「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
ドラマCD ぷよぷよドラマCD ぷよぷよ
(2012/09/13)
不明

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『ドラマCDぷよぷよ』、発売しました。私も聴きましたよ。
WEB上、特にツイッターでは絶賛の嵐ですね。
…なのでなんか言いづらいのですが、絶賛系ではない感想です。

ジャケットはすっごく可愛いし、面白かったし、明るくて楽しくて、色々なものがたっぷり詰め込まれていてスタッフの方々のエネルギーも満タンって感じでしたし、コンパイル時代の二つのドラマCD(カセット)よりも凝っていて、質が高かったです。
ただ、聞いていて時々「うーん」と思う箇所があって。
キャラクターの解釈や設定に関する部分です。
はい、そうです。単に私の個人的な好みの問題です。(^_^;)

まあ、絶賛の嵐の中に一個くらいこういう感想があってもいいやんと言うことで、ご容赦ください。


シナリオの芳野詩子さんが、ツイッターでこのドラマCDについてかなり饒舌に呟かれてますよね。
プロの方のオープンなツイッター発言は準公式…という認識から、発言の幾つかの引用をさせていただきます。

芳野 詩子‏@utako_yoshino
ぷよぷよドラマCD。ぷよブランドとしてはかなりチャレンジブルな企画で、これからキャラものを展開できるのかという試金石的商品なので、気合の入った、質の高いものにしなければと考え、とても悩みながら台本書きました。いかがでしょうか。ほんとドキドキです…。

ゲームではなくドラマCDに求められることってなんだろう、ぷよぷよファンの方は初代キャラのなにが好きなんだろうと考えて→馴染みの関係で皆遠慮なく接するのでけんか腰になったりするけれど、奥には深い絆があって、いつも中心にはアルルがいること という結論

そんな空気感が出せたらと思いつつかきました。

ありがとうございます!私はセガに入ってからアルルを知ったので、きちんと初代キャラの良さをあらわせるかどうか非常に不安でしたが、こんなにうれしいお言葉を頂けると必死に悩んだ甲斐があります…!

ありがとうございます!今回は初代の雰囲気を出せたらと考えていたので、懐かしく感じていただけたらこれ幸いです!元ネタまわりは名言できないのですが、かなりたくさんの資料を漁りました。

ご感想ありがとうござぃす!初代は新たに設定を掘り下げるより、お約束の空気を感じていただけるよう意識しました。フィーバーキャラを担当できたときは、少し背景にカメラがあてられたらなとおもいます!


…あれ? 『ぷよ!!』発売前のインタビューで、子供の頃に沢山のゲームの一つとして『ぷよ』を遊んでいたと仰ってませんでしたっけ。子供の頃はキャラやストーリーに興味がなかったってことかな。セガに入ってからアルルを知った、のか。
そして以前もインタビューで仰っていた通り、過去作を沢山勉強しておられるんですね。(真魔導の織田さんも、担当する時に過去作を全てプレイさせられたと、当時の『Disc Station』にコメントしておられましたよね。大変だ。)
個人的には、芳野さんが商業二次までチェックしているのかが気になるところです。特に『とっても!ぷよぷよ』辺り。


#1 地下遺跡の「願いの魔人」

「願いを叶えてくれるというモノ」を得るためアルルが冒険に行くと、シェゾやルルーやその他のキャラがおじゃまに現れて…でも結局願いはかなわず…という、《お約束》《懐かしい》筋立ての話です。『とっても! ぷよぷよ』風と言うか。クライマックスでメンバーが連携攻撃して、アルルのばよえーんを最高攻撃技として敵を倒すあたりが特にそう感じました。
当時あのマンガを読んでいた小学生だった方々ならば、特に懐かしいというか、「旧ぷよらしい」という風に感じたんじゃないでしょうか。(実際は、ゲームの方にはこういう話ってないんですが。)

自分としては、アニメ『楽しいムーミン一家』の第50話「枯木の中の声」を思い出しながら聴いていました。魔人の登場の仕方や情けなさが似てるから(笑)。懐かしいのぅ。
ムーミン大好きなのです。(原作と、平成ムーミン。)最近のスズキのCMソングでリトル・ミィの歌う『100%の歌』ってのがありますが、それを車で延々聴いていますよハハハ。
そんなわけで(?)この話のウィッチの棒読み気味の演技が、リトル・ミィに似てるなぁと思ってしまいました。やたらシニカルですし。
他の話だとそう感じないんですけどね?

