も知っている
キムラスカは単独でウィンドルと戦う力を持っていない。それゆえ、我が国を頼ろうというのだろう
だが同盟というからには、双方に利がなければ締結する意味がない
お前の国は俺に何を提供できる?

ルーク
それは…

正直、この辺の話の流れは、ちょっとスッキリしなかったです。
キムラスカには同盟を結ぶほどの価値がない? そうでしょうか。戦力にはならなくても、戦争になれば食糧など物資が必要になる。その一部をキムラスカに負担させるだけでも、それなりの役に立つのでは?
見たところ、キムラスカはそれなりの国土を持っています。また、北の凍った大地しかないア・ジュールに比べ、気候は温暖です。食料の余裕もありそうな。
単にお金を出させるのでもいいし。一度には無理でも年々出させるようにとかできるじゃん。
原作通りならキムラスカは優れた工業国家のはず。ならば兵器の製造、または技術提供を求めるという手もあるでしょうし…。
うーん。でも、シナリオでそう語られている以上、アスタリア世界のキムラスカは、本当に塵芥ほどの価値すらない弱小国ってことなんですね。原作ファンとしては寂しいなあ。

あと、ルークがどういう意図で同盟を申し出たのか、イマイチ判らなかったです。
ア・ジュールと一緒に悪いウィンドルをやっつけるぞ! 攻め込まれる前に叩き潰してやる! ってことなの?
ウィンドルが怖いから、ア・ジュールさん守ってね。キムラスカ人は非戦を貫くよ。ってことなの?

前者の場合、戦争に加担するってことになるんですが、それって国王に確認も取らずに独断で決めていいことなのか?

この後の展開を見るに、ルークは戦争そのものを否定しているようなんですが、《ア・ジュールと同盟を結んで共に闘う》ことと完全には繋げづらい、よーな。


さて、お話に戻って。
ジェイドが、確かにキムラスカには国力において我が国が得るものは少ない、けれどここにいるルーク一行の戦闘能力はなかなかのものだ、量はともかく質の面なら十分戦力になる、それを証明してご覧にいれましょうと言い出しました。魔物の群れをけしかけ、最後にはガイアスの要望でジェイド自らも参戦して、王の前でルーク達と戦ってみせるという謎展開になります。ルーク達に拒否権は与えられません。

なんじゃそりゃ?
国としてのキムラスカには兵力がないのでア・ジュールの益にはならず、同盟を結ぶ価値がない。でも、ルーク個人が強ければ、ア・ジュールの益になって価値がある? 意味が解りません。傭兵になれってことか? 一兵が多少強くてもさして意味ないじゃん。

それとも、「命がけの戦いで本気を見せたら認めてやる」ってな、少年漫画スピリッツなのでしょうか。シビアな正論を並べたばかりのガイアスが、突如 精神論に走ってしまった?

プレイヤーとしては「???」って展開ですが、実はジェイドとガイアスに別の思惑があってのことだったと、最終的に明かされます。
その真の目的には無関係なので、プレセアがキムラスカ人ではないことも、ここでは頓着されないのです。

つまり、これはジェイドの詭弁でありガイアスの演技であって、ルーク達はいいように なぶられているのです。
それはまた、キムラスカが軽んじられてるってコトでもある。


ジェイドとの戦闘は、なんと、都合三回もありました。
豪儀なことに全て違うキャラ絵が使われていて、三戦目は、表情がすげー悪い感じになっているという(苦笑)。

また、戦闘時のジェイドは「セイントバブル」で毒攻撃をしてきますが、そのエフェクトがちょうどジェイドの口辺りから放射状に出ている感じになっていたので(わざとかな? 笑)、彼が口から緑色の毒霧を吐いてるように見えてならず、人間離れして不気味、でも似合ってる気もして、何とも言えなかったです(大笑)。


ジェイドとの戦闘二戦目が済んだところで、ガイアスが「そこまで!」と待ったをかけ、「ルーク、お前の本気、確かに見せてもらったぞ」「キムラスカは、ア・ジュールとともに戦うに値する力があるようだな。我がア・ジュールは、キムラスカと同盟を締結しよう」と言いました。

…なんなんだ、一体。
キツネにつままれたみたいで、スッキリしないなぁ。
…と、プレイヤーの私は思いましたが、作中のルークやティアは大喜び。素直です。

(微笑んで)…おめでとう、ルーク」「おう、けどお前もガイアスに言ってくれたもんな。ありがとうな!」「わ、私は別に…」ってルークとティアのやり取りが可愛かったです。イチャイチャしやがって(笑)。
原作で初めてパッセージリングの起動に成功した(初めて個人で大仕事を成し遂げた)時の、ルークがティアに抱きついてお礼を言うエピソードを思い出しました。


さてここから、ルークくんの思索タ~イム。
ティア
でも本当にすごい事だわ。
シルヴァラントとア・ジュール。この両国と関係を強化できたなんて
きっとインゴベルト陛下もお喜びになるわ。
あなたはキムラスカの英雄ね

ルーク
英雄…か…
そういやそうだったっけ

ティア
どうしたの?
なりたかったんでしょう?

ルーク
そうなんだけどよ…
けど、なんつーか…

ティア
ルーク?

帰路のルーク達の前にジェイドが現れ、国境まで送ると言ってくれました。ただ、ティアやプレセアはちょっと警戒しています。
彼はおもむろに「星のカケラ」の話を始めました。この世界の有名な伝説です。世界に散らばった六つの星のカケラを全て集めて光の神殿へ行くと願いが叶うとか、光の使いティルグが現れるとか、細部は地方によって異なりますが。

ウィンドル王国のリチャード王は、それを集めるために各国への侵攻を始めた。しかしガイアス王は興味がないそうです。
あなたはどう思いますか、もしカケラの力で一つだけ願いがかなうとしたら、何を願いますかとジェイドに問われて、「そうだな…欲しいもんはたいてい何でも持ってるし…」と考え込むルーク。
ルーク
前は英雄とか…けど、なんか今はどうでもよくなっちまった気がする。変だな

ジェイド
#真顔になる
ふむ、なるほど

ティア
…大佐?

ルーク

なあ、ティア

ティア
なに?

ルーク
世の中って色んな事があるんだな。
くやしいけど、俺、なんにも知らなかった

ティア
ルーク…
そうね…あなたが出かけたと聞いて、どうなるかと思ったけど、結果的にこの旅はとても意味があったと思うわ

ルーク
悪い奴、弱え奴、国とか戦争とか…
正直、まだ分かんねー事だらけだ
けど俺、もっと知りたいと思う
もっと知って、リンネルの村の時みてーな事をなくしてえ。
どうすりゃいいか、全然だけど
…無理だと思うか?

ティア
…簡単な事じゃないわ
#微笑って
でも、信じていればいつかきっとできると思う。がんばって

最初は「俺達は戦わないので巻き込むな、やりたい奴は遠くでやってろ」という主張をしていたルークが、他国自国問わず戦乱に巻き込まれるのは嫌だと考えるようになる。どうすればいいかは分からないと迷いつつ、ア・ジュールと同盟を結んで共に戦っていくことを決める。

皆さんはどう思いましたか?

真に人に優しくするには、優しくする側に力がなければならないという考え方があります。
勿論、何の力のない者でも、その一瞬、己の優しい心のみで人に安らぎを与えることはできる。それも充分に価値があり意味のあることです。
しかし、本当に人を救うためには、経済力なり広い心なり、大きな度量が必要になる、と。

同じように、「戦争反対!」と安全な場所で叫ぶことは、武器を持たないどんな無力な者にでもできる。そして、それにも確かに意味や価値はある。
けれど、理想を主張するだけでは乗りこえられないことも、残念ながらあるのではないかと思うのです。
理不尽な暴力に対抗するためには、暴力が必要になる時もある。美しい理想とは反してしまっても、それもまた真実ではないでしょうか。

非暴力を訴えたマハトマ・ガンジーは、しかし自国が蹂躙されるならば私はむしろ暴力を勧めるとも言っています。
非暴力は暴力よりも尊い。他者からの暴力を赦し、非暴力を行える者は誰より強い心を持っている。
…しかし、真に他者の暴力を赦すことが許されるのは、同じだけの攻撃力を持つ者だけなのだ、と。

戦争が好きな人なんて、世の中に殆どいないです。みんな平和に暮らしたいです。
でも戦争は起きる。何も罪を犯してない善人でも暴力にさらされる。攻め込まれた時、攻め込まれそうになった時、どうするか? 裸で「戦争はやめろ! 俺達は何もしないから襲うんじゃねえ!」と言ってるだけで、本当に助かるのか? みたいな。

力を持ちつつむやみに戦わないのが究極の理想でしょう。でも、現実はままならないので、難しいですね。
アスタリアの世界はファンタジーですから、きっと素敵な奇跡が起こって理想がかなえられるだろうと思います。


話戻って。
ルークが気持ちを語り終えるや、胸の勲章が眩く輝きだしました。
国を出るとき、親善大使に相応しい装いをしようと、家にあった中から適当に持ち出して胸に飾っていたものです。

ジェイドが言うには、その勲章の石こそが星のカケラ。ルークの先祖がそうと知らずに入手して加工していたのだろうと。

文献上の特徴と一致していたので最初から目を付けており、そのためにルークに近付いた。次々と魔物を差し向け、国王の前で戦わせたのも、「カケラを手にし、己に打ち勝った者だけが真の選ばれし者になる」という言い伝え通りならば、持ち主たるルークを死ぬような目に遭わせて成長させれば、星のカケラの力が発現し、本物のカケラかどうかの見極めができると考えたからだったのでした。

そう。同盟を賭けてガイアスの前で戦わされた、あれも、星のカケラの真贋を見極めるための茶番だったんです。

うわぁあああ……。
オトナって汚い!(笑)


っていうか。
暴力で追いつめたところで、ホントに成長するかなんて判りゃしないです。そんな不確かで面倒なコトより、同盟の条件の一つとしてルークに勲章を差し出させた方が、簡単で楽だったんじゃないの? 本物でも偽物でも、キープして他国の手に渡らないようにしておくだけなら同じなんだしさ。


ガイアスは星のカケラに興味はありませんが、他国の手に入れば脅威となるので、ウィンドルにもキムラスカにも渡すつもりはない。よって奪い取って、ア・ジュールで厳重に保管するつもりだそうです。

そんなネタばらしをペラペラしてから、ジェイドが三度[みたび]襲いかかってきました。今度は全く手加減なしだと。


…で。
ルーク達はジェイドを倒しました。
ガイアスの前で戦わされたときは、手加減した彼にもひいひい言っていたのに。ルークの成長は心だけでなく、戦闘力の方もだったようです。
いやあ、若者は成長著しいですね。

ルーク
どうだジェイド、まだやるのか!

ジェイド
…これは…予想外でしたね。
正直、負けるとは思っていませんでした

ティア
大佐、退いてください

プレセア
勝負はつきました。
これ以上の戦いは無意味です

ジェイド
#苦しげに
…そう簡単にはいかないんですよ。宮仕えの悲しさでね

ルーク
お前…!

ティア
…なら、ここで死んでいただくしかありません

ルーク
お、おい、ティア!
ジェイドはもう動けねえんだぞ!

ティア
仕方ないわ。
見逃せば、また追ってくるかもしれないのだから

ジェイド
…妥当な判断ですね

ルーク
駄目だ!させねえ!

ティア
ルーク?

ルーク
そんな事したら、あのウィンドルの奴らと同じじゃねえか!
そんなの間違ってる!

ジェイド
…ずいぶん甘いですね
ティアの言う通り、またあなたを襲うかもしれないんですよ?

ルーク
うるせえ!俺は戦争は嫌だ!
人が死ぬのも嫌だ!
嫌なもんは嫌なんだよ!

ジェイド
#呆れ顔
あなたという人は…

原作だと、敵の人間(アリエッタ)にとどめを刺そうとしてルークに断固反対されたのはジェイドでした。ここでは逆転して、ルークに庇われる役に回ってます。なんか面白い。

ちなみに、原作でルークに庇われて見逃されたアリエッタは、だからと言って改心することなど全くなく、危惧されていた通り、その後も何度もルーク達を襲ってきて、結局、アニスが殺すという結末になりましたね。

つまり、敵の命を救うことが必ずしも吉と出るとは限らない。

でも、ここでは吉と出たようです。ルークの叫びに呼応して星のカケラがいよいよ激しく輝き、驚いて近寄ったティアもプレセアも見えない壁に弾かれて、誰も触れなくなってしまう。
ジェイド曰く、星のカケラが持ち主を本当に認めると、その人物以外には触れることもできなくなるのだそうで。
だからもうどうしようもない、諦めると、実にすっきりした顔で宣言なさいました。

…やっぱ、死ぬのは嫌だったんですね、ジェイドさん。王や国のためとは言え。そりゃそうだ。

アスタリア世界のジェイドは、原作ジェイドとは別の意味で生き辛そうに見えるなぁと思いました。

んで、ふと思いましたが、ジェイドが仕えているのが原作通りのピオニー陛下だったら、彼は、この場面でどう行動したんでしょうか。
ピオニーは、それまでの好戦的外交を廃して、議会の反対を押し切って敵国・キムラスカと和平を結ぼうとした平和主義の皇帝でした。必要があれば戦争も辞さなかったけれど。
本作のジェイドは、あまりに上が優秀すぎるとやりにくいので、もっと抜けている方がいいと前に言ってましたが、実際、どちら(どういうタイプ)の王に仕えるのが、彼にとっては幸せになるんでしょうね。


物語は、星のカケラに心の声みたいなので呼びかけられたルークが、半ば強制的に「光の神殿」に転送され、一人きりで旅立って行くところで終了します。続きは光の神殿編で。

残されたティアが、ルークは変わった、だから一人でも大丈夫だとミュウを宥めながらも、案じる心を滲ませて佇んでいたのが、切なくて、暖かく感じられてよかったです。




小ネタ。
以前の感想に、ルーク一行は可愛い女の子と小動物ばっかのハーレム状態だと書きました。
それ、シナリオさんが意識してやってたことだったんですね(笑)。後の配信分に こんな場面がありました。
ハスタ
クソ…女ばかり引き連れた
チャラ男かと思ったら、
思った以上に強いじゃねぇか

ルーク
誰がチャラ男だ!
だいたいミュウはオスだっつーの

ハスタ
はい、ハスタくん、残念!

