「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
ドラマCD ぷよぷよ Vol.2ドラマCD ぷよぷよ Vol.2
(2012/12/13)
菊池志穂(アミティ・ナレーション)、渕崎ゆり子(シグ) 他

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前巻、BGMは『ぷよ!!』対戦曲をテキトーに流したって感じで、色々廉価っぽかったですが、今巻には(多分)このドラマのために作ったと思しき、『ぷよ!!』曲アレンジバージョンが何曲か流れてたように思いました。
ちょっと悔しい(笑)。
そのアレンジバージョンのサウンドトラックがおまけに入ってたらよかったのになぁ。ってのは贅沢ですね。


#1 プリンプ魔導学校の課外授業

王道の筋立てで、とてもよくできているお話だと思います。《ぷよフィらしい》とみんなが期待するままのものって感じ。

一応あらすじ説明。
ペアぷよ連鎖の実技特訓をしていたアミティたち。しかし互いに息が合わずに失敗、先生&ポポイを大量のぷよで埋めてしまう。
怒った(?)先生&ポポイは、児童たちを二チームに分け、協力し合ってゴールを目指すオリエンテーリングを命じた。負けたチームには教室掃除と宿題の罰が与えられるという。
クルーク、フェーリ、リデルのチーム。クルークとフェーリが喧嘩を始めてしまうが、リデルが泣いて止めると一時休戦して協力。
アミティ、ラフィーナ、シグのチーム。ラフィーナやアミティの技や魔法は役に立たなかったが、シグのムシを使って障害突破。
ゴール前に合流。ポポイが変身したドラゴン出現。みんなでやっつけて、仲良く一緒にゴールだよ、わーい。
めでたしめでたし。


以下、細かい感想。

●冒頭のペアぷよ失敗→課外授業はアコール先生の罰? という説明が出るまでの時間が長くて、最初聞いた時、突然話が飛んだように感じられて「??」と戸惑いました。

●レムレスがほうきで空を飛んで試験官を務めていました。重要な局面になるとひょいと出てくる。
MD版『魔導』のカミュ先輩みたいですね。この場合、フェーリはラーラか。
レムレスがほうきで空を飛ぶ設定は『ぷよフィ2』当時からありはしましたが、連鎖カット限定でした。ストーリー上で飛行が明言されたのは初めて…ですよね?(ストーリー中のレムレスは、ビット砂丘で迷って遭難しかけてた時でさえ飛んでなかった。)

●レムレスと言えば、今作では「こ・ん・に・ち・は」みたいに言葉を区切って話す場面が多かったです。程よくイラッとさせられました(笑)。フェーリの口調が移ったのかしらん。

●アミティとラフィーナのケンカ(正確には、アミティに突っかかるラフィーナ)を見て、指さして大声で笑うシグ。普段ボーっとしてるせいで人畜無害に思いがちですが、実は割と性格が宜しくないんだなぁ、この子。
でも後半で、ほのぼのと喧嘩的じゃれあいをするアミ&ラフィを笑ってたのは、嫌味がなくて可愛かったです

●ぷよフィ世界の子たちは、魔法・技の力を発揮するために必ずぷよを積んで消さないといかんのね。決まって《ぷよ積み》の効果音が入れられてます。つくづく、実戦には向かないよなぁ。
たかだか暗闇に明かりをともすだけで、ぷよ積んで消して、大わらわでした。
コンパイル時代に発行された小説『ぷよSUN』が、ぷよは各色属性の精霊で、アルルたちはそれを消すことで力を借り魔法を行使するという謎のオリジナル設定になってましたけど、このドラマもそんな感じ?

●障害に特攻しようとしたラフィーナを、最初は止めてたアミティ。しかし自分の魔法が通用しないと判った途端、もうどうしていいか判らないし、多分なんとかなると、へらへら笑って全員での特攻を提案。ええー。(^_^;)
この子はリーダーには向かないのね。(終盤でみんなの気持ちを盛り上げてたので)ムードメーカーとしては最良ですけども。

●飼っているクワガタを取り出して、これに道案内をさせようと言いだすシグは、キャラクターの特質が生かされてて良かったです。
ムシの説明になると、普段のボーっと具合から一変、キリッとなってペラペラ早口で喋り出すという、新たな要素が披露されました。面白かったです。(やりすぎちゃうと、シグのぼんやりはタマシイが半分欠けてるからという根本設定が形骸化しちゃうので、たまにしか使えないでしょうけども。)
しかし、クワガタの名前が聞き取れない。うむはんぎノコギリクワガタ? 現実にいる虫なのね。