◆気になったこと1
クライマックスでのルルーの台詞

「何年、このメンバーでケンカばっかやってると思ってるのよ」


オイオイオイオイオイ(汗)。
アルルは16歳のときにシェゾやルルーと出会いました。そしてぷよシリーズの彼女も16歳です。
つまり、真面目に辻褄を合わせるなら、アルルとルルーたちは「何年も」このメンバーでケンカをしているのはあり得ません。
この矛盾を解決する理屈は、以下のような感じでしょうか。

1.ルルーの台詞は神視点のギャグ(この場面のルルーはシナリオライターの化身)とみなし、気にしないべき
2.ぷよフィシリーズのアルルの年齢は明言されていない。また、作中でアミティたちの学年が上がっている。よって実は『ぷよ!!』のアルルは17歳以上である
3.真魔導設定が適用されており、アルルたちは永遠に時間のループしていたぷよ(魔導)世界からやってきた。なので既に「何年も」の付き合いがある

◆気になったこと2
シェゾが、アルルがアミティに貰ったという、どんぐりガエルのマスコットの可愛さに骨抜きになり(そんな姿を恥ずかしげもなくアルルに見せ)、隙だらけになって簡単に負けてしまいました。アホ。
芳野さん的には、シェゾのオトメン設定はもう、不動のものなんですね。
私の個人的なイメージでは、シェゾは、どこか抜けた部分はありつつも、なんだかんだで冷徹な、なにより闇の魔導師にふさわしくあろうとしている男なので、戦いに支障をきたすレベルの可愛いもの好きと言うのは、ギャグとか可愛げとかを通り越していて、ちょっと認めたくなかったり。「実はお菓子作りが得意」くらいならギャップ萌えを感じますが…。そっちなら生活力的な高能力と言えるし、戦いを左右しないから。

オトメンシェゾ。これが2010年代のシェゾ像なんだなぁ…。今のファンの人たちは、こういうシェゾに萌えてるんだなぁ…。

今までのシリーズの流れを見ていると、シナリオ・設定担当のスタッフさんは大体五年くらいで入れ替わっていくようなので、芳野さんが今後も本編ゲームのシナリオを担当するとして、次作か、長くて次々作くらいまでかなと思うのですが、その次の担当者さんが、(それ以降のシリーズにまだシェゾが出るとして)これをシェゾの不動の設定として《お約束》化してしまうか、ナシにして元に戻してくれるか…。その時代の風に合わせた形になるんでしょうね。

何の意味もないささやかな抵抗として、元々の旧シリーズのシェゾにそんな設定ない。そんな性格じゃない。ということはここに書いておこう…。

『ぷよ!』での、(アルルとかの目がない場所で)ちょっとくらいカエルの声が癒しだとか言ってるレベルなら可愛かったのにねぇ。


#2 ぷよぷよ童話「桃太郎」

発売前に、アルルが桃太郎役の童話パロディなんて、すわさんの二次創作小説(めざせ! 鬼退治)を思い出しますね的なコメントを、閲覧者さんからいただいたことがありました。
で。このドラマではシェゾが犬役で、それもたまたま、その二次創作小説と同じだったので、ちょっと笑ってしまいました。(サタンが鬼役なのは既定路線ですね。)
しかしこの話、楽屋オチの嵐で、戦闘もなく終わりましたから、ちょっと尻つぼみな印象でした。

シェゾの台詞

「この俺が犬役などと、納得いかん! せめて、闇に生きる地獄の番犬ケルベロス役くらいならば…!」


中二病か!

ウィッチの台詞

「まあ、誰が猿ですって!?」「許せませんわぁ! この可憐で賢いウィッチさんの役なんですから」「せめてもう少し進化して、クロマニヨン人くらいの設定にはしていただかないと!」


笑った。
そして「こいつのシュミの悪さ、だんだん加速していないか?」というシェゾの突っ込みを聞いて、SS版『魔導』のウィッチが何故か、まだ会ったことのないシェゾが変態だと聞いて、ハァハァして会いたいと騒ぐ真性の変態女になってて「どうしたよウィッチ(汗)」と思ったことを思い出しました。
ぷよフィシリーズのウィッチはまだ可愛いもの(ユニークな感性だと思うくらいのレベル)ですが、(杞憂でしょうが、)本気で変質的なキャラになっちゃわないよう、今後もバランスがとられるといいですね。