ルーク、反論ポイントそこなんだ(笑)。

そういや原作では、アニスとティアを伴ってたのを「両手に花ですね」とジェイドにからかわれて、「おめーじゃねーよ。アニスとミュウだろ」と、照れたティアに悪態をつき、ミュウから「ミュウは男ですの」と突っ込まれてましたっけ。

ふむ。つまりルークにとって、女の子とチ―グル(ペット)は同列の存在だとゆー(笑)。




アスタリア世界のガイの立ち位置について。


本作では、原作ではガイのものだった「ルークの教育係」の立場にティアが収まっています。じゃあ、ガイはどこで何をしているの?

実は、サブクエストにそれをチラッと説明した(?)ものがありました。

2014年の人気投票でルークが二位になった事を記念した限定配信キャラに付属していたサブクエです。
人気投票の話題を中心にしたメタネタで、アスタリア世界観ですが、時間軸的にはパラレル。
ルークが親善大使としてア・ジュールに滞在しており、既にジェイドとも知り合い。本編には登場していないアニスがジェイドの部下(?)として登場し、ルークとも親しい関係にあります。
そのお話の一部に、ア・ジュールに立ち寄った(?)といった風情のガイの出番が、ちょっとだけあるのでした。
サブクエスト『俺は人気者』

ガイ
#ア・ジュールの城門
あれ?ルークじゃないか。
なんだってところにいるんだ?※原文ママ

ルーク
いや…なんか街が襲われて それでよく分かんねーうちに魔物退治手伝うはめになっちまってよ
ガイこそこんなとこで何やってんだ?
まだ帰ってこれないのか?
もうティアの説教にはうんざりだぜ

ガイ
はは、悪いな。
相変わらず国王陛下の用事で飛び回ってるんだ
それにしても他国の防衛に協力か。
ルークがそんな事をするようになったとはな
陛下もお喜びになるだろうな。

この会話と、ティアが「自分は教育係だがお守り役とは違う」と言っていたこと、年下のティアが長年ルークの教育係をしていたとは考えづらいことなどを考え併せるに。

この世界でも本来の教育係兼お守り役はガイで、しかし現在彼は別の仕事を与えられて国を留守にしがちであり、ティアが教育係の後任を任された、ってことじゃないかな?
(原作をも参照して想像すれば、ルークとティアは出会ってまだ数ヶ月なのでは、と。)

これが一時的な状態か違うのかは判りませんが、いずれにせよ、この世界のガイは復讐者だ何だで他国に移住することはなさそうな気がするので、いつかは仕事を終えてちゃんと帰ってきて、将来的にはルークの側近としてキムラスカの重臣の一人になるんじゃないかなあ。とゆー、希望的観測(笑)。

国王直々の命で各国を飛び回っている。外交官なのか諜報活動をしているのか両方を兼ねているのかは判りませんが、かなり国王の信任厚そうですよね。


そういえば『テイルズ オブ リンク』のサブイベントで語られてた、リンク世界のガイの設定も似たような感じでしたっけ? 本来のルークの世話係は彼だけど、今は仕事で国を出ていて、ティアが一時的に代わりを務めている、と。

そう思って改めてデモを確認してみたところ。
……ん?
あれ。もしかして、ちょっと違う、かも……?
『テイルズ オブ リンク』イベント『華麗に参上!!』

ガイ
近くに盗賊がいるって聞いてな。
気になって来てみれば、まさかルークがいるとは驚いたよ。

ルーク
それはこっちのセリフだっつーの!
大体、お前、今までどこで何してたんだよ!
俺になんの話もなく いきなりいなくなりやがって!

ガイ
そういうなよ。色々あったのさ。

ルーク
色々ってなんだよ!
おかげで口うるせーのが付き人になっちまったじゃねーか!

(中略)

ルーク
なあガイ。今、色んな国を回ってるんだけどよ。お前も来ないか?

ガイ
へえ、楽しそうなことやってるんだな。
だけど悪い。まだやる事があってな。

ルーク
ちぇっ、マジかよ……。

ガイ
そんな顔するなよ。
全部終わったら、合流するからさ。

ルーク
絶対だぞ!

リンク世界のガイは、ルークにも黙って、ある日突然いなくなったのだそうです。
「やる事がある」と言いますが、何をしているのかは ぼかして語りません。

んんん? よくよく考えてみたら、これってちょっとキナ臭くないですか?

ルークにすら話せないほどの国家機密的な重要任務を任されていると解釈できなくもないですが。
あるいは、ガイの個人的事情という可能性もある、のでは…?

たとえば、ガイ個人の敵を追う旅をしている。(ファブレ家ではない、彼の故郷を滅ぼした仇がいるとかの設定で。)仇打ちするまでは帰らない覚悟。
あるいは、原作通りにファブレ家を仇と憎んでいて、それがバレて逃走した。ルークだけが事実を知らされておらず、ガイは留守にしているだけと思い込んでいるけれど、実は二度と戻ることはできない、とか…。

まあ、「全部終わったら、合流する」と明言しているのですから、それはないかな。


なんにせよ、同時期配信の『リンク』と『アスタリア』のルーク・ティア・ガイ周りの設定が、期せずして似通った形になっているのは面白いです。バンナム内での横連絡なのかしらん。

*******

アスタリアのガイと言えば、別のサブクエストで、ルークが彼に髪切られるのを異様に嫌がって逃げ回ってたのが印象的でした。

ガイって小器用に何でも こなすイメージがあります。(原作に、料理や鍛冶など器用にこなし、プロに本気で勧誘されるエピソードが複数あったから。)
同人二次創作だと、子供の頃ルークの髪を切ってやっていたなんてエピソードもよく見かけたくらいです。

なのにアスタリアのルークは、ガイに「やたら伸びっぱなしの前髪」を「ほら、切ってやるから、こっちに来いよ」と言われるや、「素人に触らせて変な髪形にされてたまるかよ!」と、すごい勢いで逃げ出していました。
どのくらいすごいって、「髪を切られるより、魔物のほうがまだましだっつーの!」と、自ら魔物の群れに突っ込んで行ったくらいです。

そ、そこまで(大汗)!?

そういえば、また別のサブクエストで、ルークの人気投票二位祝いのパーティ用のごちそうを、ガイがうっかり(?)テーブルごとひっくり返した(?)ことがあって、仲間全員に睨まれて「俺は悪くねぇ!」とか言うものがありました。(個人的に、あまり好きじゃないサブクエストでした。)
もしかして、アスタリア世界のガイは、かなり粗忽で不器用なんでしょうか?

いやいや待て。
また別のサブクエストに、ルークがフィリアに髪をお揃いの三つ編みにしましょう、結ってあげるし髪止めもあげますと迫られて、うろたえて拒否するものもありました。
ガイの器用さは関係なく、アスタリアのルークが、髪形をいじるのが嫌いなだけ?

…って。ただ、普通におしゃれさんなだけなんでしょうけども(苦笑)。
素人に髪切られるのも、女の子みたいに三つ編みにされるのも、そりゃ嫌ですよね。当たり前だ(笑)。
しかし、ここはあえて、想像の翼を暴走させて飛躍してみます。

うむ! ルークがここまで髪形をいじるのを嫌がり、特にガイに髪を切られるのを恐れている、それは即ち。過去のトラウマがあるからではないか。
そう。アスタリアのルークは、子供の頃、髪を変な感じに整えられてしまったことでもあるのでは。意外に粗忽で不器用な誰かさんの手によって!
きっと、それいらい伸ばしているのです……。ぱっつん虎刈りの恐怖を忘れるために……。

なんてね。

なお、ルークにそこまで嫌がられてるのに、ヌカにクギ的に意に介さずに、へらへら笑って追い回してたガイは、ちょっぴり薄気味悪かった。(^_^;)


ともあれ、アスタリアのガイは、基本的にドジっ子さん(不器用?)なのかなぁと結論付けています。

アニメ版に、アニスにビビったあまり店にダイブして商品棚を破壊し顰蹙買ったシーンがありましたけども、アスタリアのガイさんは、モブ女性に声掛けられたのにビビって横にいたティアさんにダイブし、結果、押し倒して胸を鷲掴んだ態になってました。この粗忽者っ。
ラッキースケベ発動…。ガイって脇役だけど、主人公力ありますよね。そーいや、使う術技も主役系のものでしたね。あはは。






『テイルズ オブ リンク』のこと。


やっぱり、オリジナルキャラは苦手だなと思いました。

別に、全てのオリキャラが駄目だとは思いません。『リンク』の主人公はピンク髪ブルマ少女ちゃん(サラ)だし、敵幹部がオリキャラなのも構わない。メインシナリオ第一部に登場したその他のオリキャラたちも、然程は気にならなかったです。

ただ。
先だって追加されたメインシナリオ第二部。そこに、私が最も苦手とするタイプのオリキャラが出ていたのでした。
そう。「原作キャラとの強い絆を捏造されたオリキャラ」が。

『TOG』主人公のアスベルは、本作では「サイラン」という国の貴族という設定です。陰謀に巻き込まれて追われる身となった主人公たちを見つけ、屋敷にかくまって、解決のため一緒に行動してくれることになります。その唯一(?)にして腹心の従者として登場するのが、件のオリキャラ。シオンという名の青年です。

ちなみに、アスベルの屋敷、何故か人里離れた森の奥深くにありました。そしてシオン以外の使用人が一人もいません。若い彼が、料理人(専属パティシェ?)・執事業・護衛まで、全て一人でこなしています。…なにこれ?(汗)
リンクのアスベルって失脚か没落でもして隠棲しているの? という感じですが、別にそんなことはなく、普通に権勢を誇っている領主のようです。
シオン曰く、アスベルの家に恩があるので、それを返すまで、「アスベル様の護衛と食事の準備は僕がやらないと」だそうで。

この設定…。田中芳樹の『アルスラーン戦記』のナルサスの従者・エラムを思い出しました。
(ナルサスは地位を捨てて山奥に隠棲していた元貴族で、従者はエラム一人きりでした。)


アスベルが屋敷に戻れば、「今日のおやつは聞いて驚かないでください。僕特製のスペシャルパフェです!」なんて、おやつを作ったお母さんのように飛び出してくる。彼あての手紙を、差し出し人の名まで言いながら渡し、「返事、書いて下さいね。アスベル様」とお母さんのように指示する。アスベルは「わかった」と従順に従う。
シオンが若くして多才・優秀で、複数の役職を兼任し、第一(唯一?)の部下として屋敷内での権勢を誇っており、そんな彼をアスベルが家族のように受け容れ信頼し切っている様が描き出されています。

うわあ…。
こういう、「原作キャラに昔から信頼されてます設定を捏造されたオリキャラ」は苦手です。
まったく勝手な思い込みですが、「私の考えたオリキャラは、原作のあの人気キャラにこんなに一目置かれているし、こんなに優秀なんですよ。すごいでしょ」と言うオリキャラ作者の声が聞こえてくるような気がしてしまうからです(苦笑)。

ただ、シナリオさん原作ファンを気遣ったんだろうな、と思える部分もありました。
シオンがアスベルに渡した手紙は、研修出張中のシェリアとソフィからのもの。原作でのアスベルのパートナーである彼女たちが、決して存在抹消されているわけではなく、リンク世界にもちゃんと存在している。そう示しつつ、彼女たちからの手紙への返事を書くよう、シオンがアスベルに指示する場面を入れて、このオリキャラくんはアスベルとシェリア達の仲を阻害しませんよー、むしろ取り持つ存在ですよーと主張しています。
また、アスベルの食事の世話と護衛は譲れないと述べつつ「あ、でも、ソフィ様達ならお任せできるかな~」と付け加えさせてもおりました。
これらは、立場や能力を侵害した「本来のパートナーキャラ達」への敬意であり、立場捏造オリキャラの分はわきまえておりますよー、いざとなればちゃんと立場を返上しますよーという謙虚な宣言。…の、つもりなんだろーなぁと。

しかし私は、なんかイラッとしてしまいました(苦笑)。
なんでこの、無理にねじ込まれた ぽっと出のオリキャラが、アスベルとシェリア達の仲を取り持ってあげてます、役を譲ってやってもいいですと、「アスベルに最も近しい者」の立場からの態度をとってんだ、と。


また、シオンのキャラデザインと言うか、キャラ絵も、引っ掛かってしまいました…。
白シャツに黒灰ベスト、黒い前掛けといった服装で。片手には大きな銀盆を掲げ持ち、その上には大きなパフェが載っています。
「執事」+「パティシエ」のイメージなんでしょうが、ぶっちゃけ、カフェのバイト店員にしか見えない。
で、表情はドヤァって感じの いきった笑顔。
このイラスト一枚しか存在せず、登場するたびに、パフェを掲げ持ってドヤァ、です。



まあつまり、デザイン上は「ネタキャラ」なんですよ。
こいつ、アスベルの護衛だからと、主人公に同行するアスベルに自動的に付いてきて、第二部いっぱいメインシナリオに出て、戦闘にも強制的に参加してきますが、戦闘時のちびキャラがまた、ネタキャラ臭がすごい。

他のキャラ達が全力疾走する場面で、こいつだけ直立して歩いてるモーションなんです。なのに移動速度は全力疾走の他キャラ達と同じという気持ち悪さ。
戦闘待機時はレストランの店員風に腕にナプキンかけて直立しつつ ぺこりぺこりとお辞儀を繰り返し、パフェの載った銀盆で敵を殴って(?)攻撃します。

パティシエなのか執事なのかレストランの店員なのかカフェバイトなのか、どれかにイメージまとめなよ。ぼやけてるなー。

メインシナリオは、陰謀によってサイラン国で内戦が起き、このままでは世界戦争に発展しかねない、止めなくてはという緊迫したシリアスな展開でしたが、その会話に割り込んで喋るシオンのキャラ絵は、常にパフェを掲げ持ったドヤァ笑顔。それしかキャラ絵がないから仕方がない。のは解るけど。
……うううー。なんかもー、彼が出てくるたびにイラッとして仕方がなかったですよ(苦笑)。雰囲気ぶち壊しだよ。
しかも何か役立つわけでもなく、ストーリ―に必要なわけでもなかったです。


このオリキャラくんを、どうでも戦闘参加付きで活躍させねばならぬ縛りがあったのだとしても。原作キャラとの強すぎる絆を捏造しなくてもよかったのでは?
たとえば、内戦で荒れる街で出会った、戦える謎のカフェ店員。実はサイラン国 調和派の密偵で、主人公たちを調和派のリーダーのもとへ案内し、解決まで共に闘ってくれたのだった…。みたいな役でも十分成り立つじゃん。
とか思ったりしました。



その他、『リンク』で思ったこと、そのいち。

メインシナリオ第二部までクリアして思いましたが、『リンク』のシナリオって、わりと不親切だなあ。

第二部には、ラスボス組織(ニーズヘッグ、でいいんかな?)の幹部達が続々登場してきます。
彼らは既に主人公&ヒロインと顔見知りで、以前の出会いを話題に話しかけてきます。

でも、彼らがメインシナリオに登場するのは、これが初めて……だったと思う、んですよ。
彼らと主人公&ヒロインの初邂逅は、メインシナリオが第一部までしか配信されていなかった時期に公開された、限定イベントのシナリオだったと思います。

これらのイベントは常設ではありません。決められた短い期間のみの公開で、ちょうどその時期にプレイしていないと遊べません。
つまり、全てのプレイヤーが遊べたものではない。

しかも、メインシナリオはクリア後にオプションから再読できますが、期間限定イベントのシナリオは、クリアしても再読出来ない仕様です、現在のところ。

『リンク』のシナリオは、国名や組織名がオリジナルで覚えづらい・勢力多くて把握しづらい・登場人物やたら多く入れ替え激しいと、ただでさえ ごちゃごちゃしてんのに。
刹那的な流し読みしかできない限定イベントでのエピソードが、メインシナリオに直結してるとゆー…。

どうして、こんな不親切な構成にしているんでしょうか。運や記憶力を試されているのかっ。(私がアホなだけ、か?)

