「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
PSPゲーム『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイブ』の、アビスに特化した感想。
この記事は、他タイトルのシナリオに出てくるアビス組について書いています。



ガイ編感想
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ルーク編感想
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その他感想
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以下、ネタバレですので折りたたみます。



まずは、唯一のシリアスから。

『TOL』シリアスシナリオ(クロエ編)
第一章

主人公クロエは、『TOL[テイルズ オブ リバース]』の仲間キャラ。
騎士の家柄に生まれた女剣士で、幼い頃に殺された両親を取り戻すため、時を超える聖剣エターナルソードを手に入れようとする話です。

#ナレーション
騎士の名家ヴァレンス家に
生まれた少女クロエは
幼い頃に両親を
殺害されるという
境遇にあっても
正義感溢れる
立派な騎士として
成長していた。
強気悪をくじき、
弱き者の味方たろうと
奮起するクロエ。

そんな彼女のもとに、
時を越える力を持つ
伝説の聖剣
エターナルソードの
情報がもたらされる。

時を越え、
幼少時代に戻ることが出来れば
両親を救えるかもしれない。

クロエはエターナルソードを
求めて旅に出たのだが……


#バシュ街道(港風の景色)
クロエ
「げほっ、げほっ、げほっ!
 はぁ……死ぬかと思った」
セネル
「……クロエとか言ったな。
 お前バカだろ」
クロエ
#ぷんぷん怒って
「な、ば、バカだと!?
 無礼な!!」
セネル
#ぷんぷん怒って
「なにが無礼だ!
 泳げないくせに、なんであんなボロ船で
 川を渡ろうとした!?
 俺が助けなきゃ死んでたんだぞ!」
クロエ
#汗タラし、恥ずかしそうに視線そらして
「し、仕方がないだろう。
 ご老人が、向こう岸に渡りたいのに
 橋がないと困っていたんだ
 無事、向こう岸に送り届けたはいいが
 まさか戻る途中で船が壊れるとは……
 本当に死ぬかと思った」
#「・・・」と沈黙してクロエを見ているセネル

#キャー、と女性達の悲鳴が響く
#「!」となるクロエとセネル

クロエ
「む!? なんだ?
 あちらから助けを呼ぶ声がする!
 こうしてはいられない!
 すまないが話はあとにしてくれ!」
#走り去るクロエ
セネル
「おい、待て!
 話は最後まで聞け!!」


#バシュ街道
#「ルーク私兵」たちが道にバリケードを築いて武器を構えている

クロエ
「食い逃げとは、許せん!」
セネル
「おい、待て!」
クロエ
「む? 貴公、なぜついてきたのだ?」
セネル
「お前が話の途中で逃げるからだ!」

#ミッションメッセージ
警備網を突破し、食い逃げ犯を追え!


セネル
「なんでそんなに人助けにこだわる!?」
クロエ
「困っている人を助けるのは、騎士の当然の務めだろう?」


余談ですが、ザコ敵も様々な条件で何か台詞を言うことがあります。
ルーク私兵がこのタイミングで
「この刃、主の為に!」とか「騎士の名に恥じぬ、誇り高き戦いを!」
などと言うと、ちょっぴりほろ苦い気分になります。

彼らの視点では、ルークを狙って暴徒が暴れ込んできたという状況。
ルーク私兵と書かれているけど、原作で言う白光騎士団に相当する、ファブレ家専属の騎士団ってことですよね、彼らは。
彼らは彼らで、騎士として主人(の子息)を命かけて守っている。

…しかし「こんなの報酬と合わねーぞ!」「兵士になんて就職しなけりゃ良かった!」などと言うこともあるので、心構えと立場は個人差が激しそうです(苦笑)。

クロエ
「ついてこなくても、私は逃げも隠れもしないぞ?」
セネル
「うるさい! なりゆきだ!」


#ルークと対峙
クロエ
「貴様か! 食い逃げの犯人は!」
ルーク
「はぁ? 俺は置いてあったリンゴ食っただけだぞ」

#ミッションメッセージ
食い逃げ犯、ルークを懲らしめろ!


#ルークを撃破
ルーク
「食い物食ってなにがいけねぇんだよ?
 お、俺は悪くねぇぞ!!」

#メッセージ
ルーク逃走!

クロエ
「逃げたか。しかし、罪の意識もないとは……」
セネル
「追うぞ! 反省させてやる!」


#ガイ登場
ガイ
「ルーク! ようやく、見つけた。なにやってるんだ?」
ルーク
「ガ、ガイ! 変な奴らに追われてんだ! 助けてくれ!」
ガイ
「やれやれ。今度はなにやらかしたんだ?」

#メッセージ
ガイ参戦! ルークと合流!


ガイ
「事情はわからないが、ルークに手は出させないぜ」
クロエ
「罪人の味方をするのか!?」


#ルーク&ガイと対峙
クロエ
「商人にとって売り物は命綱! それを奪うなど、恥を知れ!」
ルーク
「食い物もらうのに金が必要なんて教わらなかったぞ!」

#ミッションメッセージ
反省の色が見えないルークをもう一度懲らしめろ!


セネル
「お前が甘やかすから、あいつがあんな性格なんだろ!」
ガイ
#不機嫌に、低い声で
「甘やかしてるつもりはないんだがね」


クロエ
「人々のささやかな幸福を脅かす者を私は許さない!」
ルーク
「な、なんだよ、お前!? おおげさなんだよ!」


#ルーク&ガイを撃破
ガイ
「やられちまったか。こりゃ素直に謝るしかないな」
ルーク
「あぁ? なんで俺が謝んなきゃいけねぇんだよ?」
ガイ
「まぁそう言うな。一緒に謝ってやるから、な?」
クロエ
「貴公、なかなかやるな」
セネル
「お前もやるじゃないか」


クロエ
「すまない。
 結果的に手伝わせてしまったな」
セネル
#笑顔で
「べつにいい。
 ああいう奴は俺も気に食わないしな
#表情を引き締め
 だが少し時間を食った。
 もうちょっとで辿り着くっていうのに
 エターナルソードのところまで」
クロエ
#「!」となって
「貴公もエターナルソードを探しているのか?」
セネル
#「!」となって
「まさか……お前も?」
クロエ
#辛そうに目を伏せ
「ああ、不条理に奪われた父様と母様の命。
 エターナルソードの力さえあれば
 救えるだろうと思ってな」
セネル
#気まずげに目線をそらし
「……そうか。
 お前も大切な人を失ったんだな
 俺にも、どうしてもやり直したい過去がある
 あのとき俺がもっと強ければ
 あいつを死なせずにすんだのに……」
クロエ
#顔を上げ
「似たもの同士なのかも知れないな
 私達は」
セネル
「傷をなめあう趣味はない
 それに、この川を越えた先にある遺跡で
 エターナルソードさえ手に入れれば
 運命は変えられるんだ」
クロエ
「ああ……って、ちょっと待ってくれ!
 い、遺跡は川を越えた先にあるのか?
 また私はこの川を……」
セネル
「心配するな。
 今度は俺が一緒に行ってやる。
 そうすれば万が一船が沈んでも安心だろ?」
クロエ
「え?
 一緒に行ってくれるのか?」
セネル
「遺跡に用があるのは俺も同じだからな。
 船は一つですむし、効率がいいだろ」
クロエ
「まさか同情のつもりか!?
 泳げない私を愚弄して……!」
セネル
「愚弄なんてしてない。
 誰だって、苦手なものの
 一つや二つあるだろ
 それにお前、悪い奴じゃなさそうだ。
 他人を助けようと
 あんなに一生懸命になれるんだから」
クロエ
#頬を染めて
「いや、べつに私は……」
セネル
「船は……ちょうどいいのがあるな。
 よし、行こう、クロエ
 俺はセネル・クーリッジ。
 少しの間だろうが、よろしくな」
クロエ
「ああ!
 こちらこそよろしく頼む、クーリッジ!」