アルルの台詞

「(カレー風味のきび団子が美味しいとウィッチに言われて)でしょ!? 自信作なんだ。カーくんと一緒に作ったんだよ。ね?」「(中に何か入ってると言われて)うん。らっきょのようなものと、ふくじんづけのようなものを練り込んでみたんだ。カレー風味と言えば、これは外せないよ。この融合があってはじめて、カレーは、真のカレーになるんだ!」


ウィッチもシェゾもスルーしてましたが、「らっきょのようなもの」「ふくじんづけのようなもの」って何だよ!?
ぷよフィ世界にはないから代用品ってことなんですかね?

サタンは「カーバンクル型の城に住み、鬼役なのに王子様ルックで登場。すんごくシュミが悪い」「幼児のようにだだをこねて大泣きする」という役回り。
そんな彼の全てを愛するルルーに、シェゾが「お前のフォロー能力凄いな!」と何度も感心する流れがありましたが。
なんか『わくぷよ』で、ルルーにどんなに邪険にこき使われても仕え続けるミノタウロスに、シェゾが呆れるのを通り越して感心したりイラついたりしてたエピソードを思い出したりしました。
いつかぷよフィシリーズにもミノタウロスは出てくれるのかなぁ。

つーか、趣味の悪いサタンにひたすら求愛されるアルルとカーくんって……つまり……。

しかしアルルは、なんでここまでの情熱で「お芝居」をしようとしてたんでしょう。


#3 ドラコの見た夢

真魔導設定では、ドラコが美少女コンテストにこだわるのには理由があると示唆されつつ明かされることがありませんでした。
で、このドラマは

芳野 詩子‏@utako_yoshino
ドラコが美少女コンテストにこだわる理由、すけとうだらがダンスを続ける理由を考えていたら、ああなりました。。。


だそうで。

す「ん? なんだあんた。コンテストで優勝したいのかい?」
ド「うん! ずーっと前から、わたしの夢なんだ」
す「へーえ。なんでまたそんな夢を?」
ド「うーん。わたしって、角とか羽とか尻尾があって、他の女の子と、ちょっと違うだろ?」
す「うーん、そういえば…。他と違うのを気にしてるのかい?」
ド「ううん。角も羽も尻尾も、わたしはカッコよくて可愛いと思ってる。でもさあ、それをみんなに認めてもらえて、一番可愛いって誉められたら、もっともーっと嬉しいし、自信が持てちゃう気がするんだよね」
す「へーえ」
ド「だからさ。手っ取り早く、美少女コンテストで優勝したいんだ。みんなと違うところがあるわたしでも、可愛いって言って欲しいんだもん」


ドラコケンタウロスってのは個人名じゃなくて、種族名です。魔導シリーズには、サタンのファンクラブ(ハーレム)のメンバーとして複数のドラコケンタウロスが一度に出てくるものもあります。また、魔導の1000年後という設定の『ポチッとにゃ~』では、龍の特徴を持つ亜人は全て竜人族という扱いで、彼らの村も設定されていました。

…と、こういうコンパイル~アイキ時代の設定を知っている旧ファンからすると、ドラコが「わたしって、角とか羽とか尻尾があって、他の女の子と、ちょっと違う」と、人間側の価値観で物事を考えるのが、ものすごく違和感がありました。
ドラコケンタウロス族側からすると、羽や角や尻尾があるのは「違う」ことじゃなくて「当たり前」のことなんですが…。

ぷよフィシリーズのリデルは、自分に角があって他の人と「違う」ことにコンプレックスを抱いています。しかしそれは、彼女が人間に育てられた亜人の捨て子で、人間の社会に属し、人間の価値観を持つ、「特殊な例」だからです。
…と、思うんだけどなぁ。

ちなみに、すけとうだらが踊る理由は、セクシーな手足があることで周囲に変わり者として奇異の目で見られるので、種族や言葉の壁を超えて通じ合う手段としてだそうです。
…えーと。つまり差別を振り払い自己発現するために踊ってるって事ですか。ここでのドラコと同じに。

元々の、変な踊りで攻撃やら回復してた「すけとうたら」のイメージからは、ちょっと遠いかもしれません。
そして「他人と通じ合うために」ダンスをしているという言い分は、コンパイル時代の基本パターンだった「アルルを無視して踊り続け、邪魔されたと怒って攻撃してくる」とも齟齬があるかもしれません。
すけとうだらって、ダンスに関しては自己中心的な奴だと思ってたけどなぁ?

