「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
PSPゲーム『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイブ』の、アビスに特化した感想。
この記事は、アビス・シリアスシナリオ(ガイ編)第四章について書いています。



ガイ編感想
////
ルーク編感想
////
その他感想
/



以下、ネタバレですので折りたたみます。



故意ではなかったとはいえ、あまりに多くの人々を殺したルーク。しかもその罪を認めずに逃げてしまいました。
世界中がルークを悪とみなして追撃する中、たった独り、ルークを守って戦い続けるガイ。
本当は、彼こそがルークを殺す機を窺っていた復讐者だったというのに。

どうしてお前はルークを守るのか?
多くの人々にそう尋ねられて、ずっと面倒を見てきたから、仲間で友達だからと答えながらも、迷いは大きくなっていくばかりです。殺せばいいとエルレインは囁きます。

ここで、自分の為にもルークの為にも、ルークに会わなければと思えるガイは、強いですよね。
理屈とか、他人の言葉からのイメージとか、そんなのに囚われるべきじゃないと思える判断力がある。
実際に会えば、判るはず。
自分自身もお尋ねものになり、負ってきた一族の無念を投げ捨ててでも、ルークのために戦うべきなのか。その価値があるのか。
あるいは……。


…で、あと一、二話くらい迷いながらルークを探す展開があってもいいと思うんですが、哀しいかな、全五章しかありません。(^_^;)
というわけで、この第四章は、ガイがルークを見つけたところから始まります。

TOAシリアスシナリオ(ガイ編)
第四章

#ナレーション
憎しみと友への思いの狭間で
苦しみながらも、
答えを探す為に
ルークを追うガイ。

そうしてついにガイは、
ルークに追いつく事に成功する。

罪を認めず、
まだ逃げようとするルークに、
果たしてガイは
どのような決断を下すのか……


ルークが隠れていたのは、シェランカ海底洞窟という、半分海に沈んだ洞穴でした。

……ここまでルークは、食事とかどうしてたんでしょう? お金を持ってそうにないし、持ってたとしてもお店には行けませんよね。
あちこちで剣もて追われて、追い詰められて、僅かな草木の実なんかで腹の虫をなだめながら、こんなじめじめした所にうずくまっていたのかなぁ。

ガイ
#険しい顔で
「こんな場所に隠れてたのか、ルーク」
ルーク
「な、なんだよ?
 また俺を責めに来たのかよ?
 俺に……俺にどうしろっていうんだよ?
 言われた通りやっただけなんだぞ!
 こんな風になるなんて思わなかったんだ!」
ガイ
「そうだとしても……
 たくさんの人が死んでしまったのは事実だ
 ルーク、その事実を受け止めるんだ。
 お前は……罪を犯したんだよ」
ルーク
#苦しげに眼をつぶる
「……!!
 ふ、ふざけんな!
 ガイだってあんとき一緒にいたじゃねぇかよ!
 なのに悪いのは俺一人かよ!」
ガイ
「そうは言ってない。
 もちろんお前を止められなかった
 俺にだって責任はある」
ルーク
「俺には、俺には責任なんてねぇ!
 知らなかったんだ!
 だからしょうがねぇだろ!!」
ガイ
#哀しげになる
「ルーク……!」

#魔物の声

ガイ
#「!」と険しい顔になる
「くっ、今度は魔物か!?」


ここに至ってなお、自分は悪くない、責任なんてない、お前だって悪いと、自己弁護と責任転嫁しかできないルーク。
やっと会えたのに、なんというガッカリ感。
やはりルークは、殺すべき存在でしかないのでしょうか……?

ってところで、魔物に囲まれて戦闘に突入。久しぶりのコンビ戦です。
この洞窟は元々、魔物の巣なんですよね。一人で隠れてたルークが今まで無事だったのはラッキーだったのかも。

以降、一行メッセージによる簡易デモです。

ルーク
「俺は……俺は悪くねぇんだ……」
ガイ
「ルーク、今は目の前の敵に集中しろ! 死にたいのか!」
ルーク
「死……ぬ……?」

#ミッションメッセージ
魔物の巣を突破しろ!


ぼんやりとながら、初めて《死》を意識するルーク。

少しずつ洞窟の奥へ場を移しながら、サメのような姿をした魔物と戦ううち、一組の男女が乱入してきました。
銀色の髪の格闘家の男と、黒づくめの女剣士。
『TOL[テイルズ オブ レジェンディア]』の主人公・セネルと、仲間のクロエですね。

騎士の家の出であるクロエは、正義感が誰より強い。出頭すらせず逃亡したルークが許せずに、独自に追っていたのでしょう。
情報は、もはや民間レベルにまで行きわたっているらしく、彼女たちもルークのフルネームを知っています。

クロエ
「ここに隠れていたのか、ルーク・フォン・ファブレ!」
セネル
「お前、自分がなにをしたかわかってるのか!?」
ガイ
「くっ、追っ手も来たのか?」

#メッセージ
セネルとクロエ、追っ手として乱入!