●シグがラフィーナをラヘーナと呼ぶネタ、またまた。
ムシの名前はどんなに長くても正確に言えるのに、ラフィーナの名前は間違える。……人間に興味ないんだなぁ~(笑)。それでも、アミティの名前は間違えないのがポイント(笑)。……あ、人間に興味がないんじゃないんじゃなくて、ラフィーナに興味がないのか。(残酷)

●正しい道を知るため占いをしたい、けれど曇っていて星も何も見えないとフェーリが言うと、クルークが「天体の呪文なら、僕の一番の得意分野さ」と魔法で星を出す。
……?? 筋が通っていそうで通っていない、謎展開。そもそも昼なんで星が見えなくて当たり前。そして、魔法で(ニセモノの)星を出して、それで占うことに何の意味があるのであろうか。と、何やら不可思議な気分にはなりましたが、気にしちゃ負けの世界です。
いやいや。アコール先生が魔法でフェーリのインスピレーションを阻害していて、それを「曇っていて何も見えない」と彼女は表現。その言葉を表面的にしか理解できず「星が出ればいいのかい」と解釈したクルークはおバカさんなんだけど、「協力しようという気持ち」がアコール先生の魔法を消すカギになってる。とか、そういうことなんですよね多分。

●ドラゴンを倒す時、理由なくクルークが「怪しいクルーク」になっていました。
アミティを救うために現れたっぽい流れでしたけど、謎です。彼には、アミティを守る動機は何一つないはずなんだけど……。(むしろ再封印されたことを恨んでいるはず。)アミティは関係なくて、本来の肉体であるシグや、仮の宿り木であるクルークを守るためなら筋は通りますが、そういう場面は一つもなかった。(^_^;)

●怪しいクルークの出現は、ファンサービスに過ぎないのだと思います。だから理由も理屈も必然もない。
けど、真面目に考えれば、クルーク的には大変良くない状態ですね。(^_^;)
今回は「怪しいクルークになっていた間の記憶は途切れている」って扱いになってたけど、本来は、紅いタマシイがクルークの肉体を乗っ取っている間って、本当のクルークの魂は体を追い出されて、代わりに本に封印されて、泣いてたんだもんなぁ。
アルルで言うなら、エコロに憑依されてダークアルルになってる状態なんだけど。
クルークはこのまま、紅いタマシイの「便利な器」扱いが定着しちゃうんでしょうか。それをファンに望まれてしまうのでしょうか。
キャラ人気って厄介ですね。

●全員で連鎖をつなげて敵を倒す。前巻#1で魔導キャラたちがやってたのと同じです。
魔導キャラたちは「付き合いが長い」から打ち合わせなくとも阿吽の呼吸でやる。ぷよフィキャラたちは勉強中の子供だから協力し合おうと宣言することでどーにか達成。……って比較なのかなぁ?
クルークが、本来の連鎖ボイスでは「我に力を」と言うところを、アミティに向けて「キミに力を!」と言ってたのがよかったです。


#2 サンタさんへのお願い

サンタさんが子供たちからの手紙を読み上げて色々感想を言う小話。

BGMが、このドラマのためだけに作られた(?)ものですね。『ぷよぷよのうた』インストゥルメンタルX'masバージョン、『時空を超えて久しぶり! (THEME OF PUYOPUYO)』X'masっ子欲望バージョン、みたいな?

見事なサンタ(好々爺)役を演じた声優さんが気になりますが、男性声優の参加は山崎たくみさんお一人なので、そういうことでしょうか。声優さんってすごいですね。(毎回書いてる気がする、これ系の感想。)

サンタってものは「ホッホッホー」とか「ホーッホッホー」と笑わなきゃいけない《決まり》なんだなぁと、つくづく思いました。
や、少し前にテレビに、日本で唯一の、フィンランドのサンタクロース団体公認資格を持ったサンタクロースって方が出ていて。この方が不自然なくらい背をそらして腹を突き出すポーズとってて、更に不自然なくらい頻繁に「ホッホッホー」と独特のイントネーションで笑うので。
ああ、フィンランド公認の《本物》のサンタってのは、こういうポーズでこういう風に笑うってのが《定められている》んだなぁと思ったのです。