でも確かに、ぷよフィシリーズ以降の彼は、やたらと「いい奴」になってた気がします。
昔は好き勝手に踊ってた、でも異世界に来た今は、心を通じ合わせる手段として踊ることに目覚めたんだ、なんて言い分だったら辻褄は合ったのかも。

ここですけとうだらが「その名も熱い、ファイヤーダンス」と言う。
旧ぷよファンは、『ぷよ通』CMソング『灼熱のファイヤーダンス』を思い出してニヤッとする仕掛け…なのでしょうね。


#4 月夜の小さな大事件

アルルが、どんどん記憶と力を失う状態になってしまい、彼女を救うためにシェゾ、サタン、ルルー、ウィッチが奔走するシリアスな話。

非常にシェゾ×アルル的なシーンがあり、要素が散りばめられており、びっくりしました。
まず、アルルに起こった異変が深刻なものだと最初に気付くのがシェゾであること。(魔力の変異でそれに気付くという描き方は、図々しいですが、自分の二次創作小説を思い出しました。^ ^;)
自分の記憶が失われるという恐怖にさいなまれるアルルを、シェゾが最初に慰めにくること。
その後サタンが来て、二人を平等に描くようにはなりますが、常にシェゾの方がやや先で、会話を〆るのも彼になっており、気持ちメインに置かれていると思いました。

シ「アルル」(未だかつてないくらい優しい声音)
ア「あ。…えっと。――シェゾ!」
シ「元気がないな」
ア「そんなことないよ?」
シ「フッ」
ア「…っ。(努めて明るく)そういえば、これでシェゾに追いかけまわされる日々もおしまいだね」
シ「何の話だ」
ア「だって、キミはボクの力が欲しかったんでしょ。力を失ったボクには興味ないんじゃないかな」
シ「はぁ!?」(非常に呆れたように)
ア「力を失うのは困るけど、ちょっとせいせいするかも」
サ「アルル。馬鹿な事を言うな」
ア「あれ? …あ、そうか。サタン! サタンにとっても、嬉しいことが起こるんじゃないかな」
サ「何を言っているんだ?」
ア「だってボク、今までのサタンの悪行を、ぜーんぶ忘れちゃううえに、力が使えなくなったら、何の抵抗もできなくなって……。
 …あ。でも、そんなボクにはサタンも興味ないよね。
 二人に追いかけまわされなくなるのは、ちょっとラッキーかも。へへっ」
シ・サ「「アルル」」
ア「なに?」
シ「無理に笑うな。お前らしくもない」
ア「え…」
サ「アルル。このサタンさまの愛を甘く見るんじゃない。記憶も力も失って、扱いやすくなったお前を妃にして、私が喜ぶなどと思うのか?
 それに、どんな状態であろうとも、アルルはアルルだ」
ア「それは…」
シ「(真剣に)アルル。このまま放っておく方が寝覚めが悪いから守ってやる。安心していろ。
 何度も言っているが、俺は……お前が欲しい」
ア「(おどけて)シェゾ。また言い間違えてるよ? お前の力が欲しい、でしょ?」
シ「フッ。そう思っているがいい。
 ウィッチのところへ向かうぞ。ルルーと一緒に、アルルの記憶が失われている原因を調べているはずだ」


で、クライマックス、アルルの記憶を取り戻すためにある行動を取ろうとしたサタンとシェゾを、記憶をほぼ失ったアルルが止めて、どうしてそんなことをするのかと問うと、二人は言うのです。

サ「そんなことは」
シ「簡単だ。俺達には」
シ・サ「「いつものアルルが必要だからだ!」」


ひょえー。
未だかつてぷよ魔導公式物でここまで強く恋愛色を打ち出したものがあっただろうか。
いやあったか。角川文庫版小説とか(笑)。

そんなこんなで記憶が戻ってのラスト。キスを迫ったサタンをアルルは「いつものように」ぶっとばしますが、シェゾには暴力を振るわないし怒りもしませんでした。あれれ? ボクになら「お前が欲しい」と言ってもいいけど他の人に言っちゃダメと言ってるし。考えようによっては意味深とも取れなくもない台詞です。