ルーク
「なんだよお前ら!? なんで俺ばっかり責めるんだよ!」
クロエ
「この期に及んで罪を認めようとしないのか?」
セネル
「許せないな。叩きのめしてやる!」


二対二の戦いが始まりました。
ルークを庇って戦うガイに、やはり疑問を感じたようで、セネルが疑問をぶつけてきます。

セネル
「おい、お前! なんでそんな奴の味方するんだ!?」
ガイ
「……わからない。俺にだってわからないさ!」

#ミッションメッセージ
ルークを守るため、セネルとクロエを退けろ!


ルークに会ってなお、答えることのできないガイ。
以前は、面倒を見てきたからとか仲間で友達だからとか、曲がりなりにも答えることができていたのに、何も無くなってしまいました。

ガイは、どうしてルークを守っているのでしょう?

ルーク
「みんなして俺の事責めてよ……なんなんだよ!」
クロエ
「見苦しいぞ、ファブレ!
 何人もの犠牲者を出しておきながら!!」
ルーク
「わざとやったわけじゃねぇ! 俺は知らなかったんだ!」


どうあっても罪を認めることのできないルーク。
心は噛み合わないままながらも、ルークとガイはセネルとクロエを打ち倒しました。

#セネル&クロエを撃破(どちらを先に倒しても同じ)
クロエ
「くぅ……私は罰を下すことも出来ないのか……」
ガイ
「罰……か」


罰を与えるべきなのか。せめて、この自分の手で。
その時でした。ルークに変化が現れます。
ルーク
「……もう嫌だ。俺こんなのもう耐えられねぇよ
 ……もういいよ。俺なんて……俺なんてさ……」
ガイ
「ルーク?」


以降、フェイスチャット風のデモに戻ります。
なんかこー、急展開です(苦笑)。

ルーク
「みんなして俺の事恨んでよ。
 こんなのもうやってらんねぇよ。
 もう……生きてるのも辛ぇよ……」
ガイ
#痛ましそうに
「ルーク……」
ルーク
「俺、間違ったんだろ?
 殺されて当然の事しちまったんだろ?
 だったら……」
ガイ
「…………」


あらら……。
頑なに罪を認めない憎たらしい態度から一転。死を仄めかし始めましたよ。
可哀相ではあるんだけど、甘えてやがるなぁー、とも思っちゃいます。

もしこの場にティアがいたら、
「やっぱりわかっていないと思うわ。そんな簡単に……生きてるのも辛いなんて言葉が言えるんだから」
なんて、強いて冷たく言ってくれたことでしょう。

つくづく、ツイブレ世界のルークは心が弱いなぁと思います。
原作ルークは責任転嫁したりふてくされたりはしたものの、逃げませんでしたし、自分で考えて贖罪の道を選びました。各国の首長の前に出頭して謝罪し、仲間たちの力を借り、時に背を押してもらいながらも、自分で動き出しました。

レプリカ編では卑屈になり過ぎて、自己発現のため自ら死を選んだ(自己犠牲の英雄になろうとした)こともありますが、世界の為という大義名分もあり、そうせざるを得ない状況でもありました。

しかるに、ツイブレルークはどうでしょうか。
みんなに責められて辛い。どうせ俺が悪いんだろ。だったら死ぬしかないじゃん。そのほうがいいんだろ。
そんな、子供じみた発言のように見えてしまいます。

尤も、たった五章のシンプルなシナリオで、主人公はガイで。その条件でレプリカ編の《卑屈になり過ぎたルーク》をも簡易的ながら表現した、上手い再構成をしているとも思います。
ただ、ルークの方がガイよりも好きだというプレイヤーには、ちょっとガッカリな展開かもしれませんね。

原作ルークが時に見せてくれた、鮮やかな雄飛(今までの自分から変わって前に進もうとする姿勢)描写が、ツイブレルークは希薄です。今回は主人公じゃないので仕方ないのですけども。


さて。
すっかり卑屈になって、お前が俺を殺せばいいじゃないかと言わんばかりのルークを前に、ガイはどうするでしょうか。
ガイ
#表情を険しくして
「……ちがう。そんな事はない」
ルーク
「ガイ?」
ガイ
「俺はお前を殺さない。
 誰にも殺させもしない。
 お前は生きるべきなんだ、ルーク」

はっきりと、ガイは言いました。
ついさっきまでの迷いを、完全に捨てて。
思い出したからです。ルークを守る、その理由を。
ルーク
「……なんで?」
ガイ
「家族を失った俺は
 ある目的の為にファブレ家の使用人になった
 すべてを失った俺にとって
 その目的こそが
 生きる意味そのものだったんだ
 だけど、その目的はすごく重くてな。
 ずっと抱き続けていたら
 心がどうにかなっちまいそうだった」
#哀しげに
「ただそれでも、捨てる事は出来ない。
 俺にはそれしかなかったから……」
#笑う
「そうやって悩んでた俺にな
 まだ幼かったお前が言ったんだ
 生きるのに、意味なんて必要かって」
ルーク
「俺が、そんな事言ったのか?」
ガイ
#苦笑
「はは、やっぱり覚えてなかったか
 でもな、お前のその一言で
 俺はすごく楽になれたんだ
 ああ、意味なんてなくても
 生きていていいんだって
 そして、それを教えてくれた
 お前の側にいる事が
 守り続けていく事が……
 俺の新しい生きる意味になった」
ルーク
「ガイ……!」
ガイ
「おかしな話だろ?
 意味なんてなくていいってわかった途端
 新しい生きる意味を手に入れたんだ」
ルーク
「…………」
ガイ
「たいへんな事があったせいで、見失ってたよ
 ルーク。
 お前の存在が、俺の生きる意味なんだ
 だからお前は殺させない。
 俺の為に生きてくれ」