それと同じような笑い方をしていたので、ああ、サンタのテンプレかぁ……と。
いやいや。気にするところが違うだろう私。

ぷよフィ世界にはクリスマスがあり、かつ、サンタまでいるとゆーことが判明しました。
って、『ぷよフィ2』の時点で、クリスマス、バレンタインデー、ハロウィン、お盆、海の日、子供の日、勤労感謝の日などなど、現代日本にある行事や祝祭日はフツーに網羅されていましたけど。
つーか、旧ぷよの時点で、サタンがサンタに扮してましたけど(苦笑)。
この辺、ぷよシリーズはのんきな世界観ですよね。

サンタさんが読み上げた手紙は、以下の通り。()内はサンタさんの感想。

リデル→角の隠れる大きな帽子(なんと可愛らしい)
ラフィーナ→予算の許す限り資産価値の高い貴金属(わしの財布を心配してくれている優しい子、…に違いない)
フェーリ→三ヶ月分の思念をため込んでもバラバラにならない、呪いのイケニエ用のお人形(なかなかに一途な子、…に違いない)
シグ→ちょうど切れてたティッシュ。買いに行くのがめんどくさいから(いやいや。きっととても奥ゆかしい子供なんじゃろう)
クルーク→闇の力が渦巻いて炎になったりドラゴンになったりする、カッコいい文言が長々続く中二病的呪文が覚えられる魔導書。呪文の効果は「ラフィーナとフェーリが どっか行く」(効果ちっさ! …いやいや。感受性や創造力が豊かな子供、じゃのう)
レイくん→生前の記憶(重っ!)
ユウちゃん→死にたての活きのいいタマシイをたんまり(ヒエエエ、見なかった、ワシは何も見なかったぞ)
アミティ→アコール先生の壺を割った犯人として私の身代わりに謝っといてネ(全然よい子ではないではないか!)

子供たちの願いが、リデル以外ロクでもなくて、ぷよフィ世界に無邪気なよい子なんていなかったんや! という荒んだ気分にさせられます。
それでもどーにか善意に解釈しようと頑張るサンタさんが、最後に絶望しちゃうのが哀れです。
いやあ、ロクでもねー。
ここは「黒いサンタクロース」の出番だなっ。悪い子は鞭でぶったり、どっかに連れさらっちゃうという。

そんでもって。
ユウちゃん&レイくんがフツーにサンタさんにお願いしてるのはズルイと思いました。
だってこの子たち、永遠に子供のままでしょう。
死んでるのにお願いするなんてアリなのかなぁ?


しかし、タルタルくんはマジで転校でもしちゃったのか……。


#3 ぷよぷよ童話シリーズ その2「マッチ売りのシグ」

この話でも、『ぷよぷよのうた』インストゥルメンタルX'masバージョン、みたいなアレンジBGMが使われています。

発売前にツイッターで、シナリオライターさんがこの話についてしきりにコメントしていたような気がします。
ぷよフィ総合主人公のアミティではなくシグを主役にしたのは、イベント等でシグの人気の高さを感じたからだとか。シグを暴走させてしまい、レムレスが少し可哀想なことになったとか。
なんかそーゆー話です。

ポケットにパンパンにアリを詰めて教室に入ってポポイのおやつまでアリまみれにした罰として、年末の寒空の下、ドラム缶三十本分のマッチを売り切ってくるようアコール先生に命じられたシグ、という、一応筋を通した設定で、前巻のぷよぷよ童話(桃太郎)がメタ的・無意味な「お芝居」だったのとは一線を画しています。
しかしドラム缶三十本分のマッチって、これ、笑うとこなのかなぁ?

にしても、それしきのことで異常な量のマッチが全て売れるまで一晩中、冬の街に放置って、アコール先生、それはもう教育の域を超えてて虐待です……(汗)。シグの保護者は何も言わないのかな?