シ「(いつもの声音で)フン。アルル。力が戻ったようじゃないか。それでは、改めて。――お前…を、よこせ!」
ア「はいはい。ボクにならいいけど、他でその恥ずかしい言い間違いするのやめなよね。あーあ。相変わらずの変態なんだから」
シ「……くっ(汗)」


この辺の台詞回しは『わくぷよ』から採ってるなーと思います。懐かしいなー。
 
少なくともシェゾがアルルに愛情を抱いていることは、ほぼ確定的に描いてますよね、これ。
もしこのドラマが虎の穴に投稿された二次小説だったなら、「シェゾ×アルル」と説明文に付けたと思います。

ルルーがアルルを想うツンデレなのもよかったです。


それはそうと。
クライマックスで、記憶喪失の元凶を倒そうとするシェゾ達をアルルが止めて、記憶も力も戻らなくていい(思い出はまた作れるから)と言ったのは、個人的にはかなりの違和感でした。
いやだって、ばたんきゅーさせればいいって話で、殺すってことですらなかったのに。

オリジナル魔導で迷いの森に入った時、キミは魔物たちを気絶させただけで殺さなかったと魔物に褒められると、アルルは言うんですよね。「や、それはたまたま…」と。
アルルは確かに優しいけれど、どんな時も全力で立ち向かう子で、一流の魔導師になるという目標は絶対譲らなかった。色んな選抜試験を勝ち抜いても来てる。
こんな風に、ばたんきゅーさせるなんて可哀相だから、記憶も力も戻らなくていいなんて言う、甘っちょろい優しさの子ではない…というのが、私の中のアルル像です。
だって、その程度でしかない女の子なら、シェゾにさっさと魔力をあげちゃって(魔力はまた修行して高めればいいから)、サタンとさっさと結婚してあげて(可哀相だから)、冒険先で魔物と出会っても戦わずに自分が凹られて死ぬ道を選ぶんじゃないですか(可哀相だから)。それが優しさなんでしょうよ、このアルルの。

真魔導最終巻のクライマックスを思い出しました。
そちらでは、本当の意味で命をかけた、世界の命運さえかかった戦いをしていたのですが、最後の最後の土壇場で、アルルが「可哀相だ、もうやめよう、どうしてボクたち戦ってるの」的な事を叫んで仲間を止めちゃう展開でした。
読者として、アルルの素晴らしい優しさに感動し、戦いを否定し平和を愛する心を胸に抱かなければならなかったのだと思います、作者の意図としては。
でも私はそう思わず、大変モヤモヤしたものでした。
必ず息の根を止めろとか、平和的解決はおかしいとかいう話じゃないんですよ。同じように「敵を許して(結果的にでも)助ける」にしても、もっと別の語り口が良かった、ということです。

世界の命運をかけて長い長い間戦い続けた最後に「敵の弱った様子が可哀相だから」「戦う意味が解らない」と言い出すのは、いいかげんだと思う。そういうモラトリアムはある程度整理付けてから最終戦に臨んでほしいです。
そして、自分の記憶や力と言う大事なもの(譲れない夢を叶えるための経験、努力の結果)が失われるという時に、「ばたんきゅーさせたら可哀相だから」記憶も力も戻らなくていいと、簡単にあきらめるのは、優しいとか潔いとかではなく、刹那的な甘さにしか思えません。
「可哀相だからサタンとシェゾでボコるのはやめて」まではいいとして、「記憶を戻す他の方法を考えよう」とか、いっそ「ボクがばたんきゅーさせるよ! なるべく痛くないようにするから我慢して」くらいたくましい方が、自分的には、まだマシだった気がしたのでした。
あと、妖精パックをひたすら「悪気はなかった、可哀相な存在」として、憐れみを受けるように描くのもどうかと思いました。(『ぷよ!!』のエコロもこういう描かれ方でしたから、ライターさんの作風なのでしょうが。)本当に悪意がないなら、自らアルルの前に出向いてきて許しを乞えばよかったのに。それなら、アルルが可哀想だと庇っても、そんなに変じゃなかった気がします。

まあ、今回のアルルは記憶をほぼ失っていたのですから、人格に多少の変異が出ちゃってたと思っておくことにします。(作中では「アルルらしい」と評価されていましたけども。)