思えば、第一部しか配信されてなかった当時に公開された限定イベントの一つが、未だメインシナリオに登場していない(第二部に登場する)ルークとの「再会」を描いた内容だった時も、「これ、どういうこと? 意味解らないんだけど??」と困惑させられたものでした。


そりゃ、運営側の方々は、全てのシナリオを時間軸通りに読めるから困らないんでしょうが。
プレイヤーとしては、なんて不親切なのかしらと恨めしく思います。

*******

『リンク』で思ったこと、そのに。
時々、背景画に「ん?」と思うことがあります。

『リンク』は、戦闘ちびキャラのアニメアイコンがすっごく可愛いですし、メインシナリオには描き下ろしのイベントイラストまで用意されています。豪華ですよね。

けど背景画の方は、ごく・たま~に、ちょっぴり気になることもあります。
例えば、2014年海の家のイベントの戦闘画面の背景画。ドット絵感が強く、描かれているモブキャラや小道具など世界観が違う感じで、別のジャンルのゲームみたいでした。(個人的な感想です。)

あと、メインシナリオの一部の背景画とか。
↓以下の背景画をご覧ください。
画像引用:『テイルズ オブ リンク』/(C)バンダイナムコゲームス

ニワトリでけえ!
や、気のせい? 手前の柵や奥の東屋と比較して、なんかでっかくない?(汗)
更に奥にいるブウサギも、牛くらい大きいよーな…。いや、錯覚かも知らんですが。

どうせキャラ絵の背後に隠れてしまう絵ですし、すごく変でもないので別にいいんですけど、時々気になる(笑)。


ちなみに『アスタリア』の方は、背景画が非常に美しいと思っています。
『アスタリア』はキャラ絵の描き下ろしは(今のところ)殆どないですが、背景画はクオリティが高く、シナリオ進行に合わせて細かく切り替えられていて、文句を付けるところがありません。
トップ画面で、シナリオ進行度による背景画が各主人公の背後に表示されるのも、雰囲気があって嬉しいです。




『リンク』のルークについて。

第二部のキーキャラはルークでした。
彼の誘拐を発端に物語が動くという内容で、ルーク自身が大活躍するわけではありませんが、話題の中心だし、そこそこ出番はあるし、『リンク』のメインシナリオはフルボイスなので全セリフを喋る! 描き下ろしのイベントイラストまである豪華ぶりでした。

↓描き下ろしイベントイラスト
画像引用:『テイルズ オブ リンク』/(C)藤島康介/(C)バンダイナムコゲームス

キャラクターとして充分に厚遇されていると思います。
ファンとして嬉しかったし、感謝しています。

……しかし。
実を言えば、あまり面白いとは思いませんでしたし、萌えませんでした。
個人の嗜好の問題ですが、『リンク』メインシナリオでの「ルーク」の描き方に賛同できず、好きになれなかったです…。


リンク世界のルークは、「オルドレ国の公子」という設定です。
公子とは貴族の子弟のこと。この世界のルークに王位継承権があるのかは、今のところ語られてませんが、各国政情の見聞を勉強とし、従者のティアに立場を自覚しなさいと説教されてましたから、王位かそれに近い役職に就くことが約束された立場なのは確かなんでしょう。

『アスタリア』のルークが平和主義の弱小国の王族という設定だったのに対し、『リンク』のルークの故国オルドレは、第二部の舞台である連合国家サイラン(アスベルの故国)の数倍はある強大な国とのこと。
問題が起きると、まだ情報が錯綜している段階から軍隊を派遣してましたので、権力者が強い決定力を持つ、比較的好戦的な国ってことかなと思います。


で。ルーク登場シーン。
???
くそ、どこ行っても人ばっかじゃねーか。
歩きにくいっつーの。
城への挨拶回りも終わって、自由にいろいろ見て回れると思ったのによ。

???
ルーク、ここは大通りなんだから人が多いのは当たり前よ。
ぶつからないように歩きましょう。

ルーク
うぜぇなあ。
おら、邪魔だ、どけ!
俺を誰だと思ってやがる!
俺はオルドレのルーク・フォン・ファブレだぞ!

ティア
#悲しげな顔
………。

あ。
一部お祭りゲーム特有のキャラ付けだ……。
長髪ルークを「身分を笠に着たテンプレ権威主義者化」してるタイプ。私の最も嫌いなヤツです。
このタイプのルークの口癖は「俺を誰だと思ってるんだ」。(この後、誘拐された時も、その台詞を繰り返してました。)
原作ルークはそんなこと言わないのにね。

この時点で判りました。
このメインシナリオとは、ルークのキャラ解釈において気が合いません。残念。


やがて、ルーク&ティアと主人公組が出会います。
ティアは、いきなり「何か困っていることはないか、それを手伝わせてほしい」と言い出します。

突飛ですね(汗)。どうしたよ。

ティアさん曰く、ルークは見聞を広めるために旅をしているのだから、色んな経験をしなくてはならない。だからサラ達を手伝わなければならないのだそうです。
いや……。それはそれで意味はあることなんだろうけど、経験積むって、そういう事じゃないでしょ。

ルークはと言えば、最初はブチブチ言ってましたが、サラ達に街の外で「(災厄の)種」を探す手伝いをしてほしいと言われると態度が一変。というのも、ティアから離れて羽を伸ばせると考えたからです。
ティアに、俺が経験を積むためなんだからお前は付いてくるなと命令し、嬉々として森へ。けど、そのうち面倒くさくなって、こそっとサラ達からも離れてサボろうとしました。

……で。一人になったところを誘拐されましたとさ。


ルークが、サラ達の「種」探しを手伝うふりをして、途中で面倒くさくなって放り出し、黙って逃げちゃうくだり。
「ナシ」とは言えないのかもしれない。長髪ルークのキャラなら、そういう行動も「アリ」なのかもしれない。
……でも。

原作のルークは、ミソ貰ってきてなどの、見ず知らずの人に頼まれたお使いもこなしてましたし、森でイオンと出会えば、足手まといだと悪態はついても、放っておけずに同行させて守っていました。
長髪時代でも、優しさや責任感は、それなりにあったと思います。

女の子に頼まれて、なりゆきとは言え引き受けておいて。なのに無責任に放り出して逃げちゃう。魔物だって出る森なのに。
こんなルーク、嫌だなぁ。
ルークが単独行動して誘拐される展開はいいけど、もうちっと違う筋付けにできなかったものか…。


サラ達はルーク誘拐の罪を着せられ、お尋ね者に。サイラン国内では、オルドレ国の怒りを恐れた軍国派と調和派が誘拐の責任をなすりつけ合って内戦状態になる。しまいに魔物が発生して大混乱に。
紆余曲折の末、サラ達はルークを見つけ出して解放。その過程で知り合った仲間たちと手分けして、真の黒幕が街に埋め込んだ「災厄の種」を浄化。事件を解決する。


この流れの中で、「愚かな公子・ルーク」の成長も描かれています。

救い出されたルークは、事態を少しも把握していませんでした。大混乱のサイラン首都の様子を見ても、「なあ、みんな何大騒ぎしてんだ? 何でこんな事になっちまってんだ?」と、ポカンとするばかり。まるきり他人事なのです。
ルークが誘拐されたせいで内戦が起きたのだと聞かされて、ようやく慌てだす。するとティアが語り始めます。
ティア
ルーク…あなたはオルドレの公子。
偉ぶって歩いているのを何度も諫めたわね。

ルーク
な…

ティア
でも、その通り――
あなたはオルドレの公子なのよ。
あなたの背負う立場、この国の状況を考えれば、悪用するものも現れる。
それを防げなかったのは私のミス。
ごめんなさい。
でも、あなた自身の自覚の欠如もある。

ルーク
…俺の…公子としての…自覚…

ティア
でも、発端を作ったあなただからこそ この争いを止めることもできるはずよ。

ルーク
俺が…?


アスベルやサラ達の助けを得て、ルークは軍国派リーダーのもとへ出向き、自分は無事なので戦いをやめろと訴えました。しかし、公子が無事でも、既にオルドレ国が報復に動き出しているから戦いは止められないとリーダーは言います。
ルーク
なら…なら!
俺がオルドレを説得する!
絶対にオルドレに手出しはさせねえ!
頼む…!

するとリーダーは、そこまで言うなら信じましょうと言って、戦いをやめるよう周囲に通達したのでした。


「愚かな王子様」として登場した長髪ルークが、戦争を目の当たりにして考えを改め、王族の自覚を芽生えさせて、戦争を止めようと尽力。それを「ルークの成長」として描く。
この流れは『アスタリア』のルーク編とも共通しています。どちらも同じ原作を下敷きにしているのですから、似通ってくるのは当たり前ですが。

ただ。
『アスタリア』の方は気持ちよく終われたのに、『リンク』の方は、ちょっとモヤっとした気分にさせられました。
というのも、第二部エピローグで語られた「ルークの結論」が、どーにも好きになれなかったからです。
その後、サイラン近郊まで来ていたオルドレ軍の元をルークとティアが訪ね、この騒乱は幕を閉じた…
そして――

サラ
私達が国の救世主かあ。
何だか、むずがゆい感じ。

シオン
国を救ったんですから、当然ですよ。

アスベル
こうして守り通せたのも みんなで力を合わせたからだな。

ルーク
救世主…国を救う…みんなで…か。
こういうのも悪くないかもな。

ティア
ルーク、どうかしたの?

ルーク
な、なんでもねーよ!
ただの独り言だ!

ティア
#微笑んで
…そう。


どう思いましたか?

愚かなルークは成長して、皆で協力して国のために戦う素晴らしさを知りました。前は悲しげな顔をしていたティアさんも微笑んでいるよ。やったね★

…ってのが、シナリオの意図だというのはよく判るのですが……。


まず、サラが自分達のことを「救世主」だと言い出したのが、非常に唐突に、不自然に感じられて「!?」と思いました。
説明されてませんが、サイラン国の誰かにそう言われ感謝されたということか?

つか。
このゲームじゃ元々、主人公(プレイヤー)がサラ達に「救世主様」と呼ばれているのに。そのサラまで、別口で救世主扱いになるんですか…(困惑)。どんだけ「救世主」好きなの『リンク』スタッフさん方。
主人公が「救世主」と呼ばれるのはジュヴナイルファンタジーでは珍しくはないけれど、こうも多用・肯定されると、その観念を崇めている感が出て来て、カルト思想っぽくてちょっと恐いです。

まあ、それはひとまず置いといて。

問題は、それを受けたルークの台詞。
救世主…国を救う…みんなで…か。
こういうのも悪くないかもな。

え、えええええーーーっ!?
なんじゃそりゃっ!