シグにマッチを売りつけられるモブとして、ウィッチが出てきます。
なんか、取ってつけたような、無意味な登場です。
「後頭部をはたけば、口から火を吹く便利な知り合いが」いるからマッチはいらないって言うんですが、そんな知り合いいたっけ?
火を吹くと言えばドラコですが、彼女のことでも言ってるんでしょうか。
『うる星やつら』のテンちゃん(古っ)でもあるまいし、ドラコをそんなにして火を吹かせるなんて初耳。
つか、ウィッチは魔女なんですから、フツーにファイヤーかフレイムの魔法を使って、自分で火を出せるのにね。

次にリデルがカモられます。
憐れんでマッチを一つ買ってくれようとした、チョロい…もとい、優しい彼女に、シグはマッチ入りのドラム缶を次々積み上げて、無理やり押し付けようとする。極悪非道です。

今まで、シグってボーっとしてる分 悪意や身勝手さの薄い、よい子だと思ってたんですが、実はすごく性格が悪かったんだなと思いました。
考えてみれば『ぷよフィ2』でも、クルークが肉体を乗っ取られてたのに無視して立ち去ってましたもんね。後から来たアミティにも近づかない方がいい的なこと言っちゃって。
クルークの肉体を乗っ取ったのはシグの魂の半身ですから、本当なら、シグがクルークを救うのが筋なのに。
まあつまり、良くも悪くも、シグはそういう子なんだよなぁ。
悪く言えば身勝手。良く言えば合理的でドライ。好きなことしかやらない・興味を持たないオタク気質。
半分のタマシイが完全になったら、もうちょい優しくなるのだろーか。それとも、もっと悪くなるのでしょうか。

さて。
マッチが売れないし寒いので、一本擦[す]って火をつけると、マッチの精としてレムレスが出てきます。
なんか急にファンタジックになりましたが、シグが幻覚見てんのか。
それとも、最初からアコール先生が仕組んでて、レムレスに精霊役をお願いしておいたのか。

『マッチ売りの少女』ってより、『アラビアン・ナイト』や、類話の『グリム童話』のランプの精霊みたい。そもそも、アコール先生に命じられてマッチを売ってることを、ナレーションでは「意地悪な継母に命じられて」と言ってましたが、原典の『マッチ売りの少女』はそういう話じゃないですし。色々混ぜちゃってる。(^_^;) 多分これやそれやも笑うところなんでしょう。

現れたレムレスはお菓子をくれようとしますが、シグは
「何しに来たの」(迷惑そうに)
「帰れー。マッチ買って帰れー」(マッチをポイポイ投げつけて)
「どこから涌いたー」(マッチの火から出てきたと聞き出す)
「さようなら」(マッチの火を消す)
と、冷たく当たる。
シグ、レムレスが嫌いなのか?(汗)
まあ、『ぷよフィ2』での初対面時もこんなもんでしたが、あの時はレムレス、子供に近づく不審者扱いだったからなぁ。

で。
こんだけ迷惑がってた割に、直後にすぐ、何一つためらわずに、新たに擦って再び火をつけます。ええー。これもきっと笑うところ以下略。
すると今度はユウちゃん&レイくんが出てきます。
「ユウレイ、いらない」
即行で消そうとする。
……シグの幽霊嫌い設定を、まだ使いますという制作側の意思表示なのかしらん。
つーか、シグは「幽霊が怖いから苦手」ではなく「嫌悪しているという意味での苦手」ってことになったのかなぁ?
紅いタマシイが自分を狙ってることを常々無意識に警戒してるからとか(笑)。

そして相変わらず、このシナリオライターさんの書くユウちゃんは、隙あらば人を殺して幽霊化しようとする悪霊ですね。

最後に「役に立つもの、出ろ―」と唱えながらマッチを擦ると、アミティが出現。
あはは。シグにとって彼女は《役に立つもの》なのか。

そして、なんとも《シグ×アミティ》でした。
今までのレムレスやユウ&レイへの態度とは、天と地ほどの差が。
現れたアミティに、「あ、アミティ」と、心なしか声も嬉しそう。
帰れとかいらないとか言わないし、物も投げつけないし、マッチを押しつけようともしないし、フツーに会話します。つか、会話が成り立ってることに感動しました。今まで、それすら駄目な感じでしたから。
「アミティ、助けてー」と、救いまで求める。
原典の『マッチ売りの少女』で言うなら、アミティは「大好きだった、死んだおばあちゃん」の立ち位置なのでしょーか(笑)。

そして、魔法でマッチの山を燃やすようにアミティに依頼するシグ。こんなに大量のマッチを燃やしたら街が火事になると、彼女が慌てて拒みますと、「むー……」と不満げに膨れています。
ホント、シグは性格が宜しくないよなぁ。このドラマCDで何回そう思ったか知れません。(^_^;)
後先考えないのね。今の苦境からとりあえず逃れられればそれでいいと考えちゃうタイプか……。追い詰められたら、割と簡単に犯罪起こしそう。しかしこれもギャグで、笑うところ以下略。

いやマジに、悪心のない(ハズの)青いタマシイだけの今の状態でこれなら、タマシイが完全になったら稀代の大悪党になるんじゃないか、シグ。
むしろ今作ドラマCDでは、邪悪な部分のみのハズの紅いタマシイ(怪しいクルーク)の方がアミティを守る正義のヒーローっぽかったし。(どっちのタマシイもアミティがお気に入りなのねぇ。)
うーん?