話変わって。この四話目には、魔導物語のオマージュ台詞が、かなり目立つ感じに入ってましたね。サービス的な?
シェゾに「お前が欲しい」と言われた記憶喪失アルルの

「えっ。…えぇ~~~~~っ!?」「な、な、な、何言ってるの!? 変態だわ、この人っ」


とか。『魔導2』ですね。これはあちこちでみんなが指摘しては喜んでる気がします。
同じく『魔導2』取説OPストーリーからのネタとして、記憶喪失アルルがシェゾを指して

「銀髪のアブなそうなお兄さん」


と言うのとか。
しかしサタンのことは「緑ロン毛の角の人」と、ただ外見を述べただけでした。『魔導2』のアルルはサタンを「オッサン」と呼んでたんですが、さすがにそれは角が立ち過ぎな感じで使えなかったということでしょうか。(^_^;)


まぐろ役の石狩勇気さんがナレーションやら妖精パック役やらを演じておられましたが。
お年寄りの声が上手いんですねー。
反対に子供の声(パック)はちとアレでした。(下手という意味ではなく、声質的にちと無理があったという)


とりあえずこんだけ。
力尽きました。後で書き直すこともあるかもしれません。

追記。ほんのちょっぴりだけ書き足しました。



Vol.1感想/Vol.2感想/Vol.3感想/Vol.4感想/Vol.5感想

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【2012/09/17 01:43】 | 魔導・ぷよ系の話
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Re: 「ナラカ」についてメッセージを送った者です。
すわさき
こちらこそ、ありがとうございました。

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Re: No title
すわさき
こんにちは。
検索してたまたまこの記事だけをご覧になったんですね。
ということで、コメント拝見してちょっと後ろめたい気分になったりしました。(^_^;)
私は、このドラマCDにカップリング的要素が強く出ていたこと自体には、否定的な意見は持ってないんですよ。
何故ならシェアル派だから!(すんません)

このブログの拍手コメントレスには書いてありますが、むしろ、サタアル派の人たちの反発が起きること、それを恐れたシェアル派が保身のあまり否定に走ることを恐れました。
案の定、多少そんな空気が起きているっぽいですね。(^_^;)

でも『ぷよ!!』本編でサタンが一瞬アルルにマジに迫ってドキッとさせるエピソードは許容されるのに、シェゾが態度をはっきりさせた(と取れる)台詞を言った程度のことで、なんであんなに否定する空気が生まれるのだろうと、個人的にはちょっと不思議というか。

私としては、コンパイル時代から長年かけて、公式的に、シェアルもここまで来たか~、と感慨深かったです(笑)。

まあ、シナリオライターさんは時期交代していくもので、次はどうなるのか判りませんし、今くらいはお許しくださいです。

それと。
>個人的にはパズルゲームとしてどうかと思います。
>CDが売れれば良いって物じゃないと思うんですよね。
>ぷよぷよは落ち物パズル。キャラではなく、パズルが主役ということを判ってほしいです。

昔からそんな風に言う方は一定数おられますね。
魔導キャラはいらない、とか、コンパイル晩期に言ってた人もいました。
キャラクターゲームになっちゃったせいで衰退したんだそーな。
それぞれの意見があるものです。

けど、そういう方は、キャラクターファンアイテムとして作られたファングッズであるところのドラマCDは、聞くべきではなかったと思いますです。楽しくないでしょうし……。

ちなみに私は、ぷよぷよをパズルゲームとしては見ていません。
魔導物語からつながる、物語やキャラクターのコンテンツとして見ています。
だから、ドラマCDは嬉しいですね。こういうファンもいるということで。
感想は、その立場から書いたもので、ドラマCDそのものを批判するつもりではなかったんですよ。

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No title
るぽ
全くの同意見でした。
脚本家が変わってから恋愛色が強く、同じような展開ばかり繰り広げ、しかもりんご贔屓。いらない設定、変態キャラも増加。(アミティの思春期キャラとか)
一体どうしてこうなったと常々思います。



Re: No title
すわさき@管理人
こんにちは。
このコメントは……?
この記事に付けられて、この流れだと、どう返信していいか、ちょっと悩みますね。(^_^;)

恋愛色があるのは(極端にならない限りは)いいと思いますが、現在のメイン脚本家さんは、時々、キャラの言動が極端な感じにフラフラするなぁと、最近思うようになりました。

たまに、たま~にですけど、キャラがお話(テンプレ)とか、作者個人の思想の方に合わせて喋っている(キャラが変わっている)かな? と感じることがあります。『ぷよテト』の自己犠牲絶対ダメりんごとか。