原作ルークは、当初、「英雄」という肩書に憧れていました。
他人に賞賛されたい・必要とされたい。他者からの承認による自己顕示を望んでいたからです。その幼い象徴が「英雄」でした。
しかし様々な体験を経て、実際に「英雄」と呼ばれておかしくない事績も成した頃には、彼はその肩書への興味を失っていました。それは本当に大切なことではなかったと思うようになったからです。
子供っぽい自己顕示欲から卒業したんですね。

『アスタリア』は、その原作の要素を なぞり、近い形で再現しています。
では、『リンク』の方はどうでしょうか。

「英雄」と「救世主」は、重なる部分のある、近い言葉だと思います。

『リンク』のルークは、英雄(救世主)になりたいとは思っていませんでした。何も考えてなかったっぽい。
それが、成長したことで思うようになった。「救世主になるっていいな」と。

なんじゃそりゃっ!(二度目)
原作ルークとは真逆。これじゃ逆行です。

どうでも「英雄」だか「救世主」だかの言葉を使うのなら、サラあたりに「オルドレを止めてくれたルークさんは英雄ですね」とか言わせて、それをルークがやんわり否定する(精神的に成長したことを示す)みたいな、原作のキャラ性を尊重した流れの方が良かったなぁ。


というわけで。
このエピローグを見てガッカリして、やっぱり、このメインシナリオのルークのキャラ解釈には賛同できないなーと、重ねて思った次第でした。
人によって解釈が異なるのは当たり前のことですし、プロのクリエイターさん側には別の事情も色々あるんでしょうから、仕方ないことですけども。
とはいえ残念。


あ、ルークに「俺は悪くねぇ!」と言わせなかったことは、高く評価しています。ありがとうございました。


#ただし、ルークが原作よりややダメな感じだった代わりに、ティアは非常に、それこそ原作以上に「デキた」素晴らしい女性に描かれていたと思います。
#言動が完璧。ミスしても即座にそつなく自己反省。原作のティアみたいな心の閉ざし方や、時たま見せる子供っぽい苛立ち方や、角の立つ説教の仕方をしない。
#さらわれたルークを探す態度も完璧でした。錯綜する情報にも、不安や怒りや猜疑にも振り回されず、冷静に深考して、慎重に単独で動き、一番美味しいところで颯爽と登場してルークを救う。
#綺麗過ぎるくらい綺麗に整っていて、非の打ち所がなかったです。
#なので、ティアファンの人には嬉しいシナリオなんじゃないでしょうか。


*******

ちょっと話がずれますが、置いといた話を戻します。

ルーク達が「救世主になること」を肯定する結末になったのは、『リンク』の世界観、そして製作スタッフさんの思想そのものが「そう」だから……それを否定する考えを そもそも持っていないってことなのかなと、ふと思いました。

『リンク』ルークのエピローグは、原作ルークより未熟にはなりますが、「みんなと協力するのっていいな」とか「国のために働くっていいな」とか、そういう当たり障りのないこと「だけ」語らせて結論にするのでも良かったと思うんですよ。
なのに、わざわざ「救世主」という言葉をくっつけてる。

私個人は、あそこで「国を救った私達は救世主」とサラ達が言い出すこと自体が奇妙だと感じます。正直、気持ち悪いとさえ思う。
でも、製作スタッフさんがたは、素敵だと思っているんですよね。だから、強いてその単語をくっつけた。

先に述べましたが、主人公(プレイヤー)一人が、ヒロインとマスコットに「救世主様」呼ばわりされるだけなら、別にいいんですよ。私個人は好きではありませんが、ジュヴナイルファンタジーではよく見かける? 感じがするものですし、「英雄」「スター」の同義語くらいで使われてて、あまり深い意味もないんだろうなと思いますから。

けど、みんなで内戦を止めたら、なんで「僕も私も救世主」「救世主になるっていいな」ってことになるの? それを人の成長として語るっておかしくない?

キャラ達が自らを「救世主」と定義することを、どうして気持ち悪く思うのか。
それは、その肩書が、幾つかの宗教思想を連想させうるものだからです。戦争・政治の話が結びついてると倍率ドン。
「正義のための戦い」の旗印に使われる可能性があるものだと思っているから、安易に称賛・肯定すること、その肩書に酔わせることに忌避感があります。

『リンク』は、過去のお祭りゲーム『マイソロ』シリーズの正統後継作という扱いです。
『マイソロ3』のシナリオは、独特な政治論・カルト的な思想・スピリチュアル思想に強く傾いた面があって、そこは共感しがたく、個人的に嫌でした。
そして今回、『リンク』第二部のシーザの世直し主張や、ルークやサラの「救世主になるのっていいな」結論は、ほんのり近い匂いがする気がして。ちょっとだけ怖くなったのでした。ほんのちょっとだけね。




『リンク』第二部をクリアして、やっと、第一部当時に配信された期間限定イベント『華麗に参上!』シナリオの、意味が解らんと思ってた部分が飲み下せました。

ああ、この出会いと別れから、あの再会につながってたのか~。なるほど。

ただ。第二部シナリオを踏まえると、それを知らなかった当時は何とも思ってなかった部分に、今度は気になるところが出て来ましたよ(苦笑)。


『華麗に参上!』での設定

●ティアは一人で帰国。現在、ルークは一人で「グラッドの街」へ移動中
●どこか外国(説明されてないけど、第二部シナリオから推測するに、「サントレーヌ」って国?)の王の命で、エリートだけどひよっこの兵士・サイラスがグラッドまでの護衛に付いている。(この話自体がサントレーヌ国内での出来事で、グラッドの街っていうのもサントレーヌ内の街なのかな??)

…あんだけの大事件があったのに、本国からの護衛が増えるならまだしも、唯一の護衛だったティアが帰国した!?
第二部を知らなかった時は「ふーん? 何かティアさんに急用でもあったのかな」くらいにしか思ってませんでしたけど、第二部をクリアした後は、「何故!?」と激しく気になる感じです。

ルーク曰く「ティアなら帰ったぜ あの後も面倒続きだったからな。こっちはせいせいだぜ。」だそうですが、どういうこと? ティアさん、解任されたんでしょうか?(汗)
第二部のラストでは、あんなにいい感じで二人旅立って行ったのに。

そして、あんだけの大事件があって、自分が誘拐されたら場合によっては戦争すら起こると知り、軽率な行動は控えようと学んだはずのルークが、外国人の護衛を一人付けてるとは言え、単独で外国を移動するとは。
んで、案の定、盗賊団に誘拐されかかってたし(苦笑)。

一体どうなってるんでしょう。
まあ、助けに現れたガイ兄さんがカッコよかったから、それ以外はもはやどうでもいいですが!(自分に正直な感想 笑)


『リンク』のルークは、誘拐の危機にやたらと遭っていたのか。
原作では導師イオンが何度も誘拐されていて、アニスが「すぐ捕まっちゃうんだもん……。もう……お姫様かっちゅーの!」と憤る場面がありましたけど、『リンク』世界ではルークがそのポジションなんだなー(笑)。




ナラカやブログのテイルズ記事の拍手を押して下さった方、ありがとうございました。m(__)m
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『アスタリア』メインシナリオ ルーク編のこと。

ルーク
伯父上の心配は戦争か。国王ってのはめんどくせーもんだな
他の国がキムラスカも敵だって思うかもしれねえなんて…冗談じゃねえ、ふざけやがって
…ん?
けど待てよ…
…だったら誰かがそいつらのとこに行って、俺達が敵じゃないって教えてやればいいんじゃねえのか?
もし、それを俺がやってのけたら…それって英雄だよな
王族の俺が親善大使として行けばそいつらだって文句ないだろ
へへ…よし、やってみるか!

北の連邦国家ア・ジュールと東のウィンドル王国が戦争になりかかっている。シルヴァラントの動向もおかしい。
大国同士の全面戦争ともなれば、その混乱に乗じて、キムラスカも参戦する気だと因縁をつけられ侵略されてしまうかもしれない。
小国で戦力に乏しいキムラスカの王・インゴベルト六世は不安にさいなまされています。
その悩みを聞いた甥っ子のルークは、今まで世界情勢や国政のことなんて他人事だったけれど、自分が親善大使(戦争回避の英雄)になろうと考えます。

伯父である国王に話したら止められるかもしれない、それは面倒くさいと、黙って勝手に出奔。(伯父さんはすぐに事態を把握してましたんで、どうやら置き手紙か何かして出かけたようです。)

こんなこと、ありえるでしょうか、みなさん。
国王に無許可の親善大使!
これから向かう諸外国にアポイントメントなし。もちろん根回しもなし。親書も贈り物もなし。身分を証明するものすらない。 ヘソ出しルックの横柄な口調の少年で、お供は小さなペット一匹のみ。(おまけで外国の迷子。)
こんなんで戦争を回避して英雄になれると、本気で思ってる。なんて愚かで可愛い王子様

んで、まずは隣国のシルヴァラントへ。
この国は王と神子たちが同等の権威を持つ南方の宗教国家。遺跡がやたら多いみたいです。けれど現在 王は病に伏し、神子も巡検で王都を留守にしていて、司祭が政務を代行しているのだとか。
……おいおい、大丈夫か、この国。

スルスルと話が通り、ルークは司祭がいると言う神殿へ。最初に会った女性に「おい、そこの女!」「俺はキムラスカからやって来た親善大使だ。司祭ってのはどこにいるんだ?」と横柄に尋ねたところ、彼女こそが司祭のフィリアでした。
???
まあ、親善大使様ですか。
遠路はるばるお疲れ様でした
あの…どういったご用件でしょう?

ルーク
あ?
なんでお前に教えなきゃなんねーんだよ

???
他の者に取り次ぎが必要でしたら私がご案内致しますので

ルーク
仕方ねーな…特別だぞ
今、ウィンドルとア・ジュールが戦争を始めそうになってんだろ?
けど、俺達キムラスカは どっちともやりあうつもりはねえ。もちろんシルヴァラントともだ

???
中立を宣言なさるのですね。
インゴベルト六世陛下のご英断を、私も支持いたしますわ

ルーク
…なんか偉そうだな。
なんなんだ、お前

フィリア
はい。当神殿の司祭を務めます、フィリア・フィリスと申します

ルーク
なっ!

きまり悪さで赤面してうろたえたルークが可愛かったです。
っていうか、フィリアさんも最初の時点で「私が司祭です」と名乗ればよかったのに、言うだけ言わせてから明かすなんて、ちょっぴり意地悪。(^_^)
あと、フィリアが誰だか把握してなかったのに「仕方ねーな…特別だぞ」とペラペラ目的を話したルークは、迂闊っつーか、ホント人が好い。

横柄なルークの態度も、フィリアは(少なくとも表面上は)まったく気にした様子がなく、終始ニコニコ笑って優しく応対してくれました。彼女の「私も支持いたしますわ」発言でシルヴァラントとは話が付いたってことらしく、ここでのお話はぶつっと終了してしまいます。

ええっ、これでいいの? 一発OK? えらく順調だなぁ。
…しかし、よくよく考えてみれば文書も取り交わしてません。また、あくまで代行者のフィリアに どれほどの実権があるものか? 彼女は心からそう言ってくれたのだとしても、独断に過ぎないのではないか?
子供相手だからと口約束で適当にあしらわれたとも取れる…かも。

いや。そもそも国王が病に伏しているシルヴァラントには他国に侵攻する余力なんてないから、戦争を口実にキムラスカに攻め込むつもりなんて毛頭なかったってことかな。だからキムラスカが中立宣言してきても「あっそう」くらいのことでしかない。むしろ、(この自称親善大使が本物だとして)キムラスカにも他国に侵攻する力がないし、他の大国に付くつもりもないのだと判って万々歳、と。

実は、他ルートシナリオを見る限り、シルヴァラントも密かにウィンドルの介入を受けていて、戦争に加担しかかっていたんですよね、この時点で。インゴベルト六世が「不穏な気配がある」と情報を掴んでいた通り。
他ルート主人公たちが直接・間接的にそれらを解決・回避してくれたので、大事にはなりませんでしたが。国政を代行するフィリアの知らぬところでそうなっていたのなら、シルヴァラントはかなり危うい状況だったようです。

ともあれ、作中では「成功」扱い。
物語は次のア・ジュールへ。北方に広大な領土をもつ、軍事色強い大国です。


ところで、この旅にプレセア姐さんが同行してくれて、それがすごく印象深かったです。
彼女は(このゲーム上の設定では)シルヴァラント人で、たまたま行き会ったルークがシルヴァラントの王都までの道案内を頼んだ、それだけの関係だったのですが、王都でのフィリアとの会談が済んだ後、今度は自主的にア・ジュールまで同行してくれたのでした。

彼女は無口で無表情なので、何を思ってそうしたのかは一切語りません。また、旅の間もルークの行動に殆ど口を出しません。ただ黙々と同行して、魔物などの敵が出れば怪力で斧を振るって一緒に戦ってくれるのです。まるで優秀な護衛官みたいです。

彼女の考えは語られていませんが、私は、子供だけのルーク一行(ルーク、ミュウ、メルディ)を心配してくれたんじゃないかな、と思いました。プレセアは外見こそ十二歳の少女ですが、実際は二十八歳の自立した女性ですから。この、気ばかり大きくて世間知らずの子供たちを放っておけない大人として。と思ってくれたんじゃないかなぁと。

説教はしないけど、助言もしない。聞かれない限り何も教えてくれない。それでも、大人(しっかりした人)が一緒にいてくれるのは、なんだかとても心強かったです。ジェイドがルークに調子のいいこと言ってきた来た時は、まるで疑わないルークに「話がうますぎる気がします」と警告してくれましたしね。(そして実際、ジェイドは裏心ありありでした。)
また、申し訳ないなぁとも思いました。彼女はシルヴァラント人なのに、後にルークがキムラスカ代表として力を試されたときも、文句ひとつ言わず最後まで、ルークチームの一員として一緒に戦ってくれたんですよ。なんていい人なんだ。

…って。穿った考え方すれば、(彼女はフィリアと知人であることが語られてましたので、)実はフィリアの命(?)でア・ジュールとキムラスカがどんな関係を結ぶか見張るためにルークに同行したシルヴァラントの斥候…なんて考えることもできるのかもですが。
それでも一緒に戦ってくれて、ルークが光の神殿へ行く時も見送ってくれて、有り難かったし嬉しかったのでした。



さて。船で海路を渡り、雪に閉ざされたア・ジュールへ。
ここでようやく、ルークは現実の壁にぶつかります。
まず、兵士に一般民衆と同列の扱いを受ける。キムラスカの親善大使だと名乗っても相手にしてもらえません。そして、たまたま通りかかったア・ジュール王ガイアスにも。
ルーク
お前が国王のガイアスか、ちょうどいい。俺はキムラスカの親善大使、ルーク・フォン・ファブレだ。

ガイアス
…親善大使だと?

ルーク
お前ら、ウィンドルと戦争するんだろ?やるのは勝手だけど、俺達キムラスカを巻き込むんじゃねぇ

ガイアス
…用件はそれだけか。
なら、もう用はないだろう。
帰るがいい

ルーク
まだ返事聞いてねーだろ。
俺達に手を出さないって約束しろ

ガイアス
貴様がキムラスカからの親善大使という証拠はあるのか?

ルーク
なに!?

ガイアス
俺はキムラスカから親善大使が来るという連絡は受けていない
まして、己の都合のみを押し付ける者の言葉を俺は聞くつもりはない
お前が本当にキムラスカの親善大使であるならば、国へ戻り、別の者をよこすよう、王に伝えるのだな

ルーク
おい、待てよ!