翌朝、雪の中をシグの様子を見に来るアコール先生。飄々と語ります。

ア「シグくんの様子を見に来たけど、大丈夫かしら。雪の中で倒れて、冷たくなっていないかしら」
ポ「シャレにならんニャ。でも、ま、反省はしたんじゃないかニャ」


……笑えねー。
子供を雪の日に一晩放置しても絶対凍死しないという確信があるのね。アコール先生&ポポイと、シナリオライターさんには。
現代日本の都会なら、夜遅くまで開いてる店や施設がたくさんあるから、一晩くらい外にいても平気とか、そういう感覚なのかなぁ? 田舎に住んでると、よくこんな残酷なことできるな、しかも教師がと思っちゃいますが。

……いやいやいや。
このドラマ、ナレーションで語られる内容と実際の物語内容が食い違ってて、それもまたギャグにしているわけで。ナレーションでは「翌朝」と言ってるけど、実際はせいぜい一時間とか二時間後くらいなのかも? ……と思っておこう。

話戻って。
アコール先生たちが見に行ってみると、アミティの提案で、シグは「擦ると素敵な夢が見られるマッチ」と称してマッチを販売、大繁盛していました。(声だけなので定かではありませんが、アミティがサクラをしていたような気がします。)
めでたしめでたしというオチですが、何故かポポイが大激怒してました。

ポポイ的には、おやつをアリまみれにされた腹いせでしかなかったから、シグが成功体験を得るのは許せないってことかなぁ?
でも上手くいったのならそれはそれで、与えた課題をクリアしたってことですから、褒めるべきなんじゃないのかなぁ? 教育者の立場ならば。
ポポイはアレで魔王だから、あくまで罰を与えたかったのかしらん。

キャラ暴走ギャグとしてはオーソドックスなのかもしれませんが、なんか感覚的にピタリとこない話でした。


#4 ワガママ王子と彗星の魔導師

今巻のシリアスストーリー。
個人的に、一番気になっていた話です。
というのも、去年書いた『ぷよ!!』感想文

>レムレスの苦手なものは「自分の家」だと、『ぷよフィ2』で語られていました。素直に考えれば、伝統ある名家で厳格な父がいたりして、それに反発して家を出ている、ってテンプレ設定が浮かびます。

>今作には、個人的にその辺を連想させる台詞がありました。アコール先生の手作りクッキーをけなされて怒ったポポイが、「ぼっちゃんは かえれニャー!!」と言う。想像したような名家のお坊ちゃんだという可能性があるのかな?

>もしそうだとすれば、家から逃避中のさかな王子の姿を変えてやったのも、いいかげんな気持ちからではなく、彼なりに共感する部分があってのことだったんでしょうか。

>とすると、今作でやんわりながら さかな王子に説教していましたし、そのうちレムレス自身も逃げるのをやめて家に帰り、家族と話し合うことがあるのかもな、なんて想像しました。


と書いていたように、元々、この辺の設定が気になっていたから。
レムレスの設定に関しては、他にも

>余談から入りますけど、私、レムレスって元は、今の扱いほどピカピカの善人キャラじゃなかったと思ってるんです。

>だって、紅いマモノの封印された本を持てば魔力が上がるとクルークに勧めたのも、さかな王子を望まれるまま異形に変えたのも彼ですから。ラフィーナも軽く騙して、ばれる前にプリンプから出ようと笑っていましたよね。

>勿論、肉体をマモノに乗っ取られたクルークを助けに行ったのですから(アミティに半ば押し付けたようにも見えたけど)、悪人というわけでもない。でも正道の人ではなかった気がします。比較的無責任に騒動の種をまき散らしてしまうトリックスターとでも言うか……。本当の意味で《怪しい魔法使い》だったと。