こうして読めばお判りの通り、アビス組の登場はほんの一部分です。
これはあくまでクロエ編で、彼女の正義感溢れる性格と、セネルとの出会い・絆の始まりを描くことこそが目的。ルークとガイは、ここではそのためのダシ。彼女たちの絆のため退治される小悪党役でしかありません。
なので、戦闘後に彼らがどうなったかの言及もない。
和解も用意されていない。
追いうちのように「ああいう奴は俺も気に食わないしな」とまで言われてしまう、ルークファンにとっては悲しい終わり方です。


このエピソードは、ゲーム発売前から公式サイトで動画として配信されていました。
そして当時のWEB上では、ガイへの評価がかなり悪かったと記憶しています。

ルークに非があると察しながら、それを問いただしもせず、彼に味方して戦ったこと。
セネルに「お前が甘やかすから」と言われて「甘やかしてるつもりはないんだがね」と返すこと。そのくせ、最後にルークに「一緒に謝ってやるから、な?」と子供をあやすように言うこと。
敗北してからやっと、仕方ないという態度で「こりゃ素直に謝るしかないな」と言うこと。

ルークを過度に甘やかしているじゃないか。なのに自覚すらないなんて始末が悪い。
クロエ達に負けなかったら、リンゴ食い逃げの謝罪をしないつもりだったのか。

とまあ、そういう批判です。
返す言葉もありません……。悲しいことに。


生まれてから一度も店で買い物をしたことのなかったルークが、店先のリンゴを勝手に食べたことで咎められる。
このエピソード自体は、ご存知の通り、『アビス』原作から採られたものです。
尤も原作では、リンゴの件では逮捕されたりしませんでした。その場で怒られて、ティアに教えてもらってお金を払って、おしまい。
ただその後で、無関係の「連続食料盗難事件」の濡れ衣を着せられて逮捕されてしまいますが。

つまりは、原作ではルークは「窃盗犯」として扱われてはいません。
リンゴを食べてしまったのはミス。その後逮捕されたのは誤解。原因にルークの非常識さ(口の悪さ)があったのは確かですが。
しかしここでは、ルークは完全に犯罪者扱いで、クロエやセネルに侮蔑されまくっています。
ルークは(軽犯罪ではありますが)完全に罪人で、彼の側に立って戦うガイも、必然的に悪(バカ保護者)になってしまう。そんな構造が作られているのです。


ここではそういう役回りなんですから仕方ないけど、もうちょっとどうにかならなかったのかなぁ。
例えば、ガイが合流してルークに助けを求められた時の台詞「やれやれ。今度はなにやらかしたんだ?」をやめるとか。
この台詞があると、ガイが、ルークに非があると知りながら盲目的に味方をする、バカ保護者になってしまいます。

ガ「やっと見つけたぞ、ルーク。どうした、そんなに慌てて」
ル「ガ、ガイ! 変な奴らに追われてんだ! 助けてくれ!」
ガ「まさか、刺客か?」

みたいな感じで、最初はガイはルークが襲われてると勘違いして参戦、なんて方が罪がなかったと思うのになぁ。
で、戦ううちにセネルやクロエが「お前もそいつの仲間か」とか「食い逃げは許さない」とか言うのを聞いて

ガ「なんだって? おいルーク、お前、金を払わずに店のものを食べたのか?」
ル「そ、それの何が悪ぃんだよ。金なんて、後で屋敷でまとめて支払うものなんだろ?」
ガ「そうか……。お前、自分で買い物をしたことがなかったんだよな……」

みたいな会話が入って、撃破時は

ル「なんだよ……。その場で金を払わなきゃならねーなんて、知らねーっつーの」
ガ「すまない。店にはちゃんと謝りに行くよ。ほら、行くぞルーク。俺も付き合ってやるからさ」

みたいな会話で終了。
ぐらい、マイルドでもよかったのに…。
と思ってしまうのは、はい、私が『アビス』ファンだからなんですけどね。

言わばファンディスクとして買うものであるお祭りゲームでまで、嫌な思いはしたくないものです。
つーか、何故ルークを原作「以上」の愚悪キャラにしたうえ、他作品キャラに「ああいう奴は俺も気に食わない」とまで言わせるんだろう…。鬱。


おまけ。
ルーク&ガイに敗北した場合

クロエ
「こんなところで……屈するのか……」
ルーク
「へんっ、ざまぁみろってんだ」


この場合、まさかルークは食い逃げの謝罪をしないままなのでしょうか…(汗)。
どんだけ悪人だよぉおお(泣)。



『TOR』コミカルシナリオ(ティトレイ編)
第三章

ティトレイは『TOR[テイルズ オブ リバース]』の仲間キャラ。
陽気で曲がったことが大嫌いな彼が、世のため人のため、色んな悪習を改善すべく、熱い心と拳で熱血指導して回る暴走系コメディです。
ここでのルークは「不良少年」役。『TOI[テイルズ オブ イノセンス]』の主人公の親友キャラ・スパーダとコンビを組んでの登場です。

#ナレーション
よかれと思ってした事を否定され、
逆に怒りを
買ってしまったティトレイだが、
そんな事は気にしない。

今度はガラの悪い男二人を見つけ、
更生させるべくひた走るのだった


#バシュ街道
ティトレイ
#真剣な表情で
「今の男二人、ガラ悪かったな。
 ありゃ絶対名の通った不良だぜ」
ヴェイグ
「……そうか?」
ティトレイ
「ああ、そうにちがいねぇ!
 よーし!
 踏み外した道、正してやろうぜ!」


#ルーク私兵たちの守る関門に突撃
ティトレイ
「不良二人組! 待ちやがれ!」
ルーク私兵
「ルーク様に近付く不逞の輩め、覚悟しろ!」
ヴェイグ
「オレは不良なんて興味はない」
ティトレイ
「まあまあ。あとでピーチパイな」
ヴェイグ
「……さっさと片付けよう」

#ミッションメッセージ
警備網を突破し、不良コンビを更生させろ!


#ドスのきいた、巻き舌声で
スパーダ
「なんでオレがテメェなんかに剣教えなきゃなんねェんだよ?」
ルーク
「しょうがねぇだろ。いつもの師匠[せんせい]が休みなんだから」
スパーダ
「チッ。マジめんどくせェ」
ルーク
「なんだよ! 俺を誰だと思ってんだ!?」


……かなり疑問なんですが、なんでルークが、スパーダに剣を教えるよう請うているんでしょう。「いつもの師匠」が今日は休み。今日の師匠はスパーダだってことですよね。

設定上、二人は同い年。また、スパーダに「剣の師範」というような原作設定があるわけでもなかった……ような?
こういう考え方をしてはいけませんが、ついつい、このシナリオライターさんの認識的には、剣の腕でルークはスパーダより格下、弟子レベルってことなのかなぁ、なんてネガティヴな事を考えてしまったり。

それはさておいても、長髪時代のルークは特にプライドが高いので、自分が得意で自信もある剣術の分野で、ヴァン師匠以外、まして自分と同年代の人に「剣を教えてくれ」と、いわば頭を下げることはしないんじゃないかとゆー勝手なイメージが自分の中にあるので、ちょっと不自然な状況に見えました。

自分の勝手なイメージに沿うなら、

ス「なんでオレがテメェなんかと剣の稽古しなきゃなんねェんだよ?」
ル「別にいいだろ。師匠が休みで暇なんだから。付き合えよ」

って感じ? 稽古に付き合え、が長髪時代ルーク流の頼み方だと勝手に思うッス。(勝手過ぎ)
あと、ルークは長髪時代でも剣の師匠にはきっちり敬意を払っていたッス。
スパーダに自ら教えを請いながら「なんだよ! 俺を誰だと思ってんだ!?」と身分を盾に恫喝するのは、これもらしくない感じがするッス。
どーでもいいことにグダグダ言ってウザくてすみません。