いやまったく、ガイアスの言うことは正論です。っつーか、通用しちゃったシルヴァラントが変だった(苦笑)。
うんうんそーだよね、こうなるのが当然だよねと、ゲームしながら膝を打っちゃいましたよ(笑)。

初めて現実の壁にぶつかったルーク。甘い夢にひびが入る。

で、この時点では「戦争をやるのは勝手だけど俺達を巻き込むな」と言ってますよね。
けど、この後、国際迷子なメルディを送ってア・ジュール国内の彼女の村に行ったところ、ウィンドルの騎士団が村を焼き打ちしているのに出くわしたのです。
幸い、村人たちは逃げていて人的被害は出ていませんでしたが、焼け落ちた無残な村を見て、ルークは大いに精神的衝撃を受ける。
更に、ウィンドル騎士団長のハスタが、邪魔をしたルークを恨み、ウィンドルは早い時期にキムラスカに侵攻する、皆殺しにしてやると哂って立ち去ったのでした。

これまで戦争を他人事だと思い、関わりたくない、中立を宣言すれば無関係でいられるはず、自分に関わらない限り世界がどうなっていても関係ないと無関心を決め込んでいたのですが……。


さてさて。
焼き打ちされたメルディの村からウィンドルの騎士団を撃退したことを、「何故か」その場にいた、ガイアスの腹心・ジェイドが報告し取り成したことから、ルークは正式にガイアスと謁見できることになりました。

ジェイドに伴われて王城の門に戻ったところでティアと遭遇。
彼女は、このゲームでは「ルークの教育係」で、ルーク出奔直後に国王から彼を止めるよう命じられ、追ってきて、今やっと追いついたのです。


…って、遅すぎ! 一体どこで何をしてたらこんなに遅く?
もしかすると、ティアがどんな旅をしてきたかの外伝シナリオとかが、本編終了後に配信されることもある…のかなぁ?

ただ、「星のカケラ編」をクリアして振り返ってみると、ティアが終盤まで追い付いてこなかったのは、むしろ良かったんじゃないかなとも思えました。
「長髪ルーク」とティアって、実は相性あまりよくないと思うんですよ。この二人が想い合う仲になれるのは、ルークが髪を切った後。ティアが固く閉じていた心を開いて弱みを見せるようになり、ルークが意欲的になって他人を気遣う視野を持てるようになって、それからです。
それまでは、怠惰できちっとしない人が嫌いで厳格な性格のティアは、ルークに説教しまくり、嫌味もこぼしがち。だから、長髪ルークとティアの二人旅だと、ギスギスして見ててしんどいものになってしまう。(また、そうでないと原作とはキャラが違う、ってことになってしまいます。)

……なんでお祭りゲームのルークは「長髪」ばっかで、そのうえでティアと絡ませるものが多いんだろう…。ティアとコンビにするなら「短髪」がいいと思うなぁ。「長髪」はガイかナタリア向けですね。

まあそんな感じで。今作では、ティアが旅の殆どに出てこなかったからこそ、呑気で気楽なお話が楽しめたんだよなぁと思い至ったのです。
ティアが追いついて来たとき、既にルークは精神的成長を始めていて、彼女を驚かせ、喜ばせる。
うん。やっぱり、これでよかったんだなと思います。



話戻って、ルークとティアの邂逅。
ルークが「げっ」なんて言いながらも、ティアの登場に赤面して慌てるところ、その後のお母さんと子供みたいな「帰りましょう」「いやだ」の押し問答も可愛かったです。
ティア
#軽く睨みながら
ルーク!

ルーク
#赤面して、気まずげに大汗飛ばし
げっ。ティアじゃねーか。
なんで、お前こんなとこに?

ティア
それはこっちのセリフよ。
どれだけ捜したと思ってるの
さあ、キムラスカに帰りましょう

ルーク
いやだ。帰らねえ

ティア
何言ってるの?
国同士の交渉に素人が関わらないで。
陛下も心配なさっているわ

ルーク
いやだと言ったらいやだ!
俺はぜってー帰らねえからな

ティア
ルーク!

ついでに。この辺りのデモには、ジェイドが戦闘をサボったことを咎められ「すみません。生まれつき体が弱いもので… ゴホッゴホッ…」とバレバレな言い訳をしてルークをげんなりさせる、原作を踏襲したエピソードもあって、ニヤリとさせられましたです。あはは。シナリオさんが、原作の結構マイナーなエピソードまで拾ってくださっているのが嬉しくて。このノリ、懐かしい


ジェイドと言えば、ガイアスはどんな王かと尋ねられて「まさに、王とはこういうものだと体現するために生まれてきたような方」と答えたのち、「まあ、上があまり優秀だと下が苦労するので、私としては多少出来が悪い方がありがたいんですがね」と続けていたのも、ニヤッとさせられましたです。
それってピオニー陛下のことですか?(笑)
この世界にもピオニーはきっといると思っています。(戦闘キャラとしては存在してるし(笑)。原作ピオニーは格闘家だったのに、この世界のピオニーは魔法使いらしい。)
どういう立場の人なんでしょう。恐らく王様ではないのでしょうけども。「ジェイドの幼なじみ」という設定は残されているんでしょうか。もしかしたら、この世界ではネフリーさんと結婚出来てるのかなぁ。


あ、原作を併せ考えてみて、もう一つ気になったこと。
ティアが「私はキムラスカ王家に仕えるルークの教育係、ティア・グランツです」と名乗って、ジェイドが「なるほど、ルーク殿のお守り役でしたか」と返したとき。「どーゆー意味だ、お守りって」とルークが不満げにすると、ティアがジェイドに言ったんです。「教育係とお守りは違う…と思います」と。

原作だとルークの教育係はガイで、「お守り役」でもありました。区別されてなかったです。
でも、ティアは教育係ではあっても、お守りではないらしい。あと、絶対に「使用人」とは名乗らない。
…ふむ。単純に原作ガイのポジションにティアをはめ込んだってわけじゃないみたいですね。
(この世界のガイの立ち位置については、後述します。


カンカンに怒ってルークを連れ戻そうとするばかりのティアでしたが、小動物のミュウに「あ、あのティアさん、ご主人様の話も聞いてあげて欲しいですの!」と宥められ、ルークがシルヴァラントとの交渉を成功させたこと、これからア・ジュール国王と謁見するところだと聞かされて、得意満面のルーク&ミュウとは反対に、「…信じられない」「一体どうなってるのかしら…」と、キツネにつままれたような困惑顔になってしまうのでした。そりゃそうだ(笑)。

そして、帰還せずに残り、ルークに付いてア・ジュール国王と謁見することにする。
まあこれで、ちゃんとしたお供が付いたことになるので、ルークの親善大使としての箔も付いたってことになるかなぁ。
ルーク
うーん…

ティア
どうしたの、ルーク?

ルーク
…これからガイアスに会うだろ。けど、その後、もうウィンドルには行かなくていいんじゃねーかって

ティア
どうして?
あなたは手柄を立てたかったんでしょう?もう飽きてしまったの?

ルーク
そうじゃねーって。
リンネルって村でウィンドルの奴らを見た話しただろ
あいつら、無抵抗の村でやりたい放題してやがった。それにキムラスカにも攻め込むとも言ってた

ティア
ウィンドルが…そう、もう状況はそこまで切迫しているのね

ルーク
そんな奴らと今更話し合ったってしょうがねーんじゃねえのかな。
それよりもっとなにか別の…

ティア
そうね…確かにそこまで行動を起こしている国相手には遅すぎるのかもしれない
陛下もア・ジュールよりウィンドルの動きを警戒なさっていたわ
#微笑んで
でも驚いたわ。
旅に出る前のあなたなら、きっとそんな風に考えたりしなかったもの

ルーク
#赤面して
ま、まーな、それほどでもねーよ


んで、ア・ジュール国王ガイアスとの謁見。
ルーク
…こ、この前は悪かった。今日はちゃんとその、話が…したい

ガイアス
確かお前が求めていたのは、我が国がキムラスカを攻めない、という約束だったな

ルーク
ああ。俺達は戦争なんかする気はねーからな。けどウィンドルの奴らがもう始めちまいやがっただろ

ガイアス
…何が言いたい?

ルーク
だから、その…俺達と、キムラスカと手を組んで、欲しい

ガイアス
…ほう

ルーク
俺…難しい事はよく分かんねえ。けど、ウィンドルの奴らがリンネルでやってた事を見てたら…
うまく言えねえけど、こんな事繰り返させちゃいけねえって思ったんだ
だから頼む、同盟を結んでくれ!

ガイアス


ティア
彼の教育係のティア・グランツです。
ガイアス陛下、ルークのしたご無礼はお詫び申し上げます
ですが現実に戦端が開かれた以上、敵は少しでも少ない方が両国にとって有益なはずです。どうかご高慮を

ルーク
ティア…

ジェイド
信用していいと思いますよ、陛下。
なりゆきとはいえ、リンネルをウィンドルから救ってくれましたし

ガイアス
その事に関しては、礼を言おう。
俺の民をよく助けてくれた

ルーク
だったら…

ガイアス
だがその事と、同盟の話はまた別だ

ルーク
な…
なんでだよ!
戦争だぞ!人が死ぬんだぞ!

ガイアス
はっきり言おう。
キムラスカと同盟を組む事で、我が国にどのような益がある?

ルーク
…!

ガイアス
ウィンドルがキムラスカにも侵攻を企てている事は、俺も知っている
キムラスカは単独でウィンドルと戦う力を持っていない。それゆえ、我が国を頼ろうというのだろう
だが同盟というからには、双方に利がなければ締結する意味がない
お前の国は俺に何を提供できる?

ルーク
それは…

正直、この辺の話の流れは、ちょっとスッキリしなかったです。
キムラスカには同盟を結ぶほどの価値がない? そうでしょうか。戦力にはならなくても、戦争になれば食糧など物資が必要になる。その一部をキムラスカに負担させるだけでも、それなりの役に立つのでは?
見たところ、キムラスカはそれなりの国土を持っています。また、北の凍った大地しかないア・ジュールに比べ、気候は温暖です。食料の余裕もありそうな。
単にお金を出させるのでもいいし。一度には無理でも年々出させるようにとかできるじゃん。
原作通りならキムラスカは優れた工業国家のはず。ならば兵器の製造、または技術提供を求めるという手もあるでしょうし…。
うーん。でも、シナリオでそう語られている以上、アスタリア世界のキムラスカは、本当に塵芥ほどの価値すらない弱小国ってことなんですね。原作ファンとしては寂しいなあ。

あと、ルークがどういう意図で同盟を申し出たのか、イマイチ判らなかったです。
ア・ジュールと一緒に悪いウィンドルをやっつけるぞ! 攻め込まれる前に叩き潰してやる! ってことなの?
ウィンドルが怖いから、ア・ジュールさん守ってね。キムラスカ人は非戦を貫くよ。ってことなの?

前者の場合、戦争に加担するってことになるんですが、それって国王に確認も取らずに独断で決めていいことなのか?

この後の展開を見るに、ルークは戦争そのものを否定しているようなんですが、《ア・ジュールと同盟を結んで共に闘う》ことと完全には繋げづらい、よーな。


さて、お話に戻って。
ジェイドが、確かにキムラスカには国力において我が国が得るものは少ない、けれどここにいるルーク一行の戦闘能力はなかなかのものだ、量はともかく質の面なら十分戦力になる、それを証明してご覧にいれましょうと言い出しました。魔物の群れをけしかけ、最後にはガイアスの要望でジェイド自らも参戦して、王の前でルーク達と戦ってみせるという謎展開になります。ルーク達に拒否権は与えられません。

なんじゃそりゃ?
国としてのキムラスカには兵力がないのでア・ジュールの益にはならず、同盟を結ぶ価値がない。でも、ルーク個人が強ければ、ア・ジュールの益になって価値がある? 意味が解りません。傭兵になれってことか? 一兵が多少強くてもさして意味ないじゃん。

それとも、「命がけの戦いで本気を見せたら認めてやる」ってな、少年漫画スピリッツなのでしょうか。シビアな正論を並べたばかりのガイアスが、突如 精神論に走ってしまった?

プレイヤーとしては「???」って展開ですが、実はジェイドとガイアスに別の思惑があってのことだったと、最終的に明かされます。
その真の目的には無関係なので、プレセアがキムラスカ人ではないことも、ここでは頓着されないのです。

つまり、これはジェイドの詭弁でありガイアスの演技であって、ルーク達はいいように なぶられているのです。
それはまた、キムラスカが軽んじられてるってコトでもある。


ジェイドとの戦闘は、なんと、都合三回もありました。
豪儀なことに全て違うキャラ絵が使われていて、三戦目は、表情がすげー悪い感じになっているという(苦笑)。

また、戦闘時のジェイドは「セイントバブル」で毒攻撃をしてきますが、そのエフェクトがちょうどジェイドの口辺りから放射状に出ている感じになっていたので(わざとかな? 笑)、彼が口から緑色の毒霧を吐いてるように見えてならず、人間離れして不気味、でも似合ってる気もして、何とも言えなかったです(大笑)。


ジェイドとの戦闘二戦目が済んだところで、ガイアスが「そこまで!」と待ったをかけ、「ルーク、お前の本気、確かに見せてもらったぞ」「キムラスカは、ア・ジュールとともに戦うに値する力があるようだな。我がア・ジュールは、キムラスカと同盟を締結しよう」と言いました。

…なんなんだ、一体。
キツネにつままれたみたいで、スッキリしないなぁ。
…と、プレイヤーの私は思いましたが、作中のルークやティアは大喜び。素直です。

(微笑んで)…おめでとう、ルーク」「おう、けどお前もガイアスに言ってくれたもんな。ありがとうな!」「わ、私は別に…」ってルークとティアのやり取りが可愛かったです。イチャイチャしやがって(笑)。
原作で初めてパッセージリングの起動に成功した(初めて個人で大仕事を成し遂げた)時の、ルークがティアに抱きついてお礼を言うエピソードを思い出しました。


さてここから、ルークくんの思索タ~イム。
ティア
でも本当にすごい事だわ。
シルヴァラントとア・ジュール。この両国と関係を強化できたなんて
きっとインゴベルト陛下もお喜びになるわ。
あなたはキムラスカの英雄ね

ルーク
英雄…か…
そういやそうだったっけ

ティア
どうしたの?
なりたかったんでしょう?

ルーク
そうなんだけどよ…
けど、なんつーか…

ティア
ルーク?