>それが『ぷよ!』になると、闇の魔導師シェゾと対峙して「光の属性 彗星の魔導師」と名乗りを上げ、「ゆたかなミライを想い ねがう気もちが 希望だからね そして そのお手伝いをするのが 僕たち 魔導師の おしごとさ」と爽やかにのたまう聖人キャラに。《子供にお菓子を差し出して誘う》という面も、子供好きだからではなく、《大好きなお菓子をみんなに食べてほしいから》老若男女に配り歩いているという動機に変化(?)し、怪しさはほぼ消滅しました。


と書いたり、ぷよフィ系キャラ設定の考察ページにも以下のように書いたりしてました。

>『2』で初登場した時、彼のかぶっている濃緑色の帽子の説明に「その色が扱う魔導のしゅるいを象徴し、白系は白魔導、ダークになるほど、黒魔導となる。」とあり、(「黒魔術」をもじった誌名と思われる)雑誌『クロマージュ』で特集記事が組まれ、ダークな魔法に憧れるクルークがレムレスに傾倒していた……ので、てっきりレムレス自身も黒魔導(ダーク)系の魔導師なのだと思っていたら、『ぷよ!』では自ら「光の属性 彗星の魔導師」と名乗った。

>『ぷよ7』になると、純白の大人バージョン衣装を披露。ダークな魔導師から白魔導師に変わったということなのだろうか。


個人的に、レムレスの設定は一作ごとに結構揺れているように感じていて、プレイヤーなりの妄想で補完はするけれど、イマイチ納得できない不安定さがあると思っていまして。
予告で、シリアスストーリーは過去のレムレスとさかな王子の話だと読んで、公式でこの辺の補完をやるのかなと、かなり気になったのです。ぶっちゃけ、これがこのドラマCDを買う動機になりました。

で。聞いてみて。
わりと妄想通りでした。

・レムレスはダークな魔法で有名な名家(使用人がいっぱいいるようなお屋敷)のおぼっちゃまにして、超天才。
・クルークはそんなレムレスに憧れていた。
・でも本人はダークな魔法は嫌い。魔法で勝負して人に勝つのも嫌い。人を笑顔にしたい。
・だから家に窮屈さを感じていた。
・そんな時にサアルデ王子と出会い、請われて変身の魔法をかけるが、失敗して異形に。
・しかしサアルデ王子(さかな王子)は自由になったと喜ぶ。
・その様子を見て感銘を受け、自分も一時期家を離れていた。
・さかな王子はレムレスにとって恩人。

だそうです。
ほうほう。こういう風に筋づけして矛盾を解消したのかーと納得。
『ぷよ!』で自らを「闇の中の怪しい光、光の属性、彗星の魔導師」と称した点も、これで納得ってことになるのかな。
ダーク魔法の家系の中に変異的に生まれた、変わり者の白魔導師、と。

ちょっと脱線して。
彗星は、占星術とか神話での象徴的には、「不吉」と見られることが多いものです。太陽を呑んで滅亡を呼ぶもの、秩序を破壊して災いを起こすもの、ですよね。
けれどぷよフィ世界ではそんなイメージは一つもなく、ただ、綺麗で特別で素敵なものとされてるっぽい。(製作側が《願いをかなえる流れ星》《期待の新星》のイメージと混同・錯誤してるんじゃないかと思ってます。)


それはともかく。
レムレスは、一時期、家を出て旅をしていたと語られてました。
つまり今はもう普通に家に戻ってる、家族と和解してる、特に確執はないってこと?
あれ?
じゃあ『ぷよフィ2』で苦手なものは自分の家としてあったのは何だったんでしょ。


ところで私、キャラ設定考察ページの「隣町の魔導学校」の項に、『ぷよフィ2』当時から、こういう疑問も書いています。

> 隣町といっても、レムレスがフラフラになるほど、相当に遠い場所だと思われる。
> ……が、取説でレムレスとクルークがご近所さんだと書かれてあったのがちょっと気になる。本編中、レムレスはプリンプの地理に不案内であると語られていたので、レムレスがプリンプに住んでいた、または住んでいるとは考えづらい。とはいえ、クルークが隣町に住んでいるというのも考えづらい。だったら、プライドの高い彼のこと、そのまま隣町のエリート学校に通うはずだと思うので。そう考えると、クルークが とても小さい頃に隣町に住んでいた、ということだろうか? それとも、クルークには隣町の学校に通えない理由があって、比較的最近にプリンプに引っ越してきたのか。