あと、元ネタを膨らませる時、とにかく極端に強調して、キャラの言動が壊れる瀬戸際にすら行かせがちな面がある気がします。ドラマCDの フェーリを苛める者はマジ攻撃するよレムレスとか(戦うのは嫌い世界中を笑顔にしたいとのたまってたのは どーしたよ)、可愛いもの好き好きオトメンシェゾとか。

それと、仰るように、りんごやアミティに下ネタ、オタクエロネタ? 言わせるのはいい加減やめてほしいですわ~。
「純真可憐な少女が口にする 勘違い?思わせぶり?ネタ」として笑える・許せるのは、一回までですにゃ。

ど~してもやり続けたいならば、いっそ、シェゾがそうされてる以上に、「りんご(アミティ)って変態で下品だ」と周囲がどん引く、そういうキャラだと認識するように描写してほしいですね。

…って、そんなこと出来ないですよね。ヒロインだもの。
というわけですから、下ネタ言わせるのは、いい加減、やめてほしいです。
「下ネタを言ってこそりんご(アミティ)。言わないと面白くない」とか言い出すファンが現れる前にさー。

No title
るぽ
まさかコメントに返信されるとは思ってなかったので
びっくりしました。ありがとうございます!

いえ、私もちょっと言い過ぎてしまったかもしれません。しかも、タイトルの趣旨に合わないような事を愚痴みたいに書いて・・・本当にすみません。反省しています。

私は、特にフィーバーのファンなので、今の脚本家が書くストーリーにすごく「これじゃない」感をずっと引きずって溜め込んでしまっていたので。。。

そう、管理人さんが言うように作者個人の思想に合わせて喋ってる感じとか、蛇足設定(アミティの思春期とか)、あからさまなフラグ建築、いまいち面白くない下ネタ系漫才、りんごの所々寒い漫才、無理やりなストーリー(20thのシェゾのボーとしてたらウェディングケーキとか、ぷよテトのパーツ集め)、しかも地味に脚本家のお気に入りか定かではありませんが特定キャラの恋愛臭を匂わせるやり方、ストーリーの収集の付け方の雑さとか、もう、言葉が出てこないです。あと、フィーバーの伏線を先延ばしにしてフィバファンから金を落とさせてるようなやり方にも良い目で見れません。
あとエコロの設定、りんご以外にもアルルが覚えてるいるじゃないですか。
忘却設定はどうしたんですか。

確かにストーリーゲーではないのですが、う~んと唸りたくなるところが
多くて、いまいち高評価がだせません。









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2012/09/17(Mon) 19:20 |   |  #[ 編集]
Re: 「ナラカ」についてメッセージを送った者です。
こちらこそ、ありがとうございました。
2012/09/17(Mon) 23:09 | URL  | すわさき #-[ 編集]
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2012/12/27(Thu) 23:33 |   |  #[ 編集]
Re: No title
こんにちは。
検索してたまたまこの記事だけをご覧になったんですね。
ということで、コメント拝見してちょっと後ろめたい気分になったりしました。(^_^;)
私は、このドラマCDにカップリング的要素が強く出ていたこと自体には、否定的な意見は持ってないんですよ。
何故ならシェアル派だから!(すんません)

このブログの拍手コメントレスには書いてありますが、むしろ、サタアル派の人たちの反発が起きること、それを恐れたシェアル派が保身のあまり否定に走ることを恐れました。
案の定、多少そんな空気が起きているっぽいですね。(^_^;)

でも『ぷよ!!』本編でサタンが一瞬アルルにマジに迫ってドキッとさせるエピソードは許容されるのに、シェゾが態度をはっきりさせた(と取れる)台詞を言った程度のことで、なんであんなに否定する空気が生まれるのだろうと、個人的にはちょっと不思議というか。

私としては、コンパイル時代から長年かけて、公式的に、シェアルもここまで来たか~、と感慨深かったです(笑)。

まあ、シナリオライターさんは時期交代していくもので、次はどうなるのか判りませんし、今くらいはお許しくださいです。

それと。
>個人的にはパズルゲームとしてどうかと思います。
>CDが売れれば良いって物じゃないと思うんですよね。
>ぷよぷよは落ち物パズル。キャラではなく、パズルが主役ということを判ってほしいです。

昔からそんな風に言う方は一定数おられますね。
魔導キャラはいらない、とか、コンパイル晩期に言ってた人もいました。
キャラクターゲームになっちゃったせいで衰退したんだそーな。
それぞれの意見があるものです。