帰路のルーク達の前にジェイドが現れ、国境まで送ると言ってくれました。ただ、ティアやプレセアはちょっと警戒しています。
彼はおもむろに「星のカケラ」の話を始めました。この世界の有名な伝説です。世界に散らばった六つの星のカケラを全て集めて光の神殿へ行くと願いが叶うとか、光の使いティルグが現れるとか、細部は地方によって異なりますが。

ウィンドル王国のリチャード王は、それを集めるために各国への侵攻を始めた。しかしガイアス王は興味がないそうです。
あなたはどう思いますか、もしカケラの力で一つだけ願いがかなうとしたら、何を願いますかとジェイドに問われて、「そうだな…欲しいもんはたいてい何でも持ってるし…」と考え込むルーク。
ルーク
前は英雄とか…けど、なんか今はどうでもよくなっちまった気がする。変だな

ジェイド
#真顔になる
ふむ、なるほど

ティア
…大佐?

ルーク

なあ、ティア

ティア
なに?

ルーク
世の中って色んな事があるんだな。
くやしいけど、俺、なんにも知らなかった

ティア
ルーク…
そうね…あなたが出かけたと聞いて、どうなるかと思ったけど、結果的にこの旅はとても意味があったと思うわ

ルーク
悪い奴、弱え奴、国とか戦争とか…
正直、まだ分かんねー事だらけだ
けど俺、もっと知りたいと思う
もっと知って、リンネルの村の時みてーな事をなくしてえ。
どうすりゃいいか、全然だけど
…無理だと思うか?

ティア
…簡単な事じゃないわ
#微笑って
でも、信じていればいつかきっとできると思う。がんばって

最初は「俺達は戦わないので巻き込むな、やりたい奴は遠くでやってろ」という主張をしていたルークが、他国自国問わず戦乱に巻き込まれるのは嫌だと考えるようになる。どうすればいいかは分からないと迷いつつ、ア・ジュールと同盟を結んで共に戦っていくことを決める。

皆さんはどう思いましたか?

真に人に優しくするには、優しくする側に力がなければならないという考え方があります。
勿論、何の力のない者でも、その一瞬、己の優しい心のみで人に安らぎを与えることはできる。それも充分に価値があり意味のあることです。
しかし、本当に人を救うためには、経済力なり広い心なり、大きな度量が必要になる、と。

同じように、「戦争反対!」と安全な場所で叫ぶことは、武器を持たないどんな無力な者にでもできる。そして、それにも確かに意味や価値はある。
けれど、理想を主張するだけでは乗りこえられないことも、残念ながらあるのではないかと思うのです。
理不尽な暴力に対抗するためには、暴力が必要になる時もある。美しい理想とは反してしまっても、それもまた真実ではないでしょうか。

非暴力を訴えたマハトマ・ガンジーは、しかし自国が蹂躙されるならば私はむしろ暴力を勧めるとも言っています。
非暴力は暴力よりも尊い。他者からの暴力を赦し、非暴力を行える者は誰より強い心を持っている。
…しかし、真に他者の暴力を赦すことが許されるのは、同じだけの攻撃力を持つ者だけなのだ、と。

戦争が好きな人なんて、世の中に殆どいないです。みんな平和に暮らしたいです。
でも戦争は起きる。何も罪を犯してない善人でも暴力にさらされる。攻め込まれた時、攻め込まれそうになった時、どうするか? 裸で「戦争はやめろ! 俺達は何もしないから襲うんじゃねえ!」と言ってるだけで、本当に助かるのか? みたいな。

力を持ちつつむやみに戦わないのが究極の理想でしょう。でも、現実はままならないので、難しいですね。
アスタリアの世界はファンタジーですから、きっと素敵な奇跡が起こって理想がかなえられるだろうと思います。


話戻って。
ルークが気持ちを語り終えるや、胸の勲章が眩く輝きだしました。
国を出るとき、親善大使に相応しい装いをしようと、家にあった中から適当に持ち出して胸に飾っていたものです。

ジェイドが言うには、その勲章の石こそが星のカケラ。ルークの先祖がそうと知らずに入手して加工していたのだろうと。

文献上の特徴と一致していたので最初から目を付けており、そのためにルークに近付いた。次々と魔物を差し向け、国王の前で戦わせたのも、「カケラを手にし、己に打ち勝った者だけが真の選ばれし者になる」という言い伝え通りならば、持ち主たるルークを死ぬような目に遭わせて成長させれば、星のカケラの力が発現し、本物のカケラかどうかの見極めができると考えたからだったのでした。

そう。同盟を賭けてガイアスの前で戦わされた、あれも、星のカケラの真贋を見極めるための茶番だったんです。

うわぁあああ……。
オトナって汚い!(笑)


っていうか。
暴力で追いつめたところで、ホントに成長するかなんて判りゃしないです。そんな不確かで面倒なコトより、同盟の条件の一つとしてルークに勲章を差し出させた方が、簡単で楽だったんじゃないの? 本物でも偽物でも、キープして他国の手に渡らないようにしておくだけなら同じなんだしさ。


ガイアスは星のカケラに興味はありませんが、他国の手に入れば脅威となるので、ウィンドルにもキムラスカにも渡すつもりはない。よって奪い取って、ア・ジュールで厳重に保管するつもりだそうです。

そんなネタばらしをペラペラしてから、ジェイドが三度[みたび]襲いかかってきました。今度は全く手加減なしだと。


…で。
ルーク達はジェイドを倒しました。
ガイアスの前で戦わされたときは、手加減した彼にもひいひい言っていたのに。ルークの成長は心だけでなく、戦闘力の方もだったようです。
いやあ、若者は成長著しいですね。

ルーク
どうだジェイド、まだやるのか!

ジェイド
…これは…予想外でしたね。
正直、負けるとは思っていませんでした

ティア
大佐、退いてください

プレセア
勝負はつきました。
これ以上の戦いは無意味です

ジェイド
#苦しげに
…そう簡単にはいかないんですよ。宮仕えの悲しさでね

ルーク
お前…!

ティア
…なら、ここで死んでいただくしかありません

ルーク
お、おい、ティア!
ジェイドはもう動けねえんだぞ!

ティア
仕方ないわ。
見逃せば、また追ってくるかもしれないのだから

ジェイド
…妥当な判断ですね

ルーク
駄目だ!させねえ!

ティア
ルーク?

ルーク
そんな事したら、あのウィンドルの奴らと同じじゃねえか!
そんなの間違ってる!

ジェイド
…ずいぶん甘いですね
ティアの言う通り、またあなたを襲うかもしれないんですよ?

ルーク
うるせえ!俺は戦争は嫌だ!
人が死ぬのも嫌だ!
嫌なもんは嫌なんだよ!

ジェイド
#呆れ顔
あなたという人は…

原作だと、敵の人間(アリエッタ)にとどめを刺そうとしてルークに断固反対されたのはジェイドでした。ここでは逆転して、ルークに庇われる役に回ってます。なんか面白い。

ちなみに、原作でルークに庇われて見逃されたアリエッタは、だからと言って改心することなど全くなく、危惧されていた通り、その後も何度もルーク達を襲ってきて、結局、アニスが殺すという結末になりましたね。

つまり、敵の命を救うことが必ずしも吉と出るとは限らない。

でも、ここでは吉と出たようです。ルークの叫びに呼応して星のカケラがいよいよ激しく輝き、驚いて近寄ったティアもプレセアも見えない壁に弾かれて、誰も触れなくなってしまう。
ジェイド曰く、星のカケラが持ち主を本当に認めると、その人物以外には触れることもできなくなるのだそうで。
だからもうどうしようもない、諦めると、実にすっきりした顔で宣言なさいました。

…やっぱ、死ぬのは嫌だったんですね、ジェイドさん。王や国のためとは言え。そりゃそうだ。

アスタリア世界のジェイドは、原作ジェイドとは別の意味で生き辛そうに見えるなぁと思いました。

んで、ふと思いましたが、ジェイドが仕えているのが原作通りのピオニー陛下だったら、彼は、この場面でどう行動したんでしょうか。
ピオニーは、それまでの好戦的外交を廃して、議会の反対を押し切って敵国・キムラスカと和平を結ぼうとした平和主義の皇帝でした。必要があれば戦争も辞さなかったけれど。
本作のジェイドは、あまりに上が優秀すぎるとやりにくいので、もっと抜けている方がいいと前に言ってましたが、実際、どちら(どういうタイプ)の王に仕えるのが、彼にとっては幸せになるんでしょうね。


物語は、星のカケラに心の声みたいなので呼びかけられたルークが、半ば強制的に「光の神殿」に転送され、一人きりで旅立って行くところで終了します。続きは光の神殿編で。

残されたティアが、ルークは変わった、だから一人でも大丈夫だとミュウを宥めながらも、案じる心を滲ませて佇んでいたのが、切なくて、暖かく感じられてよかったです。




小ネタ。
以前の感想に、ルーク一行は可愛い女の子と小動物ばっかのハーレム状態だと書きました。
それ、シナリオさんが意識してやってたことだったんですね(笑)。後の配信分に こんな場面がありました。
ハスタ
クソ…女ばかり引き連れた
チャラ男かと思ったら、
思った以上に強いじゃねぇか

ルーク
誰がチャラ男だ!
だいたいミュウはオスだっつーの

ハスタ
はい、ハスタくん、残念!

ルーク、反論ポイントそこなんだ(笑)。

そういや原作では、アニスとティアを伴ってたのを「両手に花ですね」とジェイドにからかわれて、「おめーじゃねーよ。アニスとミュウだろ」と、照れたティアに悪態をつき、ミュウから「ミュウは男ですの」と突っ込まれてましたっけ。

ふむ。つまりルークにとって、女の子とチ―グル(ペット)は同列の存在だとゆー(笑)。




アスタリア世界のガイの立ち位置について。


本作では、原作ではガイのものだった「ルークの教育係」の立場にティアが収まっています。じゃあ、ガイはどこで何をしているの?

実は、サブクエストにそれをチラッと説明した(?)ものがありました。

2014年の人気投票でルークが二位になった事を記念した限定配信キャラに付属していたサブクエです。
人気投票の話題を中心にしたメタネタで、アスタリア世界観ですが、時間軸的にはパラレル。
ルークが親善大使としてア・ジュールに滞在しており、既にジェイドとも知り合い。本編には登場していないアニスがジェイドの部下(?)として登場し、ルークとも親しい関係にあります。
そのお話の一部に、ア・ジュールに立ち寄った(?)といった風情のガイの出番が、ちょっとだけあるのでした。
サブクエスト『俺は人気者』

ガイ
#ア・ジュールの城門
あれ?ルークじゃないか。
なんだってところにいるんだ?※原文ママ

ルーク
いや…なんか街が襲われて それでよく分かんねーうちに魔物退治手伝うはめになっちまってよ
ガイこそこんなとこで何やってんだ?
まだ帰ってこれないのか?
もうティアの説教にはうんざりだぜ

ガイ
はは、悪いな。
相変わらず国王陛下の用事で飛び回ってるんだ
それにしても他国の防衛に協力か。
ルークがそんな事をするようになったとはな
陛下もお喜びになるだろうな。

この会話と、ティアが「自分は教育係だがお守り役とは違う」と言っていたこと、年下のティアが長年ルークの教育係をしていたとは考えづらいことなどを考え併せるに。

この世界でも本来の教育係兼お守り役はガイで、しかし現在彼は別の仕事を与えられて国を留守にしがちであり、ティアが教育係の後任を任された、ってことじゃないかな?
(原作をも参照して想像すれば、ルークとティアは出会ってまだ数ヶ月なのでは、と。)

これが一時的な状態か違うのかは判りませんが、いずれにせよ、この世界のガイは復讐者だ何だで他国に移住することはなさそうな気がするので、いつかは仕事を終えてちゃんと帰ってきて、将来的にはルークの側近としてキムラスカの重臣の一人になるんじゃないかなあ。とゆー、希望的観測(笑)。

国王直々の命で各国を飛び回っている。外交官なのか諜報活動をしているのか両方を兼ねているのかは判りませんが、かなり国王の信任厚そうですよね。


そういえば『テイルズ オブ リンク』のサブイベントで語られてた、リンク世界のガイの設定も似たような感じでしたっけ? 本来のルークの世話係は彼だけど、今は仕事で国を出ていて、ティアが一時的に代わりを務めている、と。

そう思って改めてデモを確認してみたところ。
……ん?
あれ。もしかして、ちょっと違う、かも……?
『テイルズ オブ リンク』イベント『華麗に参上!!』

ガイ
近くに盗賊がいるって聞いてな。
気になって来てみれば、まさかルークがいるとは驚いたよ。

ルーク
それはこっちのセリフだっつーの!
大体、お前、今までどこで何してたんだよ!
俺になんの話もなく いきなりいなくなりやがって!

ガイ
そういうなよ。色々あったのさ。

ルーク
色々ってなんだよ!
おかげで口うるせーのが付き人になっちまったじゃねーか!

(中略)

ルーク
なあガイ。今、色んな国を回ってるんだけどよ。お前も来ないか?

ガイ
へえ、楽しそうなことやってるんだな。
だけど悪い。まだやる事があってな。

ルーク
ちぇっ、マジかよ……。

ガイ
そんな顔するなよ。
全部終わったら、合流するからさ。

ルーク
絶対だぞ!

リンク世界のガイは、ルークにも黙って、ある日突然いなくなったのだそうです。
「やる事がある」と言いますが、何をしているのかは ぼかして語りません。

んんん? よくよく考えてみたら、これってちょっとキナ臭くないですか?

ルークにすら話せないほどの国家機密的な重要任務を任されていると解釈できなくもないですが。
あるいは、ガイの個人的事情という可能性もある、のでは…?