つーか、『ツイプレ』のルークって「俺を誰だと思ってんだ!?」とか「俺はルーク・フォン・ファブレだぞ!」とか、身分を主張して威張り散らす系のセリフをやたらと言う印象なのですが、どうしてなんでしょうね。
原作ではそういう系の台詞を言ってた記憶がありません。探したら一回くらい言ってるのだろーか。
…ああ、「俺は親善大使なんだぞ」は言ってたか。
しかしそんな、最悪に荒れてた時期の言動を、ルークの普段の性格みたいに多用されてもなぁ…。
しかも「親善大使(ルークにとっては、英雄)」の立場をひけらかすのと、ファブレ家の立場をひけらかすのは、意味合いがちょっと違いますし。

ティトレイ
「お前ら! 未来に絶望するんじゃねぇ!
 信じれば、きっとお前らの明日[あした]も輝くんだ!」
スパーダ
「あぁ? なに言ってんだテメェ」
ルーク
「うぜぇのが来やがったな」


ティトレイ
「寂しかったんだな! 孤独だったんだな!
 だけど今からお前らは、一人なんかじゃねぇ!」
ルーク
「はぁ? お前なに言ってんだ?」

#ミッションメッセージ
不良コンビを、拳で熱血指導しろ!


スパーダ
「マジうぜェな。ぶっ倒すぞ!」
ティトレイ
「可哀相に
 誰もお前にきちんとした言葉を教えてくれなかったんだな」
スパーダ
「あぁ!? なに勝手に勘違いしてんだコラ!」


ここは笑いどころなんでしょうね。
ティトレイがそう決めつけたスパーダとルークは、共に良家の子息だという……。
『TOI』はプレイしたことがないので断言はできませんが、少なくともルークは、必要な時は丁寧な言葉で話せてました。

#ルーク&スパーダを撃破
ティトレイ
「大丈夫だ。もう大丈夫だからな」
ルーク
「なにがだよ! 意味わかんねぇんだけど、こいつ!」
スパーダ
「不良でわりィのかよ! このおせっかい野郎!」
ヴェイグ
「……不良は悪いな」


ティトレイ
「まずは言葉遣いからだな。
 もっと綺麗な話し方を心がけようぜ」
#ルークとスパーダ、ウンザリして
ルーク
「なんでそんな事しなきゃいけねぇんだよ。
 うぜー」
スパーダ
「ああ、マジうぜェ。
 話し方なんざ個人の自由だろうがよ、クソが」
ティトレイ
「お前ら、本当にヒドイ話し方するなぁ。
 こりゃ先は長そうだぜ
 でも安心しろよな!
 お前らが更生するまで
 毎日おれが付き合ってやるから」
#「!」となって飛び跳ねるルークとスパーダ
スパーダ
#汗タラ
「マジで勘弁しろ……」
ヴェイグ
「ピーチパイ、先に食ってるぞ……」


これでおしまい。
「不良すらも音を上げる鬱陶しさ」だそうです(笑)。


おまけ。
ルーク&スパーダに敗北した場合

スパーダ
「暑苦しいんだよ。近寄るんじゃねェ」
ティトレイ
「……待て。更生への道を……諦めるな」




『TOX』コミカルシナリオ(ミラ編)
第二章

『TOX[テイルズ オブ エクシリア]』のW主人公のうち、女性のミラをボケ役、男性のジュードをフォロー役に配したコメディ。
世間の常識を知らないミラが、無自覚のまま色んな人を怒らせるドタバタ劇で、構造としてはルーク編と全く同じです。
しかしルーク編とは異なり、ミラに全く悪意がないことが強調され、ケンカした他作品キャラとの和解も毎回なされ、ほのぼのとした味わいに仕上がっています。

ここでは、精密アイテム作り好きというつながりで、ガイがロイドとコンビで登場します。
ちなみに、ガイが登場する全シナリオのうち、ルーク絡みでない(ガイがルークの名を口にしない)のはこの一本だけです(笑)。
ルークの方は、ガイと無関係に登場するシナリオが二本(ティトレイ編、セネル編)あります。

#ナレーション
乙女心を逆なでしてしまったミラ。

その危機は
なんとか乗り越えるが、
彼女の見当違いの
発言や行動は止まらない。

次の犠牲者は、
機械細工について語り合う
ロイドとガイだった


#バシュ街道
ガイ
#満面の笑み
「この機械細工、ロイドが作ったのか?
 器用なもんだ」
ロイド
#すまして
「へへ、だろ?
 わかってくれる奴がいて嬉しいよ」
ガイ
「わかる、わかるとも。
 俺には機械細工の素晴らしさが」
ミラ
「そんなに素晴らしいのか?
 ちょっと見せてくれ」
ロイド
「ああ、もちろん」
ミラ
#ロイドと位置を変わる。目を凝らして
「ふむ、どれどれ……
#力んで
 はっ!」
#剣で断ち切られる機械細工
#「!」となるロイドとガイ

ロイド
「おわーーー!!!
 なんで真っ二つに斬ったんだよ!?」
ジュード
#ずっと微笑ましそうに笑顔だったジュード、慌てて
「ちょっと、ミラ!?」
#ミラを自分の方に引きずり戻す
ミラ
「……なんだ。
 すごいと言うから
 刃をも跳ね返すのかと思った」
#ぷんぷん怒りだすロイドとガイ
ロイド
「そんなわけないだろ!!」
ガイ
#押し殺した声で
「せっかくの精巧な機械細工を……!
#声荒げる
 これは絶対に許せないな!」


盗賊
「何だ!? 俺らの縄張りで何やってやがる!」
ジュード
「うわっ、盗賊まで出てきた!?」
ミラ
「さっきの機械細工、結局なにが凄かったんだ?」

#ミッションメッセージ
盗賊の縄張りを突破し、怒れるロイド達の元に向かえ!


ガイ
「なんであんな酷い事をしたんだ!?」
ロイド
「作るのけっこう大変だったんだぞ!」
ミラ
#困惑しながら
「すまない。思った程たいしたものではなかったな」
ジュード
「防御力がね……」


ミラ
「ジュード、機械細工とは戦いの為の道具ではないのか?」
ジュード
「さっきのは、箱を空(原文ママ)けると音楽が鳴る機械だったみたいだね
 うん、絶対戦いに使うものじゃないよ」


ガイ
#激怒
「機械細工の仇! とらせてもらうぞ!」
ジュード
#シラッと
「この人はなんでこんなに必死なんだろう……」

#ミッションメッセージ
ミラの行為に激怒するロイド達を退けろ!


何気にジュードくんもひどい。
オタク心を理解してはくれないのね(^_^;)。

ミラ
「次回はもっと防御力を上げておくといいぞ」
ロイド
「なんでこの期に及んで上から目線なんだよ!」


#ロイド&ガイを撃破
ミラ
#神妙に
「すまなかったな
 私には機械細工を見て楽しむという心が理解出来なかった
 というか扱い方もわからなかったんだ」
ジュード
「僕からも謝るよ
 ミラは本当に当たり前の事を知らなかったりするんだ」
ロイド
「そうだったのか」
ガイ
「俺達も大人げなかったみたいだな。すまない」


反対に、ガイ(被害キャラ側)の方が謝っちゃいました。
ミラが素直に謝罪しているからこそではありますが、ルーク編との差がすごいですね。
(いや、いつもルークの世話をしているガイだからこそ、ここで「怒った自分が大人げなかった」という結論になったのかな?)