けど、そういう方は、キャラクターファンアイテムとして作られたファングッズであるところのドラマCDは、聞くべきではなかったと思いますです。楽しくないでしょうし……。

ちなみに私は、ぷよぷよをパズルゲームとしては見ていません。
魔導物語からつながる、物語やキャラクターのコンテンツとして見ています。
だから、ドラマCDは嬉しいですね。こういうファンもいるということで。
感想は、その立場から書いたもので、ドラマCDそのものを批判するつもりではなかったんですよ。
2013/01/01(Tue) 15:37 | URL  | すわさき #-[ 編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/01/13(Sun) 00:41 |   |  #[ 編集]
No title
全くの同意見でした。
脚本家が変わってから恋愛色が強く、同じような展開ばかり繰り広げ、しかもりんご贔屓。いらない設定、変態キャラも増加。(アミティの思春期キャラとか)
一体どうしてこうなったと常々思います。

2014/05/31(Sat) 16:25 | URL  | るぽ #-[ 編集]
Re: No title
こんにちは。
このコメントは……?
この記事に付けられて、この流れだと、どう返信していいか、ちょっと悩みますね。(^_^;)

恋愛色があるのは(極端にならない限りは)いいと思いますが、現在のメイン脚本家さんは、時々、キャラの言動が極端な感じにフラフラするなぁと、最近思うようになりました。

たまに、たま~にですけど、キャラがお話(テンプレ)とか、作者個人の思想の方に合わせて喋っている(キャラが変わっている)かな? と感じることがあります。『ぷよテト』の自己犠牲絶対ダメりんごとか。

あと、元ネタを膨らませる時、とにかく極端に強調して、キャラの言動が壊れる瀬戸際にすら行かせがちな面がある気がします。ドラマCDの フェーリを苛める者はマジ攻撃するよレムレスとか(戦うのは嫌い世界中を笑顔にしたいとのたまってたのは どーしたよ)、可愛いもの好き好きオトメンシェゾとか。

それと、仰るように、りんごやアミティに下ネタ、オタクエロネタ? 言わせるのはいい加減やめてほしいですわ~。
「純真可憐な少女が口にする 勘違い?思わせぶり?ネタ」として笑える・許せるのは、一回までですにゃ。

ど~してもやり続けたいならば、いっそ、シェゾがそうされてる以上に、「りんご(アミティ)って変態で下品だ」と周囲がどん引く、そういうキャラだと認識するように描写してほしいですね。

…って、そんなこと出来ないですよね。ヒロインだもの。
というわけですから、下ネタ言わせるのは、いい加減、やめてほしいです。
「下ネタを言ってこそりんご(アミティ)。言わないと面白くない」とか言い出すファンが現れる前にさー。
2014/06/01(Sun) 17:42 | URL  | すわさき@管理人 #-[ 編集]
No title
まさかコメントに返信されるとは思ってなかったので
びっくりしました。ありがとうございます!

いえ、私もちょっと言い過ぎてしまったかもしれません。しかも、タイトルの趣旨に合わないような事を愚痴みたいに書いて・・・本当にすみません。反省しています。

私は、特にフィーバーのファンなので、今の脚本家が書くストーリーにすごく「これじゃない」感をずっと引きずって溜め込んでしまっていたので。。。

そう、管理人さんが言うように作者個人の思想に合わせて喋ってる感じとか、蛇足設定(アミティの思春期とか)、あからさまなフラグ建築、いまいち面白くない下ネタ系漫才、りんごの所々寒い漫才、無理やりなストーリー(20thのシェゾのボーとしてたらウェディングケーキとか、ぷよテトのパーツ集め)、しかも地味に脚本家のお気に入りか定かではありませんが特定キャラの恋愛臭を匂わせるやり方、ストーリーの収集の付け方の雑さとか、もう、言葉が出てこないです。あと、フィーバーの伏線を先延ばしにしてフィバファンから金を落とさせてるようなやり方にも良い目で見れません。
あとエコロの設定、りんご以外にもアルルが覚えてるいるじゃないですか。
忘却設定はどうしたんですか。

確かにストーリーゲーではないのですが、う~んと唸りたくなるところが
多くて、いまいち高評価がだせません。







2014/06/09(Mon) 18:47 | URL  | るぽ #-[ 編集]
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