たとえば、ガイ個人の敵を追う旅をしている。(ファブレ家ではない、彼の故郷を滅ぼした仇がいるとかの設定で。)仇打ちするまでは帰らない覚悟。
あるいは、原作通りにファブレ家を仇と憎んでいて、それがバレて逃走した。ルークだけが事実を知らされておらず、ガイは留守にしているだけと思い込んでいるけれど、実は二度と戻ることはできない、とか…。

まあ、「全部終わったら、合流する」と明言しているのですから、それはないかな。


なんにせよ、同時期配信の『リンク』と『アスタリア』のルーク・ティア・ガイ周りの設定が、期せずして似通った形になっているのは面白いです。バンナム内での横連絡なのかしらん。

*******

アスタリアのガイと言えば、別のサブクエストで、ルークが彼に髪切られるのを異様に嫌がって逃げ回ってたのが印象的でした。

ガイって小器用に何でも こなすイメージがあります。(原作に、料理や鍛冶など器用にこなし、プロに本気で勧誘されるエピソードが複数あったから。)
同人二次創作だと、子供の頃ルークの髪を切ってやっていたなんてエピソードもよく見かけたくらいです。

なのにアスタリアのルークは、ガイに「やたら伸びっぱなしの前髪」を「ほら、切ってやるから、こっちに来いよ」と言われるや、「素人に触らせて変な髪形にされてたまるかよ!」と、すごい勢いで逃げ出していました。
どのくらいすごいって、「髪を切られるより、魔物のほうがまだましだっつーの!」と、自ら魔物の群れに突っ込んで行ったくらいです。

そ、そこまで(大汗)!?

そういえば、また別のサブクエストで、ルークの人気投票二位祝いのパーティ用のごちそうを、ガイがうっかり(?)テーブルごとひっくり返した(?)ことがあって、仲間全員に睨まれて「俺は悪くねぇ!」とか言うものがありました。(個人的に、あまり好きじゃないサブクエストでした。)
もしかして、アスタリア世界のガイは、かなり粗忽で不器用なんでしょうか?

いやいや待て。
また別のサブクエストに、ルークがフィリアに髪をお揃いの三つ編みにしましょう、結ってあげるし髪止めもあげますと迫られて、うろたえて拒否するものもありました。
ガイの器用さは関係なく、アスタリアのルークが、髪形をいじるのが嫌いなだけ?

…って。ただ、普通におしゃれさんなだけなんでしょうけども(苦笑)。
素人に髪切られるのも、女の子みたいに三つ編みにされるのも、そりゃ嫌ですよね。当たり前だ(笑)。
しかし、ここはあえて、想像の翼を暴走させて飛躍してみます。

うむ! ルークがここまで髪形をいじるのを嫌がり、特にガイに髪を切られるのを恐れている、それは即ち。過去のトラウマがあるからではないか。
そう。アスタリアのルークは、子供の頃、髪を変な感じに整えられてしまったことでもあるのでは。意外に粗忽で不器用な誰かさんの手によって!
きっと、それいらい伸ばしているのです……。ぱっつん虎刈りの恐怖を忘れるために……。

なんてね。

なお、ルークにそこまで嫌がられてるのに、ヌカにクギ的に意に介さずに、へらへら笑って追い回してたガイは、ちょっぴり薄気味悪かった。(^_^;)


ともあれ、アスタリアのガイは、基本的にドジっ子さん(不器用?)なのかなぁと結論付けています。

アニメ版に、アニスにビビったあまり店にダイブして商品棚を破壊し顰蹙買ったシーンがありましたけども、アスタリアのガイさんは、モブ女性に声掛けられたのにビビって横にいたティアさんにダイブし、結果、押し倒して胸を鷲掴んだ態になってました。この粗忽者っ。
ラッキースケベ発動…。ガイって脇役だけど、主人公力ありますよね。そーいや、使う術技も主役系のものでしたね。あはは。






『テイルズ オブ リンク』のこと。


やっぱり、オリジナルキャラは苦手だなと思いました。

別に、全てのオリキャラが駄目だとは思いません。『リンク』の主人公はピンク髪ブルマ少女ちゃん(サラ)だし、敵幹部がオリキャラなのも構わない。メインシナリオ第一部に登場したその他のオリキャラたちも、然程は気にならなかったです。

ただ。
先だって追加されたメインシナリオ第二部。そこに、私が最も苦手とするタイプのオリキャラが出ていたのでした。
そう。「原作キャラとの強い絆を捏造されたオリキャラ」が。

『TOG』主人公のアスベルは、本作では「サイラン」という国の貴族という設定です。陰謀に巻き込まれて追われる身となった主人公たちを見つけ、屋敷にかくまって、解決のため一緒に行動してくれることになります。その唯一(?)にして腹心の従者として登場するのが、件のオリキャラ。シオンという名の青年です。

ちなみに、アスベルの屋敷、何故か人里離れた森の奥深くにありました。そしてシオン以外の使用人が一人もいません。若い彼が、料理人(専属パティシェ?)・執事業・護衛まで、全て一人でこなしています。…なにこれ?(汗)
リンクのアスベルって失脚か没落でもして隠棲しているの? という感じですが、別にそんなことはなく、普通に権勢を誇っている領主のようです。
シオン曰く、アスベルの家に恩があるので、それを返すまで、「アスベル様の護衛と食事の準備は僕がやらないと」だそうで。

この設定…。田中芳樹の『アルスラーン戦記』のナルサスの従者・エラムを思い出しました。
(ナルサスは地位を捨てて山奥に隠棲していた元貴族で、従者はエラム一人きりでした。)


アスベルが屋敷に戻れば、「今日のおやつは聞いて驚かないでください。僕特製のスペシャルパフェです!」なんて、おやつを作ったお母さんのように飛び出してくる。彼あての手紙を、差し出し人の名まで言いながら渡し、「返事、書いて下さいね。アスベル様」とお母さんのように指示する。アスベルは「わかった」と従順に従う。
シオンが若くして多才・優秀で、複数の役職を兼任し、第一(唯一?)の部下として屋敷内での権勢を誇っており、そんな彼をアスベルが家族のように受け容れ信頼し切っている様が描き出されています。

うわあ…。
こういう、「原作キャラに昔から信頼されてます設定を捏造されたオリキャラ」は苦手です。
まったく勝手な思い込みですが、「私の考えたオリキャラは、原作のあの人気キャラにこんなに一目置かれているし、こんなに優秀なんですよ。すごいでしょ」と言うオリキャラ作者の声が聞こえてくるような気がしてしまうからです(苦笑)。

ただ、シナリオさん原作ファンを気遣ったんだろうな、と思える部分もありました。
シオンがアスベルに渡した手紙は、研修出張中のシェリアとソフィからのもの。原作でのアスベルのパートナーである彼女たちが、決して存在抹消されているわけではなく、リンク世界にもちゃんと存在している。そう示しつつ、彼女たちからの手紙への返事を書くよう、シオンがアスベルに指示する場面を入れて、このオリキャラくんはアスベルとシェリア達の仲を阻害しませんよー、むしろ取り持つ存在ですよーと主張しています。
また、アスベルの食事の世話と護衛は譲れないと述べつつ「あ、でも、ソフィ様達ならお任せできるかな~」と付け加えさせてもおりました。
これらは、立場や能力を侵害した「本来のパートナーキャラ達」への敬意であり、立場捏造オリキャラの分はわきまえておりますよー、いざとなればちゃんと立場を返上しますよーという謙虚な宣言。…の、つもりなんだろーなぁと。

しかし私は、なんかイラッとしてしまいました(苦笑)。
なんでこの、無理にねじ込まれた ぽっと出のオリキャラが、アスベルとシェリア達の仲を取り持ってあげてます、役を譲ってやってもいいですと、「アスベルに最も近しい者」の立場からの態度をとってんだ、と。


また、シオンのキャラデザインと言うか、キャラ絵も、引っ掛かってしまいました…。
白シャツに黒灰ベスト、黒い前掛けといった服装で。片手には大きな銀盆を掲げ持ち、その上には大きなパフェが載っています。
「執事」+「パティシエ」のイメージなんでしょうが、ぶっちゃけ、カフェのバイト店員にしか見えない。
で、表情はドヤァって感じの いきった笑顔。
このイラスト一枚しか存在せず、登場するたびに、パフェを掲げ持ってドヤァ、です。



まあつまり、デザイン上は「ネタキャラ」なんですよ。
こいつ、アスベルの護衛だからと、主人公に同行するアスベルに自動的に付いてきて、第二部いっぱいメインシナリオに出て、戦闘にも強制的に参加してきますが、戦闘時のちびキャラがまた、ネタキャラ臭がすごい。

他のキャラ達が全力疾走する場面で、こいつだけ直立して歩いてるモーションなんです。なのに移動速度は全力疾走の他キャラ達と同じという気持ち悪さ。
戦闘待機時はレストランの店員風に腕にナプキンかけて直立しつつ ぺこりぺこりとお辞儀を繰り返し、パフェの載った銀盆で敵を殴って(?)攻撃します。

パティシエなのか執事なのかレストランの店員なのかカフェバイトなのか、どれかにイメージまとめなよ。ぼやけてるなー。

メインシナリオは、陰謀によってサイラン国で内戦が起き、このままでは世界戦争に発展しかねない、止めなくてはという緊迫したシリアスな展開でしたが、その会話に割り込んで喋るシオンのキャラ絵は、常にパフェを掲げ持ったドヤァ笑顔。それしかキャラ絵がないから仕方がない。のは解るけど。
……うううー。なんかもー、彼が出てくるたびにイラッとして仕方がなかったですよ(苦笑)。雰囲気ぶち壊しだよ。
しかも何か役立つわけでもなく、ストーリ―に必要なわけでもなかったです。


このオリキャラくんを、どうでも戦闘参加付きで活躍させねばならぬ縛りがあったのだとしても。原作キャラとの強すぎる絆を捏造しなくてもよかったのでは?
たとえば、内戦で荒れる街で出会った、戦える謎のカフェ店員。実はサイラン国 調和派の密偵で、主人公たちを調和派のリーダーのもとへ案内し、解決まで共に闘ってくれたのだった…。みたいな役でも十分成り立つじゃん。
とか思ったりしました。



その他、『リンク』で思ったこと、そのいち。

メインシナリオ第二部までクリアして思いましたが、『リンク』のシナリオって、わりと不親切だなあ。

第二部には、ラスボス組織(ニーズヘッグ、でいいんかな?)の幹部達が続々登場してきます。
彼らは既に主人公&ヒロインと顔見知りで、以前の出会いを話題に話しかけてきます。

でも、彼らがメインシナリオに登場するのは、これが初めて……だったと思う、んですよ。
彼らと主人公&ヒロインの初邂逅は、メインシナリオが第一部までしか配信されていなかった時期に公開された、限定イベントのシナリオだったと思います。

これらのイベントは常設ではありません。決められた短い期間のみの公開で、ちょうどその時期にプレイしていないと遊べません。
つまり、全てのプレイヤーが遊べたものではない。

しかも、メインシナリオはクリア後にオプションから再読できますが、期間限定イベントのシナリオは、クリアしても再読出来ない仕様です、現在のところ。

『リンク』のシナリオは、国名や組織名がオリジナルで覚えづらい・勢力多くて把握しづらい・登場人物やたら多く入れ替え激しいと、ただでさえ ごちゃごちゃしてんのに。
刹那的な流し読みしかできない限定イベントでのエピソードが、メインシナリオに直結してるとゆー…。

どうして、こんな不親切な構成にしているんでしょうか。運や記憶力を試されているのかっ。(私がアホなだけ、か?)

思えば、第一部しか配信されてなかった当時に公開された限定イベントの一つが、未だメインシナリオに登場していない(第二部に登場する)ルークとの「再会」を描いた内容だった時も、「これ、どういうこと? 意味解らないんだけど??」と困惑させられたものでした。


そりゃ、運営側の方々は、全てのシナリオを時間軸通りに読めるから困らないんでしょうが。
プレイヤーとしては、なんて不親切なのかしらと恨めしく思います。

*******

『リンク』で思ったこと、そのに。
時々、背景画に「ん?」と思うことがあります。

『リンク』は、戦闘ちびキャラのアニメアイコンがすっごく可愛いですし、メインシナリオには描き下ろしのイベントイラストまで用意されています。豪華ですよね。

けど背景画の方は、ごく・たま~に、ちょっぴり気になることもあります。
例えば、2014年海の家のイベントの戦闘画面の背景画。ドット絵感が強く、描かれているモブキャラや小道具など世界観が違う感じで、別のジャンルのゲームみたいでした。(個人的な感想です。)

あと、メインシナリオの一部の背景画とか。
↓以下の背景画をご覧ください。
画像引用:『テイルズ オブ リンク』/(C)バンダイナムコゲームス

ニワトリでけえ!
や、気のせい? 手前の柵や奥の東屋と比較して、なんかでっかくない?(汗)
更に奥にいるブウサギも、牛くらい大きいよーな…。いや、錯覚かも知らんですが。

どうせキャラ絵の背後に隠れてしまう絵ですし、すごく変でもないので別にいいんですけど、時々気になる(笑)。


ちなみに『アスタリア』の方は、背景画が非常に美しいと思っています。
『アスタリア』はキャラ絵の描き下ろしは(今のところ)殆どないですが、背景画はクオリティが高く、シナリオ進行に合わせて細かく切り替えられていて、文句を付けるところがありません。
トップ画面で、シナリオ進行度による背景画が各主人公の背後に表示されるのも、雰囲気があって嬉しいです。




『リンク』のルークについて。

第二部のキーキャラはルークでした。
彼の誘拐を発端に物語が動くという内容で、ルーク自身が大活躍するわけではありませんが、話題の中心だし、そこそこ出番はあるし、『リンク』のメインシナリオはフルボイスなので全セリフを喋る! 描き下ろしのイベントイラストまである豪華ぶりでした。

↓描き下ろしイベントイラスト
画像引用:『テイルズ オブ リンク』/(C)藤島康介/(C)バンダイナムコゲームス

キャラクターとして充分に厚遇されていると思います。
ファンとして嬉しかったし、感謝しています。

……しかし。
実を言えば、あまり面白いとは思いませんでしたし、萌えませんでした。
個人の嗜好の問題ですが、『リンク』メインシナリオでの「ルーク」の描き方に賛同できず、好きになれなかったです…。


リンク世界のルークは、「オルドレ国の公子」という設定です。
公子とは貴族の子弟のこと。この世界のルークに王位継承権があるのかは、今のところ語られてませんが、各国政情の見聞を勉強とし、従者のティアに立場を自覚しなさいと説教されてましたから、王位かそれに近い役職に就くことが約束された立場なのは確かなんでしょう。

『アスタリア』のルークが平和主義の弱小国の王族という設定だったのに対し、『リンク』のルークの故国オルドレは、第二部の舞台である連合国家サイラン(アスベルの故国)の数倍はある強大な国とのこと。
問題が起きると、まだ情報が錯綜している段階から軍隊を派遣してましたので、権力者が強い決定力を持つ、比較的好戦的な国ってことかなと思います。


で。ルーク登場シーン。
???
くそ、どこ行っても人ばっかじゃねーか。
歩きにくいっつーの。
城への挨拶回りも終わって、自由にいろいろ見て回れると思ったのによ。

???
ルーク、ここは大通りなんだから人が多いのは当たり前よ。
ぶつからないように歩きましょう。

ルーク
うぜぇなあ。
おら、邪魔だ、どけ!
俺を誰だと思ってやがる!
俺はオルドレのルーク・フォン・ファブレだぞ!