ミラ
#真面目な顔で
「今度から機械の扱いには気をつけよう」
ジュード
#困り顔
「いきなり斬ったりしたらだめだよ」
ミラ
「機械細工に防御力を期待してはいけない。
 そういう事なのだな」
ジュード
「うん。
 期待してたのはミラだけだと思うよ」
ミラ
#興味深げに
「そうなのか?
 難しいものだな」



おまけ。
ロイド&ガイに敗北した場合

ガイ
「機械の恨みを思い知れ!」
ミラ
「機械は人を恨むのか。それは知らなかった……」


笑った(笑)。
ミラのボケはユーモアがあって可愛いからいいですよね。



『TOL』コミカルシナリオ(セネル編)
第二章

船頭セネルは、しばしば寝坊で欠航し、乗客の怒りを買っています。
しかしセネルは怒る乗客を逆にボコり、最後に手製のパンを振る舞うことで機嫌を直させる行為を繰り返していた、という話です。

#ナレーション
クロエが安堵したのも束の間。
改善の見込みのない
セネルの寝坊は、
次なる悲劇を呼び起こす。

今度の犠牲者は、
威張り散らしてばかりの貴族と
パシリが板についた
哀れな少年だった


「威張り散らしてばかりの貴族」か……。
このゲームじゃ、ルークはそういうキャラって事になってる。それは解りますが、なんとも悲しいです。

#夕闇に沈むファーライン貿易街
ルカ
「あなたが寝坊して
 船を出してくれなかったせいで
 頼まれたホットドッグが買えなかったよ!
 どうしてくれるのさ!」
ルーク
「おい、お前!
 俺が乗るはずだった船を
 出航させないなんて、どういうつもりだよ?
 俺を誰だと思ってんだ!」
セネル
#目を合わさず、鬱陶しげに
「……知るか」
クロエ
「クーリッジ!
 お前の寝坊で船を逃した相手に対して
 それはあまりにも失礼だ」
#飛び跳ねてぷんぷん怒りだすルークとルカ
ルーク
「てめぇ……許せねぇ!
 痛い目見してやっからな!」
ルカ
「ほ、ホットドッグの
 責任とってもらうからね!」


またルークが「俺を誰だと思ってんだ!」と言ってます。
あーあ。

こうして『ツイプレ』各シナリオの感想を書いていてつくづく感じましたが、このゲームって、ガイがカッコイイなと思える場面は結構あるし、ガイとルークの絆にキュンと出来る場面は沢山ある。
けれど、ルーク単体に萌えられる場面が、一つもない。そう思いませんか?
それどころか、ルークは常に「性格最悪、馬鹿で愚か」と、原作よりも悪い面が拡大・強調されているような。

お祭りゲームというものは、本来、ファン向けの企画だと思うのですが、ルーク単体ファンへのサービスは用意されていないように感じます。
ましてや、このゲームを遊んだ『アビス』未プレイ者で、ルークに好意を持ってくれる人は、99%いないでしょう。それどころか、まず、悪い先入観を持たれますよ。

なんとなくですが、このゲームの製作スタッフさん方のアビス組への思いって、ガイへの感情移入のみで構成されているんじゃないかな、と感じました。
これほどにダメなルークを見捨てないガイ。守るガイ。
そして、ガイに依存するルーク。ガイを誰より大事にしているルーク。
それらへの愛はたっぷり感じますが、ルーク単体へはどうでしょう?
何度も書いてきましたが、原作のルークは長髪時代でも、ここまで威張り屋でもなければ、ここまでアタマ空っぽでもなかったです。
お祭りゲームなんですから、むしろ長所を強調気味に描いてくれればいいのに。
二次創作でもいいから新しいルークの話が見たい、萌えたいと思って買ったのに、ひたすらルークが性格が悪くて愚かで嫌われて侮蔑されて……という話ばかり。
なんなんでしょうね、これ。トホホです。

(その点では、特典アニメのルークは可愛く描かれていて良かったですが、あれは逆に、可愛くデフォルメされ過ぎちゃった部分がありましたよね(苦笑) 長髪時代に人目をはばからずにウサギときゃっきゃうふふと戯れる辺り、本来のルークからするとアリエナイ感じではあります。けど、悪く描かれるよりはよほどいいです。)

ルーク
「おい、衛兵! あいつらを捕まえろ!」
クロエ
「また大事[おおごと]になってしまった……」
セネル
「ケンカを売ってくる方が悪い。いくぞ」

#ミッションメッセージ
ルーク達の包囲網を突破せよ!


ルーク
「おい、お前! ホットドッグ買ってこいよ」
ルカ
「えぇぇぇ!? また僕なの!?」


ルークって、いじめっ子じゃないんだけどなぁ……。
イオンには優しく接してましたよ。

いやまあ、ミュウは苛めてたか。
それでも長髪時代、ミュウを庇ったり(だからミュウはルークのおしかけ従者になった)、シンクに追われて仲間みんなで逃げた時、一人だけ駆け戻ってミュウを掴んで連れてきたり(そのせいで船に乗り遅れかけた)、優しい面も色々あったです。

ルーク
「お前なにウジウジしてんだよ! うぜぇんだけど」
ルカ
「ご、ごめんなさい……」
ルーク
「そういうとこがうぜぇんだっつーの!」
ルカ
「あなたは堂々としてるよね。……しすぎなくらいに」


まあ、こういうのは原作の長髪ルークでも言いそうです。
しかし髪を切って以降のルークは一時期、まさに「うじうじくん」になって、仲間達に発破をかけられることになるので、なんか笑えない…。

#ルーク&ルカと戦闘開始
ルーク
「寝坊なんてしてんじゃねぇよ!」
セネル
「うるさい! 寝坊の何が悪い!」
クロエ
「いや、寝坊は悪いぞ。基本的に」

#ミッションメッセージ
怒れるルーク達を退けろ!


寝坊は悪いぞとか言いながら、セネルの手助けをしてルークたちをボコるクロエさん。
彼女の正義はどこにあるのでしょう……。

ルカ
「ホットドッグを買っていかなきゃ、またいじめられる……」
セネル
「おかしな奴だな。だったらそいつらと戦えばいいだろ」
ルカ
「そ、そんなこと出来るわけないよ!」
セネル
「そんなデッカイ剣使っておいて、なに言ってるんだ!」


#ルーク&ルカを撃破
ルーク
「ちくしょう! 今回は本当に……俺は悪くねぇ!!」
ルカ
「ホットドッグ……どうしよう……」
クロエ
「クーリッジ、ケンカを売られる側にも責任はあるぞ」
セネル
「わかってるよ。アレをやればいいんだろ」


「今回は本当に……俺は悪くねぇ!!」
これ、笑いどころとして用意されたセリフですよね。
しかしネガティブな私は、ここ以外のシナリオではほぼ全て「ルークが悪い」ってことなんかい。つくづく、このゲームでのルークって…(しょんぼり)。なんて思っちゃったりして。ああ、イカンイカン。

#満面笑顔ではしゃいでいるルークとルカ
ルカ
「うわぁ~。
 ホットドッグのお詫びに
 こんなにおいしいパンをくれるなんて
 ありがとう!
 これで怒られないですむよ」
ルーク
「マジうっめぇな、このパン♪
 そうだ!
 お前、俺の屋敷でパン職人として働けよ!」
セネル
「断る。
 俺は海の上が性に合ってるんだ
 それに……パン職人は
 朝が早いらしいからな……」
クロエ
「そんなに寝たいのか……」


明らかに非がある状況で理不尽な暴力を振るった後でも、他キャラにはこのように、許され和解するフォローエピソードが用意されている。なのにルークには ほぼないのです。
なんだろなぁ。