今回のドラマCDでは、クルークがレムレスのご近所さんで、一時期彼が家を離れていたことすら知っていると語られていましたが、隔絶された「閉ざされた楽園」プリンプタウンに住んでいるはずのクルークがどうしてレムレスのご近所さんなのかという矛盾は完全スルーでした。

オイオイ公式さんよォ、コレはどうこじつける気だい?(ゴロツキか)

まあ、クルークが小さい頃は隣町に住んでいて、二年くらい前からプリンプに住んでるとか、そういう風にこじつけるしかないんでしょうね。(少なくとも一年前、『ぷよフィ』開始時にはプリンプにいたし、かぶってる帽子は前年の最優秀生徒賞だって言うし。)
エリート志向の彼ならば不本意に思いそうな、隔絶された僻地への引っ越しの理由は、単純に両親の仕事の都合でもいいし、実はクルークは体が弱くて、空気が良くて星の良く見えるプリンプに療養を兼ねてきてる(祖父母や親せきの家に預けられてたりとか)みたいなのも、定番でいいかもですね。
プリンプの名家のラフィーナとクルークが仲悪いのは、クルークが都会に住んでたのを自慢するからなのもあったりして。
……と、もやもや妄想。
こういうあたりも、そのうち補完されるんでしょうか。

そういえば、『ぷよフィ2』が出た時は、次作の舞台は隣町になるのかなと思ってました。
その後、魔導キャラも地球キャラもプリンプに集結してますし、プリンプタウンから出られない感じ。呪われた楽園、プリンプ。レムレスが隣町から来るときにフラフラになってたのも、その後何故か帰っていないのも、相応の理由があるんだったりしてね。(^_^;)
雑誌とか、物の流通は外部と普通にあるみたいなんですけど。


話戻って。
超天才だから魔法で勝負すれば勝つ。でも勝つのは嫌い。
と、悩みを抱えるレムレスおぼっちゃま。
……鼻もちなんねーガキめ!(苦笑)

天才ゆえの悩み、生まれつき沢山の物を持っている故の悩みってやつですかねぇ…。
相手に勝っちゃうから(相手の笑顔を失わせるから?)勝負事が嫌いという言い分は、贅沢。そして傲慢。
つーか、ぷよ勝負は普通に仕掛けてくるくせに…。負ける時は(あえて強力なダーク魔法は使わず)わざと負けてあげてるのサ、とかの中二設定になったのかなー。流石は、中二病まっさかりなクルークの憧れのヒーロー?

この人、誰かに負けて心底悔しくなったり、努力しても手の届かない悔しさ(手に入らないものもある現実)を味わったりした経験ってないのかな。
魔法の才能に恵まれた天才でも、人生のすべてが上手くいくってわけじゃないはずですし、何かあるだろうとは思うけど。

アルル、ルルー、シェゾといった魔導キャラのみなさんは、それぞれ天才肌ではありますが、ガツガツギラギラした、貪欲で上昇志向で努力派の人たちでもあるので(他人の力を吸い取るシェゾでさえそうですよ)、この面では、レムレスとはトコトン馬が合わなさそうだなぁと思いました。
(アルルでも、真魔導系アルルは、さしたる努力しないで突然超人的な能力に目覚めるクチだけど)

努力しなくても並以上にできるスマートさを求めるのが、近年の漫画やアニメのキャラ造詣の傾向だってよく言われますが(最近の漫画では特訓や努力は好まれず、主人公は最初から強い、またはすぐさま能力に目覚める)、そういう時代性なんですかねぇ。

つーか。
ダークな魔法が得意でダークな魔法の名門に生まれたけどそれを拒絶して、人を笑顔にする魔法を探求し、真っ白聖人君子として生きてる、ねぇ……。
ある日突然、闇の運命に囚われて、一度は拒んだその道を選択して、最強になるために探求の旅を続けているシェゾとは、色々な点で真逆、かつ、相似になっちゃってますね。
でも、シェゾと対比したり、シェゾの生き方を否定したり、シェゾより上位みたいに扱うストーリーを作ったりはしないでほしいかな。(心配しなくても、しないでしょうけど。)