ティア
#悲しげな顔
………。

あ。
一部お祭りゲーム特有のキャラ付けだ……。
長髪ルークを「身分を笠に着たテンプレ権威主義者化」してるタイプ。私の最も嫌いなヤツです。
このタイプのルークの口癖は「俺を誰だと思ってるんだ」。(この後、誘拐された時も、その台詞を繰り返してました。)
原作ルークはそんなこと言わないのにね。

この時点で判りました。
このメインシナリオとは、ルークのキャラ解釈において気が合いません。残念。


やがて、ルーク&ティアと主人公組が出会います。
ティアは、いきなり「何か困っていることはないか、それを手伝わせてほしい」と言い出します。

突飛ですね(汗)。どうしたよ。

ティアさん曰く、ルークは見聞を広めるために旅をしているのだから、色んな経験をしなくてはならない。だからサラ達を手伝わなければならないのだそうです。
いや……。それはそれで意味はあることなんだろうけど、経験積むって、そういう事じゃないでしょ。

ルークはと言えば、最初はブチブチ言ってましたが、サラ達に街の外で「(災厄の)種」を探す手伝いをしてほしいと言われると態度が一変。というのも、ティアから離れて羽を伸ばせると考えたからです。
ティアに、俺が経験を積むためなんだからお前は付いてくるなと命令し、嬉々として森へ。けど、そのうち面倒くさくなって、こそっとサラ達からも離れてサボろうとしました。

……で。一人になったところを誘拐されましたとさ。


ルークが、サラ達の「種」探しを手伝うふりをして、途中で面倒くさくなって放り出し、黙って逃げちゃうくだり。
「ナシ」とは言えないのかもしれない。長髪ルークのキャラなら、そういう行動も「アリ」なのかもしれない。
……でも。

原作のルークは、ミソ貰ってきてなどの、見ず知らずの人に頼まれたお使いもこなしてましたし、森でイオンと出会えば、足手まといだと悪態はついても、放っておけずに同行させて守っていました。
長髪時代でも、優しさや責任感は、それなりにあったと思います。

女の子に頼まれて、なりゆきとは言え引き受けておいて。なのに無責任に放り出して逃げちゃう。魔物だって出る森なのに。
こんなルーク、嫌だなぁ。
ルークが単独行動して誘拐される展開はいいけど、もうちっと違う筋付けにできなかったものか…。


サラ達はルーク誘拐の罪を着せられ、お尋ね者に。サイラン国内では、オルドレ国の怒りを恐れた軍国派と調和派が誘拐の責任をなすりつけ合って内戦状態になる。しまいに魔物が発生して大混乱に。
紆余曲折の末、サラ達はルークを見つけ出して解放。その過程で知り合った仲間たちと手分けして、真の黒幕が街に埋め込んだ「災厄の種」を浄化。事件を解決する。


この流れの中で、「愚かな公子・ルーク」の成長も描かれています。

救い出されたルークは、事態を少しも把握していませんでした。大混乱のサイラン首都の様子を見ても、「なあ、みんな何大騒ぎしてんだ? 何でこんな事になっちまってんだ?」と、ポカンとするばかり。まるきり他人事なのです。
ルークが誘拐されたせいで内戦が起きたのだと聞かされて、ようやく慌てだす。するとティアが語り始めます。
ティア
ルーク…あなたはオルドレの公子。
偉ぶって歩いているのを何度も諫めたわね。

ルーク
な…

ティア
でも、その通り――
あなたはオルドレの公子なのよ。
あなたの背負う立場、この国の状況を考えれば、悪用するものも現れる。
それを防げなかったのは私のミス。
ごめんなさい。
でも、あなた自身の自覚の欠如もある。

ルーク
…俺の…公子としての…自覚…

ティア
でも、発端を作ったあなただからこそ この争いを止めることもできるはずよ。

ルーク
俺が…?


アスベルやサラ達の助けを得て、ルークは軍国派リーダーのもとへ出向き、自分は無事なので戦いをやめろと訴えました。しかし、公子が無事でも、既にオルドレ国が報復に動き出しているから戦いは止められないとリーダーは言います。
ルーク
なら…なら!
俺がオルドレを説得する!
絶対にオルドレに手出しはさせねえ!
頼む…!

するとリーダーは、そこまで言うなら信じましょうと言って、戦いをやめるよう周囲に通達したのでした。


「愚かな王子様」として登場した長髪ルークが、戦争を目の当たりにして考えを改め、王族の自覚を芽生えさせて、戦争を止めようと尽力。それを「ルークの成長」として描く。
この流れは『アスタリア』のルーク編とも共通しています。どちらも同じ原作を下敷きにしているのですから、似通ってくるのは当たり前ですが。

ただ。
『アスタリア』の方は気持ちよく終われたのに、『リンク』の方は、ちょっとモヤっとした気分にさせられました。
というのも、第二部エピローグで語られた「ルークの結論」が、どーにも好きになれなかったからです。
その後、サイラン近郊まで来ていたオルドレ軍の元をルークとティアが訪ね、この騒乱は幕を閉じた…
そして――

サラ
私達が国の救世主かあ。
何だか、むずがゆい感じ。

シオン
国を救ったんですから、当然ですよ。

アスベル
こうして守り通せたのも みんなで力を合わせたからだな。

ルーク
救世主…国を救う…みんなで…か。
こういうのも悪くないかもな。

ティア
ルーク、どうかしたの?

ルーク
な、なんでもねーよ!
ただの独り言だ!

ティア
#微笑んで
…そう。


どう思いましたか?

愚かなルークは成長して、皆で協力して国のために戦う素晴らしさを知りました。前は悲しげな顔をしていたティアさんも微笑んでいるよ。やったね★

…ってのが、シナリオの意図だというのはよく判るのですが……。


まず、サラが自分達のことを「救世主」だと言い出したのが、非常に唐突に、不自然に感じられて「!?」と思いました。
説明されてませんが、サイラン国の誰かにそう言われ感謝されたということか?

つか。
このゲームじゃ元々、主人公(プレイヤー)がサラ達に「救世主様」と呼ばれているのに。そのサラまで、別口で救世主扱いになるんですか…(困惑)。どんだけ「救世主」好きなの『リンク』スタッフさん方。
主人公が「救世主」と呼ばれるのはジュヴナイルファンタジーでは珍しくはないけれど、こうも多用・肯定されると、その観念を崇めている感が出て来て、カルト思想っぽくてちょっと恐いです。

まあ、それはひとまず置いといて。

問題は、それを受けたルークの台詞。
救世主…国を救う…みんなで…か。
こういうのも悪くないかもな。

え、えええええーーーっ!?
なんじゃそりゃっ!


原作ルークは、当初、「英雄」という肩書に憧れていました。
他人に賞賛されたい・必要とされたい。他者からの承認による自己顕示を望んでいたからです。その幼い象徴が「英雄」でした。
しかし様々な体験を経て、実際に「英雄」と呼ばれておかしくない事績も成した頃には、彼はその肩書への興味を失っていました。それは本当に大切なことではなかったと思うようになったからです。
子供っぽい自己顕示欲から卒業したんですね。

『アスタリア』は、その原作の要素を なぞり、近い形で再現しています。
では、『リンク』の方はどうでしょうか。

「英雄」と「救世主」は、重なる部分のある、近い言葉だと思います。

『リンク』のルークは、英雄(救世主)になりたいとは思っていませんでした。何も考えてなかったっぽい。
それが、成長したことで思うようになった。「救世主になるっていいな」と。

なんじゃそりゃっ!(二度目)
原作ルークとは真逆。これじゃ逆行です。

どうでも「英雄」だか「救世主」だかの言葉を使うのなら、サラあたりに「オルドレを止めてくれたルークさんは英雄ですね」とか言わせて、それをルークがやんわり否定する(精神的に成長したことを示す)みたいな、原作のキャラ性を尊重した流れの方が良かったなぁ。


というわけで。
このエピローグを見てガッカリして、やっぱり、このメインシナリオのルークのキャラ解釈には賛同できないなーと、重ねて思った次第でした。
人によって解釈が異なるのは当たり前のことですし、プロのクリエイターさん側には別の事情も色々あるんでしょうから、仕方ないことですけども。
とはいえ残念。


あ、ルークに「俺は悪くねぇ!」と言わせなかったことは、高く評価しています。ありがとうございました。


#ただし、ルークが原作よりややダメな感じだった代わりに、ティアは非常に、それこそ原作以上に「デキた」素晴らしい女性に描かれていたと思います。
#言動が完璧。ミスしても即座にそつなく自己反省。原作のティアみたいな心の閉ざし方や、時たま見せる子供っぽい苛立ち方や、角の立つ説教の仕方をしない。
#さらわれたルークを探す態度も完璧でした。錯綜する情報にも、不安や怒りや猜疑にも振り回されず、冷静に深考して、慎重に単独で動き、一番美味しいところで颯爽と登場してルークを救う。
#綺麗過ぎるくらい綺麗に整っていて、非の打ち所がなかったです。
#なので、ティアファンの人には嬉しいシナリオなんじゃないでしょうか。


*******

ちょっと話がずれますが、置いといた話を戻します。

ルーク達が「救世主になること」を肯定する結末になったのは、『リンク』の世界観、そして製作スタッフさんの思想そのものが「そう」だから……それを否定する考えを そもそも持っていないってことなのかなと、ふと思いました。

『リンク』ルークのエピローグは、原作ルークより未熟にはなりますが、「みんなと協力するのっていいな」とか「国のために働くっていいな」とか、そういう当たり障りのないこと「だけ」語らせて結論にするのでも良かったと思うんですよ。
なのに、わざわざ「救世主」という言葉をくっつけてる。

私個人は、あそこで「国を救った私達は救世主」とサラ達が言い出すこと自体が奇妙だと感じます。正直、気持ち悪いとさえ思う。
でも、製作スタッフさんがたは、素敵だと思っているんですよね。だから、強いてその単語をくっつけた。

先に述べましたが、主人公(プレイヤー)一人が、ヒロインとマスコットに「救世主様」呼ばわりされるだけなら、別にいいんですよ。私個人は好きではありませんが、ジュヴナイルファンタジーではよく見かける? 感じがするものですし、「英雄」「スター」の同義語くらいで使われてて、あまり深い意味もないんだろうなと思いますから。

けど、みんなで内戦を止めたら、なんで「僕も私も救世主」「救世主になるっていいな」ってことになるの? それを人の成長として語るっておかしくない?

キャラ達が自らを「救世主」と定義することを、どうして気持ち悪く思うのか。
それは、その肩書が、幾つかの宗教思想を連想させうるものだからです。戦争・政治の話が結びついてると倍率ドン。
「正義のための戦い」の旗印に使われる可能性があるものだと思っているから、安易に称賛・肯定すること、その肩書に酔わせることに忌避感があります。

『リンク』は、過去のお祭りゲーム『マイソロ』シリーズの正統後継作という扱いです。
『マイソロ3』のシナリオは、独特な政治論・カルト的な思想・スピリチュアル思想に強く傾いた面があって、そこは共感しがたく、個人的に嫌でした。
そして今回、『リンク』第二部のシーザの世直し主張や、ルークやサラの「救世主になるのっていいな」結論は、ほんのり近い匂いがする気がして。ちょっとだけ怖くなったのでした。ほんのちょっとだけね。




『リンク』第二部をクリアして、やっと、第一部当時に配信された期間限定イベント『華麗に参上!』シナリオの、意味が解らんと思ってた部分が飲み下せました。

ああ、この出会いと別れから、あの再会につながってたのか~。なるほど。

ただ。第二部シナリオを踏まえると、それを知らなかった当時は何とも思ってなかった部分に、今度は気になるところが出て来ましたよ(苦笑)。


『華麗に参上!』での設定

●ティアは一人で帰国。現在、ルークは一人で「グラッドの街」へ移動中
●どこか外国(説明されてないけど、第二部シナリオから推測するに、「サントレーヌ」って国?)の王の命で、エリートだけどひよっこの兵士・サイラスがグラッドまでの護衛に付いている。(この話自体がサントレーヌ国内での出来事で、グラッドの街っていうのもサントレーヌ内の街なのかな??)

…あんだけの大事件があったのに、本国からの護衛が増えるならまだしも、唯一の護衛だったティアが帰国した!?
第二部を知らなかった時は「ふーん? 何かティアさんに急用でもあったのかな」くらいにしか思ってませんでしたけど、第二部をクリアした後は、「何故!?」と激しく気になる感じです。

ルーク曰く「ティアなら帰ったぜ あの後も面倒続きだったからな。こっちはせいせいだぜ。」だそうですが、どういうこと? ティアさん、解任されたんでしょうか?(汗)
第二部のラストでは、あんなにいい感じで二人旅立って行ったのに。

そして、あんだけの大事件があって、自分が誘拐されたら場合によっては戦争すら起こると知り、軽率な行動は控えようと学んだはずのルークが、外国人の護衛を一人付けてるとは言え、単独で外国を移動するとは。
んで、案の定、盗賊団に誘拐されかかってたし(苦笑)。

一体どうなってるんでしょう。
まあ、助けに現れたガイ兄さんがカッコよかったから、それ以外はもはやどうでもいいですが!(自分に正直な感想 笑)


『リンク』のルークは、誘拐の危機にやたらと遭っていたのか。
原作では導師イオンが何度も誘拐されていて、アニスが「すぐ捕まっちゃうんだもん……。もう……お姫様かっちゅーの!」と憤る場面がありましたけど、『リンク』世界ではルークがそのポジションなんだなー(笑)。




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【2014/08/28 23:57】 | テイルズ系の話【レス含】
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