おまけ。
ルーク&ルカに敗北した場合

ルーク
「見たか! 逆ギレとかうぜぇ事してんじゃねぇよ!」




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まずは、唯一のシリアスから。

『TOL』シリアスシナリオ(クロエ編)
第一章

主人公クロエは、『TOL[テイルズ オブ リバース]』の仲間キャラ。
騎士の家柄に生まれた女剣士で、幼い頃に殺された両親を取り戻すため、時を超える聖剣エターナルソードを手に入れようとする話です。

#ナレーション
騎士の名家ヴァレンス家に
生まれた少女クロエは
幼い頃に両親を
殺害されるという
境遇にあっても
正義感溢れる
立派な騎士として
成長していた。
強気悪をくじき、
弱き者の味方たろうと
奮起するクロエ。

そんな彼女のもとに、
時を越える力を持つ
伝説の聖剣
エターナルソードの
情報がもたらされる。

時を越え、
幼少時代に戻ることが出来れば
両親を救えるかもしれない。

クロエはエターナルソードを
求めて旅に出たのだが……


#バシュ街道(港風の景色)
クロエ
「げほっ、げほっ、げほっ!
 はぁ……死ぬかと思った」
セネル
「……クロエとか言ったな。
 お前バカだろ」
クロエ
#ぷんぷん怒って
「な、ば、バカだと!?
 無礼な!!」
セネル
#ぷんぷん怒って
「なにが無礼だ!
 泳げないくせに、なんであんなボロ船で
 川を渡ろうとした!?
 俺が助けなきゃ死んでたんだぞ!」
クロエ
#汗タラし、恥ずかしそうに視線そらして
「し、仕方がないだろう。
 ご老人が、向こう岸に渡りたいのに
 橋がないと困っていたんだ
 無事、向こう岸に送り届けたはいいが
 まさか戻る途中で船が壊れるとは……
 本当に死ぬかと思った」
#「・・・」と沈黙してクロエを見ているセネル

#キャー、と女性達の悲鳴が響く
#「!」となるクロエとセネル

クロエ
「む!? なんだ?
 あちらから助けを呼ぶ声がする!
 こうしてはいられない!
 すまないが話はあとにしてくれ!」
#走り去るクロエ
セネル
「おい、待て!
 話は最後まで聞け!!」


#バシュ街道
#「ルーク私兵」たちが道にバリケードを築いて武器を構えている

クロエ
「食い逃げとは、許せん!」
セネル
「おい、待て!」
クロエ
「む? 貴公、なぜついてきたのだ?」
セネル
「お前が話の途中で逃げるからだ!」

#ミッションメッセージ
警備網を突破し、食い逃げ犯を追え!


セネル
「なんでそんなに人助けにこだわる!?」
クロエ
「困っている人を助けるのは、騎士の当然の務めだろう?」


余談ですが、ザコ敵も様々な条件で何か台詞を言うことがあります。
ルーク私兵がこのタイミングで
「この刃、主の為に!」とか「騎士の名に恥じぬ、誇り高き戦いを!」
などと言うと、ちょっぴりほろ苦い気分になります。

彼らの視点では、ルークを狙って暴徒が暴れ込んできたという状況。
ルーク私兵と書かれているけど、原作で言う白光騎士団に相当する、ファブレ家専属の騎士団ってことですよね、彼らは。
彼らは彼らで、騎士として主人(の子息)を命かけて守っている。

…しかし「こんなの報酬と合わねーぞ!」「兵士になんて就職しなけりゃ良かった!」などと言うこともあるので、心構えと立場は個人差が激しそうです(苦笑)。

クロエ
「ついてこなくても、私は逃げも隠れもしないぞ?」
セネル
「うるさい! なりゆきだ!」


#ルークと対峙
クロエ
「貴様か! 食い逃げの犯人は!」
ルーク
「はぁ? 俺は置いてあったリンゴ食っただけだぞ」

#ミッションメッセージ
食い逃げ犯、ルークを懲らしめろ!


#ルークを撃破
ルーク
「食い物食ってなにがいけねぇんだよ?
 お、俺は悪くねぇぞ!!」

#メッセージ
ルーク逃走!

クロエ
「逃げたか。しかし、罪の意識もないとは……」
セネル
「追うぞ! 反省させてやる!」


#ガイ登場
ガイ
「ルーク! ようやく、見つけた。なにやってるんだ?」
ルーク
「ガ、ガイ! 変な奴らに追われてんだ! 助けてくれ!」
ガイ
「やれやれ。今度はなにやらかしたんだ?」

#メッセージ
ガイ参戦! ルークと合流!


ガイ
「事情はわからないが、ルークに手は出させないぜ」
クロエ
「罪人の味方をするのか!?」


#ルーク&ガイと対峙
クロエ
「商人にとって売り物は命綱! それを奪うなど、恥を知れ!」
ルーク
「食い物もらうのに金が必要なんて教わらなかったぞ!」

#ミッションメッセージ
反省の色が見えないルークをもう一度懲らしめろ!


セネル
「お前が甘やかすから、あいつがあんな性格なんだろ!」
ガイ
#不機嫌に、低い声で
「甘やかしてるつもりはないんだがね」


クロエ
「人々のささやかな幸福を脅かす者を私は許さない!」
ルーク
「な、なんだよ、お前!? おおげさなんだよ!」


#ルーク&ガイを撃破
ガイ
「やられちまったか。こりゃ素直に謝るしかないな」
ルーク
「あぁ? なんで俺が謝んなきゃいけねぇんだよ?」
ガイ
「まぁそう言うな。一緒に謝ってやるから、な?」
クロエ
「貴公、なかなかやるな」
セネル
「お前もやるじゃないか」


クロエ
「すまない。
 結果的に手伝わせてしまったな」
セネル
#笑顔で
「べつにいい。
 ああいう奴は俺も気に食わないしな
#表情を引き締め
 だが少し時間を食った。
 もうちょっとで辿り着くっていうのに
 エターナルソードのところまで」
クロエ
#「!」となって
「貴公もエターナルソードを探しているのか?」
セネル
#「!」となって
「まさか……お前も?」
クロエ
#辛そうに目を伏せ
「ああ、不条理に奪われた父様と母様の命。
 エターナルソードの力さえあれば
 救えるだろうと思ってな」
セネル
#気まずげに目線をそらし
「……そうか。
 お前も大切な人を失ったんだな
 俺にも、どうしてもやり直したい過去がある
 あのとき俺がもっと強ければ
 あいつを死なせずにすんだのに……」
クロエ
#顔を上げ
「似たもの同士なのかも知れないな
 私達は」
セネル
「傷をなめあう趣味はない
 それに、この川を越えた先にある遺跡で
 エターナルソードさえ手に入れれば
 運命は変えられるんだ」
クロエ
「ああ……って、ちょっと待ってくれ!
 い、遺跡は川を越えた先にあるのか?
 また私はこの川を……」
セネル
「心配するな。
 今度は俺が一緒に行ってやる。
 そうすれば万が一船が沈んでも安心だろ?」
クロエ
「え?
 一緒に行ってくれるのか?」
セネル
「遺跡に用があるのは俺も同じだからな。
 船は一つですむし、効率がいいだろ」
クロエ
「まさか同情のつもりか!?
 泳げない私を愚弄して……!」
セネル
「愚弄なんてしてない。
 誰だって、苦手なものの
 一つや二つあるだろ
 それにお前、悪い奴じゃなさそうだ。
 他人を助けようと
 あんなに一生懸命になれるんだから」
クロエ
#頬を染めて
「いや、べつに私は……」
セネル
「船は……ちょうどいいのがあるな。
 よし、行こう、クロエ
 俺はセネル・クーリッジ。
 少しの間だろうが、よろしくな」
クロエ
「ああ!
 こちらこそよろしく頼む、クーリッジ!」