家業の拒絶もお菓子の押しつけも「人を笑顔にしたいから」だと、『ぷよ!!』のエコロみたいなことを仰るレムレスくん。
さかな王子をああいう姿に変貌させた、過去作での事実すら「さかな王子にどうしてもと頼まれたからだし、見返りを要求していない」「異形にしたのは失敗したからで、悪意はない」と、「レムレスは何一つ汚くない」とフォローしてますし。
そりゃ、『ぷよ!』の時点でそういう聖人君子系キャラに変質していたことは、承知しておりましたけども。
初登場の『ぷよフィ2』の頃は、シェゾに代わる「ヘンタイキャラ」ポジションだったくせにー。わりと自意識過剰気味で、雑誌クロマージュで特集組まれて舞い上がって、僕のサインを真似しないでねなんて言い放っていた奴だったというのにー!(笑)

正直、美しいことばかりのたまい、己の善良性・完全性を、これでもかと見せつけてくる天才おぼっちゃまなレムレスには、なんかザワザワ・モゾモゾする印象を抱かされました。
この人、イラッとするわー(笑)。



ぷよフィキャラのドラマCDなのに、何故かウィッチがチョイ役で出てきます。
どうしてでしょうか。
ウィッチは人気キャラではあるけれど、他メインキャラを差し置く人気ってほどじゃない。主役でもない。
例えばアルル役の声優さんは今巻にも別キャラ(クルーク)役で出ていますが、アルルとして登場することはありません。なのにウィッチだけ?
ただの通行人役で、ウィッチでなくてはならないという役回りが与えられているわけでもありません。
前巻のまぐろ役の声優さんみたいに、ナレーションやゲストキャラの声を担当して芸達者なところでも見せ、納得させてくれるんだろうと思っていたのに、それすらもありません。ナレーションはアミティ役の声優さんが兼任していました。

気にせずに、ウィッチが出てきたよ、わーいと喜んでいるべきなのですが、どうにもモヤッとしてしまいます。
ウィッチ役の声優の女の子は、ぷよ!!系のあらゆるイベント、WEB番組、ラジオでの外伝漫才デモにも出てくる。ゲーム特典CDで、準主役キャラを差し置いて、主役たちと一緒に歌を歌う。
あからさまに不自然で、言いたくはないですが、彼女が極端に贔屓されているのを、今回も強く感じました。

なんなんだろうなぁ。どうにも気持ち悪いなぁ。


Vol.1感想/Vol.2感想/Vol.3感想/Vol.4感想/Vol.5感想













以下、埒もない蛇足。

忌憚なく言えば、このドラマCDの購入には葛藤がありました。
私は魔導物語のファンサイトをやっていますが、ぷよシリーズは《デフォルメ魔導キャラの出てくる》派生作品として扱っています。
逆に言えば、それ以上の興味をぷよシリーズに持っていないということ。(ぷよド下手ですし。)サイト内に魔導の攻略コンテンツはあっても ぷよのそれはないことでお判りでしょうが。
ぷよシリーズの新作を買い続けているのは、ただただ、キャラとストーリーが気になるからです。そういう購買者もいるってことです。

ちょっと話がそれました。

ドラマCDは高価な商品です。私の場合、《よっぽど好き》でなければ買うことはしません。(まんが書籍くらいの値段のものなら、《普通の好き》レベルでも買いますが。)
単体で見た場合、ぷよフィや地球キャラには、ドラマCDを買うレベルの思い入れは持っていませんでした。

そしてもう一つ。
今回のドラマCDは一巻ずつ、《魔導》、《ぷよフィ》、《地球》と別れています。
ぷよフィや地球キャラのドラマCDを買うと、数字上、ぷよフィや地球キャラ単体のファンとしてカウントされてしまう。
最悪、「ぷよフィや地球キャラには これだけ単体のファンが付いている。もう安心だから、魔導キャラは出番を減らす方向でいこう」と思われてしまうかもしれない。

というわけで、かなりギリギリまで買うまいと思っていたんですが、ぷよフィのシリアスストーリーがレムレスとさかな王子の過去だと知って、そこは個人的に気になっていたところだなぁと惹かれ。そうすると、Vol.3には、りんごやまぐろの新規情報も何か出てくるのかもしれないと危惧し。ストーリー・キャラ系ファンサイトをやっている身としては、設定はできれば押さえておきたいし……。

で、予約して買いました。
これは結局、ドラマCDを買うレベルで《好き》ってことになるのでしょうか。
まあ、結構悩んで買ったというお話でした。(^_^;)
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【2013/01/10 18:00】 | 魔導・ぷよ系の話
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