こうして読めばお判りの通り、アビス組の登場はほんの一部分です。
これはあくまでクロエ編で、彼女の正義感溢れる性格と、セネルとの出会い・絆の始まりを描くことこそが目的。ルークとガイは、ここではそのためのダシ。彼女たちの絆のため退治される小悪党役でしかありません。
なので、戦闘後に彼らがどうなったかの言及もない。
和解も用意されていない。
追いうちのように「ああいう奴は俺も気に食わないしな」とまで言われてしまう、ルークファンにとっては悲しい終わり方です。


このエピソードは、ゲーム発売前から公式サイトで動画として配信されていました。
そして当時のWEB上では、ガイへの評価がかなり悪かったと記憶しています。

ルークに非があると察しながら、それを問いただしもせず、彼に味方して戦ったこと。
セネルに「お前が甘やかすから」と言われて「甘やかしてるつもりはないんだがね」と返すこと。そのくせ、最後にルークに「一緒に謝ってやるから、な?」と子供をあやすように言うこと。
敗北してからやっと、仕方ないという態度で「こりゃ素直に謝るしかないな」と言うこと。

ルークを過度に甘やかしているじゃないか。なのに自覚すらないなんて始末が悪い。
クロエ達に負けなかったら、リンゴ食い逃げの謝罪をしないつもりだったのか。

とまあ、そういう批判です。
返す言葉もありません……。悲しいことに。


生まれてから一度も店で買い物をしたことのなかったルークが、店先のリンゴを勝手に食べたことで咎められる。
このエピソード自体は、ご存知の通り、『アビス』原作から採られたものです。
尤も原作では、リンゴの件では逮捕されたりしませんでした。その場で怒られて、ティアに教えてもらってお金を払って、おしまい。
ただその後で、無関係の「連続食料盗難事件」の濡れ衣を着せられて逮捕されてしまいますが。

つまりは、原作ではルークは「窃盗犯」として扱われてはいません。
リンゴを食べてしまったのはミス。その後逮捕されたのは誤解。原因にルークの非常識さ(口の悪さ)があったのは確かですが。
しかしここでは、ルークは完全に犯罪者扱いで、クロエやセネルに侮蔑されまくっています。
ルークは(軽犯罪ではありますが)完全に罪人で、彼の側に立って戦うガイも、必然的に悪(バカ保護者)になってしまう。そんな構造が作られているのです。


ここではそういう役回りなんですから仕方ないけど、もうちょっとどうにかならなかったのかなぁ。
例えば、ガイが合流してルークに助けを求められた時の台詞「やれやれ。今度はなにやらかしたんだ?」をやめるとか。
この台詞があると、ガイが、ルークに非があると知りながら盲目的に味方をする、バカ保護者になってしまいます。

ガ「やっと見つけたぞ、ルーク。どうした、そんなに慌てて」
ル「ガ、ガイ! 変な奴らに追われてんだ! 助けてくれ!」
ガ「まさか、刺客か?」

みたいな感じで、最初はガイはルークが襲われてると勘違いして参戦、なんて方が罪がなかったと思うのになぁ。
で、戦ううちにセネルやクロエが「お前もそいつの仲間か」とか「食い逃げは許さない」とか言うのを聞いて

ガ「なんだって? おいルーク、お前、金を払わずに店のものを食べたのか?」
ル「そ、それの何が悪ぃんだよ。金なんて、後で屋敷でまとめて支払うものなんだろ?」
ガ「そうか……。お前、自分で買い物をしたことがなかったんだよな……」

みたいな会話が入って、撃破時は

ル「なんだよ……。その場で金を払わなきゃならねーなんて、知らねーっつーの」
ガ「すまない。店にはちゃんと謝りに行くよ。ほら、行くぞルーク。俺も付き合ってやるからさ」

みたいな会話で終了。
ぐらい、マイルドでもよかったのに…。
と思ってしまうのは、はい、私が『アビス』ファンだからなんですけどね。

言わばファンディスクとして買うものであるお祭りゲームでまで、嫌な思いはしたくないものです。
つーか、何故ルークを原作「以上」の愚悪キャラにしたうえ、他作品キャラに「ああいう奴は俺も気に食わない」とまで言わせるんだろう…。鬱。


おまけ。
ルーク&ガイに敗北した場合

クロエ
「こんなところで……屈するのか……」
ルーク
「へんっ、ざまぁみろってんだ」


この場合、まさかルークは食い逃げの謝罪をしないままなのでしょうか…(汗)。
どんだけ悪人だよぉおお(泣)。



『TOR』コミカルシナリオ(ティトレイ編)
第三章

ティトレイは『TOR[テイルズ オブ リバース]』の仲間キャラ。
陽気で曲がったことが大嫌いな彼が、世のため人のため、色んな悪習を改善すべく、熱い心と拳で熱血指導して回る暴走系コメディです。
ここでのルークは「不良少年」役。『TOI[テイルズ オブ イノセンス]』の主人公の親友キャラ・スパーダとコンビを組んでの登場です。

#ナレーション
よかれと思ってした事を否定され、
逆に怒りを
買ってしまったティトレイだが、
そんな事は気にしない。

今度はガラの悪い男二人を見つけ、
更生させるべくひた走るのだった


#バシュ街道
ティトレイ
#真剣な表情で
「今の男二人、ガラ悪かったな。
 ありゃ絶対名の通った不良だぜ」
ヴェイグ
「……そうか?」
ティトレイ
「ああ、そうにちがいねぇ!
 よーし!
 踏み外した道、正してやろうぜ!」


#ルーク私兵たちの守る関門に突撃
ティトレイ
「不良二人組! 待ちやがれ!」
ルーク私兵
「ルーク様に近付く不逞の輩め、覚悟しろ!」
ヴェイグ
「オレは不良なんて興味はない」
ティトレイ
「まあまあ。あとでピーチパイな」
ヴェイグ
「……さっさと片付けよう」

#ミッションメッセージ
警備網を突破し、不良コンビを更生させろ!


#ドスのきいた、巻き舌声で
スパーダ
「なんでオレがテメェなんかに剣教えなきゃなんねェんだよ?」
ルーク
「しょうがねぇだろ。いつもの師匠[せんせい]が休みなんだから」
スパーダ
「チッ。マジめんどくせェ」
ルーク
「なんだよ! 俺を誰だと思ってんだ!?」


……かなり疑問なんですが、なんでルークが、スパーダに剣を教えるよう請うているんでしょう。「いつもの師匠」が今日は休み。今日の師匠はスパーダだってことですよね。

設定上、二人は同い年。また、スパーダに「剣の師範」というような原作設定があるわけでもなかった……ような?
こういう考え方をしてはいけませんが、ついつい、このシナリオライターさんの認識的には、剣の腕でルークはスパーダより格下、弟子レベルってことなのかなぁ、なんてネガティヴな事を考えてしまったり。

それはさておいても、長髪時代のルークは特にプライドが高いので、自分が得意で自信もある剣術の分野で、ヴァン師匠以外、まして自分と同年代の人に「剣を教えてくれ」と、いわば頭を下げることはしないんじゃないかとゆー勝手なイメージが自分の中にあるので、ちょっと不自然な状況に見えました。

自分の勝手なイメージに沿うなら、

ス「なんでオレがテメェなんかと剣の稽古しなきゃなんねェんだよ?」
ル「別にいいだろ。師匠が休みで暇なんだから。付き合えよ」

って感じ? 稽古に付き合え、が長髪時代ルーク流の頼み方だと勝手に思うッス。(勝手過ぎ)
あと、ルークは長髪時代でも剣の師匠にはきっちり敬意を払っていたッス。
スパーダに自ら教えを請いながら「なんだよ! 俺を誰だと思ってんだ!?」と身分を盾に恫喝するのは、これもらしくない感じがするッス。
どーでもいいことにグダグダ言ってウザくてすみません。

つーか、『ツイプレ』のルークって「俺を誰だと思ってんだ!?」とか「俺はルーク・フォン・ファブレだぞ!」とか、身分を主張して威張り散らす系のセリフをやたらと言う印象なのですが、どうしてなんでしょうね。
原作ではそういう系の台詞を言ってた記憶がありません。探したら一回くらい言ってるのだろーか。
…ああ、「俺は親善大使なんだぞ」は言ってたか。
しかしそんな、最悪に荒れてた時期の言動を、ルークの普段の性格みたいに多用されてもなぁ…。
しかも「親善大使(ルークにとっては、英雄)」の立場をひけらかすのと、ファブレ家の立場をひけらかすのは、意味合いがちょっと違いますし。

ティトレイ
「お前ら! 未来に絶望するんじゃねぇ!
 信じれば、きっとお前らの明日[あした]も輝くんだ!」
スパーダ
「あぁ? なに言ってんだテメェ」
ルーク
「うぜぇのが来やがったな」


ティトレイ
「寂しかったんだな! 孤独だったんだな!
 だけど今からお前らは、一人なんかじゃねぇ!」
ルーク
「はぁ? お前なに言ってんだ?」

#ミッションメッセージ
不良コンビを、拳で熱血指導しろ!


スパーダ
「マジうぜェな。ぶっ倒すぞ!」
ティトレイ
「可哀相に
 誰もお前にきちんとした言葉を教えてくれなかったんだな」
スパーダ
「あぁ!? なに勝手に勘違いしてんだコラ!」


ここは笑いどころなんでしょうね。
ティトレイがそう決めつけたスパーダとルークは、共に良家の子息だという……。
『TOI』はプレイしたことがないので断言はできませんが、少なくともルークは、必要な時は丁寧な言葉で話せてました。

#ルーク&スパーダを撃破
ティトレイ
「大丈夫だ。もう大丈夫だからな」
ルーク
「なにがだよ! 意味わかんねぇんだけど、こいつ!」
スパーダ
「不良でわりィのかよ! このおせっかい野郎!」
ヴェイグ
「……不良は悪いな」


ティトレイ
「まずは言葉遣いからだな。
 もっと綺麗な話し方を心がけようぜ」
#ルークとスパーダ、ウンザリして
ルーク
「なんでそんな事しなきゃいけねぇんだよ。
 うぜー」
スパーダ
「ああ、マジうぜェ。
 話し方なんざ個人の自由だろうがよ、クソが」
ティトレイ
「お前ら、本当にヒドイ話し方するなぁ。
 こりゃ先は長そうだぜ
 でも安心しろよな!
 お前らが更生するまで
 毎日おれが付き合ってやるから」
#「!」となって飛び跳ねるルークとスパーダ
スパーダ
#汗タラ
「マジで勘弁しろ……」
ヴェイグ
「ピーチパイ、先に食ってるぞ……」


これでおしまい。
「不良すらも音を上げる鬱陶しさ」だそうです(笑)。


おまけ。
ルーク&スパーダに敗北した場合

スパーダ
「暑苦しいんだよ。近寄るんじゃねェ」
ティトレイ
「……待て。更生への道を……諦めるな」




『TOX』コミカルシナリオ(ミラ編)
第二章

『TOX[テイルズ オブ エクシリア]』のW主人公のうち、女性のミラをボケ役、男性のジュードをフォロー役に配したコメディ。
世間の常識を知らないミラが、無自覚のまま色んな人を怒らせるドタバタ劇で、構造としてはルーク編と全く同じです。
しかしルーク編とは異なり、ミラに全く悪意がないことが強調され、ケンカした他作品キャラとの和解も毎回なされ、ほのぼのとした味わいに仕上がっています。

ここでは、精密アイテム作り好きというつながりで、ガイがロイドとコンビで登場します。
ちなみに、ガイが登場する全シナリオのうち、ルーク絡みでない(ガイがルークの名を口にしない)のはこの一本だけです(笑)。
ルークの方は、ガイと無関係に登場するシナリオが二本(ティトレイ編、セネル編)あります。

#ナレーション
乙女心を逆なでしてしまったミラ。

その危機は
なんとか乗り越えるが、
彼女の見当違いの
発言や行動は止まらない。

次の犠牲者は、
機械細工について語り合う
ロイドとガイだった


#バシュ街道
ガイ
#満面の笑み
「この機械細工、ロイドが作ったのか?
 器用なもんだ」
ロイド
#すまして
「へへ、だろ?
 わかってくれる奴がいて嬉しいよ」
ガイ
「わかる、わかるとも。
 俺には機械細工の素晴らしさが」
ミラ
「そんなに素晴らしいのか?
 ちょっと見せてくれ」
ロイド
「ああ、もちろん」
ミラ
#ロイドと位置を変わる。目を凝らして
「ふむ、どれどれ……
#力んで
 はっ!」
#剣で断ち切られる機械細工
#「!」となるロイドとガイ

ロイド
「おわーーー!!!
 なんで真っ二つに斬ったんだよ!?」
ジュード
#ずっと微笑ましそうに笑顔だったジュード、慌てて
「ちょっと、ミラ!?」
#ミラを自分の方に引きずり戻す
ミラ
「……なんだ。
 すごいと言うから
 刃をも跳ね返すのかと思った」
#ぷんぷん怒りだすロイドとガイ
ロイド
「そんなわけないだろ!!」
ガイ
#押し殺した声で
「せっかくの精巧な機械細工を……!
#声荒げる
 これは絶対に許せないな!」


盗賊
「何だ!? 俺らの縄張りで何やってやがる!」
ジュード
「うわっ、盗賊まで出てきた!?」
ミラ
「さっきの機械細工、結局なにが凄かったんだ?」

#ミッションメッセージ
盗賊の縄張りを突破し、怒れるロイド達の元に向かえ!


ガイ
「なんであんな酷い事をしたんだ!?」
ロイド
「作るのけっこう大変だったんだぞ!」
ミラ
#困惑しながら
「すまない。思った程たいしたものではなかったな」
ジュード
「防御力がね……」


ミラ
「ジュード、機械細工とは戦いの為の道具ではないのか?」
ジュード
「さっきのは、箱を空(原文ママ)けると音楽が鳴る機械だったみたいだね
 うん、絶対戦いに使うものじゃないよ」


ガイ
#激怒
「機械細工の仇! とらせてもらうぞ!」
ジュード
#シラッと
「この人はなんでこんなに必死なんだろう……」

#ミッションメッセージ
ミラの行為に激怒するロイド達を退けろ!


何気にジュードくんもひどい。
オタク心を理解してはくれないのね(^_^;)。

ミラ
「次回はもっと防御力を上げておくといいぞ」
ロイド
「なんでこの期に及んで上から目線なんだよ!」


#ロイド&ガイを撃破
ミラ
#神妙に
「すまなかったな
 私には機械細工を見て楽しむという心が理解出来なかった
 というか扱い方もわからなかったんだ」
ジュード
「僕からも謝るよ
 ミラは本当に当たり前の事を知らなかったりするんだ」
ロイド
「そうだったのか」
ガイ
「俺達も大人げなかったみたいだな。すまない」


反対に、ガイ(被害キャラ側)の方が謝っちゃいました。
ミラが素直に謝罪しているからこそではありますが、ルーク編との差がすごいですね。
(いや、いつもルークの世話をしているガイだからこそ、ここで「怒った自分が大人げなかった」という結論になったのかな?)

ミラ
#真面目な顔で
「今度から機械の扱いには気をつけよう」
ジュード
#困り顔
「いきなり斬ったりしたらだめだよ」
ミラ
「機械細工に防御力を期待してはいけない。
 そういう事なのだな」
ジュード
「うん。
 期待してたのはミラだけだと思うよ」
ミラ
#興味深げに
「そうなのか?
 難しいものだな」



おまけ。
ロイド&ガイに敗北した場合

ガイ
「機械の恨みを思い知れ!」
ミラ
「機械は人を恨むのか。それは知らなかった……」


笑った(笑)。
ミラのボケはユーモアがあって可愛いからいいですよね。



『TOL』コミカルシナリオ(セネル編)
第二章

船頭セネルは、しばしば寝坊で欠航し、乗客の怒りを買っています。
しかしセネルは怒る乗客を逆にボコり、最後に手製のパンを振る舞うことで機嫌を直させる行為を繰り返していた、という話です。

#ナレーション
クロエが安堵したのも束の間。
改善の見込みのない
セネルの寝坊は、
次なる悲劇を呼び起こす。

今度の犠牲者は、
威張り散らしてばかりの貴族と
パシリが板についた
哀れな少年だった


「威張り散らしてばかりの貴族」か……。
このゲームじゃ、ルークはそういうキャラって事になってる。それは解りますが、なんとも悲しいです。

#夕闇に沈むファーライン貿易街
ルカ
「あなたが寝坊して
 船を出してくれなかったせいで
 頼まれたホットドッグが買えなかったよ!
 どうしてくれるのさ!」
ルーク
「おい、お前!
 俺が乗るはずだった船を
 出航させないなんて、どういうつもりだよ?
 俺を誰だと思ってんだ!」
セネル
#目を合わさず、鬱陶しげに
「……知るか」
クロエ
「クーリッジ!
 お前の寝坊で船を逃した相手に対して
 それはあまりにも失礼だ」
#飛び跳ねてぷんぷん怒りだすルークとルカ
ルーク
「てめぇ……許せねぇ!
 痛い目見してやっからな!」
ルカ
「ほ、ホットドッグの
 責任とってもらうからね!」


またルークが「俺を誰だと思ってんだ!」と言ってます。
あーあ。

こうして『ツイプレ』各シナリオの感想を書いていてつくづく感じましたが、このゲームって、ガイがカッコイイなと思える場面は結構あるし、ガイとルークの絆にキュンと出来る場面は沢山ある。
けれど、ルーク単体に萌えられる場面が、一つもない。そう思いませんか?
それどころか、ルークは常に「性格最悪、馬鹿で愚か」と、原作よりも悪い面が拡大・強調されているような。

お祭りゲームというものは、本来、ファン向けの企画だと思うのですが、ルーク単体ファンへのサービスは用意されていないように感じます。
ましてや、このゲームを遊んだ『アビス』未プレイ者で、ルークに好意を持ってくれる人は、99%いないでしょう。それどころか、まず、悪い先入観を持たれますよ。

なんとなくですが、このゲームの製作スタッフさん方のアビス組への思いって、ガイへの感情移入のみで構成されているんじゃないかな、と感じました。
これほどにダメなルークを見捨てないガイ。守るガイ。
そして、ガイに依存するルーク。ガイを誰より大事にしているルーク。
それらへの愛はたっぷり感じますが、ルーク単体へはどうでしょう?
何度も書いてきましたが、原作のルークは長髪時代でも、ここまで威張り屋でもなければ、ここまでアタマ空っぽでもなかったです。
お祭りゲームなんですから、むしろ長所を強調気味に描いてくれればいいのに。
二次創作でもいいから新しいルークの話が見たい、萌えたいと思って買ったのに、ひたすらルークが性格が悪くて愚かで嫌われて侮蔑されて……という話ばかり。
なんなんでしょうね、これ。トホホです。

(その点では、特典アニメのルークは可愛く描かれていて良かったですが、あれは逆に、可愛くデフォルメされ過ぎちゃった部分がありましたよね(苦笑) 長髪時代に人目をはばからずにウサギときゃっきゃうふふと戯れる辺り、本来のルークからするとアリエナイ感じではあります。けど、悪く描かれるよりはよほどいいです。)

ルーク
「おい、衛兵! あいつらを捕まえろ!」
クロエ
「また大事[おおごと]になってしまった……」
セネル
「ケンカを売ってくる方が悪い。いくぞ」

#ミッションメッセージ
ルーク達の包囲網を突破せよ!


ルーク
「おい、お前! ホットドッグ買ってこいよ」
ルカ
「えぇぇぇ!? また僕なの!?」


ルークって、いじめっ子じゃないんだけどなぁ……。
イオンには優しく接してましたよ。

いやまあ、ミュウは苛めてたか。
それでも長髪時代、ミュウを庇ったり(だからミュウはルークのおしかけ従者になった)、シンクに追われて仲間みんなで逃げた時、一人だけ駆け戻ってミュウを掴んで連れてきたり(そのせいで船に乗り遅れかけた)、優しい面も色々あったです。

ルーク
「お前なにウジウジしてんだよ! うぜぇんだけど」
ルカ
「ご、ごめんなさい……」
ルーク
「そういうとこがうぜぇんだっつーの!」
ルカ
「あなたは堂々としてるよね。……しすぎなくらいに」


まあ、こういうのは原作の長髪ルークでも言いそうです。
しかし髪を切って以降のルークは一時期、まさに「うじうじくん」になって、仲間達に発破をかけられることになるので、なんか笑えない…。

#ルーク&ルカと戦闘開始
ルーク
「寝坊なんてしてんじゃねぇよ!」
セネル
「うるさい! 寝坊の何が悪い!」
クロエ
「いや、寝坊は悪いぞ。基本的に」

#ミッションメッセージ
怒れるルーク達を退けろ!


寝坊は悪いぞとか言いながら、セネルの手助けをしてルークたちをボコるクロエさん。
彼女の正義はどこにあるのでしょう……。

ルカ
「ホットドッグを買っていかなきゃ、またいじめられる……」
セネル
「おかしな奴だな。だったらそいつらと戦えばいいだろ」
ルカ
「そ、そんなこと出来るわけないよ!」
セネル
「そんなデッカイ剣使っておいて、なに言ってるんだ!」


#ルーク&ルカを撃破
ルーク
「ちくしょう! 今回は本当に……俺は悪くねぇ!!」
ルカ
「ホットドッグ……どうしよう……」
クロエ
「クーリッジ、ケンカを売られる側にも責任はあるぞ」
セネル
「わかってるよ。アレをやればいいんだろ」


「今回は本当に……俺は悪くねぇ!!」
これ、笑いどころとして用意されたセリフですよね。
しかしネガティブな私は、ここ以外のシナリオではほぼ全て「ルークが悪い」ってことなんかい。つくづく、このゲームでのルークって…(しょんぼり)。なんて思っちゃったりして。ああ、イカンイカン。

#満面笑顔ではしゃいでいるルークとルカ
ルカ
「うわぁ~。
 ホットドッグのお詫びに
 こんなにおいしいパンをくれるなんて
 ありがとう!
 これで怒られないですむよ」
ルーク
「マジうっめぇな、このパン♪
 そうだ!
 お前、俺の屋敷でパン職人として働けよ!」
セネル
「断る。
 俺は海の上が性に合ってるんだ
 それに……パン職人は
 朝が早いらしいからな……」
クロエ
「そんなに寝たいのか……」


明らかに非がある状況で理不尽な暴力を振るった後でも、他キャラにはこのように、許され和解するフォローエピソードが用意されている。なのにルークには ほぼないのです。
なんだろなぁ。


おまけ。
ルーク&ルカに敗北した場合

ルーク
「見たか! 逆ギレとかうぜぇ事してんじゃねぇよ!」




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【2012/10/18 23:27】 | テイルズ系の話【レス含】
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