なんのプロポーズだこれは(笑)。
……って、昔『アビス』本編をプレイした時、最終決戦前のガイの台詞を見た時と同じ感想を抱いてしまいました(大笑)。
ガイ兄さんは、ホントに熱いですよね。
笑顔に隠してサラッと誤魔化しちゃうことも多い人だけど、実は熱くて、ズッシリ重~い人です。

原作では、ガイを変えるきっかけになった幼いルークの言葉は「昔のことばっか見てても前に進めない」でしたが、ここでは「生きるのに、意味なんて必要か」に変えられています。
これは原作だと、ルークが最後に悟った人生の結論なんですけどね。(^_^;)
ツイブレ世界の彼はレプリカではありませんから、己の根本的な存在意義に悩む必要はありません。だから、深く考えずとも最初から答えを持っているってことなのかな?

なんにせよ、ルークの他愛ない一言がガイを救い、人生を変えた。
原作だと、あくまで「変わるきっかけ」で、復讐を完全に捨て去るまでには数年を要したわけですが。
ツイブレ世界のガイは、一発で「ルークを守ることが生きがいに変わった」のかなぁ?
それとも、こちらの彼もやっぱり迷い続けていて、今回の大事件を機に、「俺の生きる意味はルークを守ることだったんだ。あの時、幼いルークの言葉を聞いた時からそう変わっていたんだ」と気付いた(思い出した)、ってことになるのでしょうか。

気になるのは、こちらのガイが、自分が復讐者であったことを明かしていないこと。
今の傷ついたルークにそんなこと言えるはずもないですけど……。
いつかバレるんだろうなぁ、原作みたいに。
ルーク
「世界中のみんなから……恨まれてもか?」
ガイ
「恨まれてもだ。
 死ぬ事は罰じゃない。逃げだ
 生きて生きて生き抜いて
 本当の意味で罪を償うべきなんだ」
ルーク
「それ……難しくねぇ?」
ガイ
「難しいだろうな」
ルーク
「厳しいんだな……ガイ」
ガイ
「悪いな。
 けどちゃんと付き合ってやるよ。
 どこまでもな」
ルーク
「ホント……厳しいんだな……」


ガイは優しい。いい奴。
確かにそうですが、巷で言われるようにルークに甘いのかと言うと、そうとばかりは言えないように感じます。

一番楽なのは、全部エルレインの仕業だと訴えて、被害者面をすること。事実でもありますし、スタン辺りなら「悪いのはエルレインって奴じゃないか」と言ってくれそうです。
次に楽なのは、死による逃避。悪人ルークは死にました。これで、ルークもガイも、何も負わなくていい。

けれど、そうして逃げることを、ガイは許しません。
エルレインに騙されたのは事実。でも、実行した責任は負わなければならない。殺した人々の命を背負い、罪を受け止めねばならない。
どんなに苦しくても、自ら死ぬことは許さない。「生きて生きて生き抜いて」、一生かけて償えと。彼はそう言います。
ルークが「厳しいんだな」と繰り返したように、たいへんな重石を負わせたのです。

自分も一緒にそれを負うと、彼は言います。どこまでも付き合うと。
それは彼の甘さとも言えるのでしょう。優しさでもあるのでしょう。誠実であり、友愛であり、献身でもあり、責任感でもある。
全てひっくるめて。
あまりにも重い。だと思いました。(^_^;)
ルーク、一生逃げられません。贖罪から。ガイが逃避を許さないでしょう。

ううーん。
ガイ様は華麗に重い男だったよ!


ともあれ、ルークの逃避行は終わり、ガイの心の旅も終着に至りました。
けれど、問題は何一つ解決していません。
世界中に追われる中、これから一体、何をすればいいのでしょうか。

ってところで、次回が最終章です。


第五章感想へ


おまけ。
セネル&クロエに敗北した場合の会話。

#敗北した場合
ルーク
「ちきしょう! 俺は……俺は悪くねぇのに!」
ガイ
「だめだ。こんな終わり方じゃ……悲しみだけしか残らない」


ルークは何一つ反省しないまま逮捕……。
なんとも悲しい。ここまでのガイの頑張りは露と消えてしまいました。

ルークは、「俺は悪くねぇー!」と、責任転嫁の恨みの声を上げながら処刑されるのでしょうか。
一方で、エルレインはまた別の剣の主を見つけて……って感じですかね。
何一つ解決していない、無駄死にエンドです。

いや。処刑寸前にエルレインがルークのところに来て、こんな愚かな世界を正しく作り直したいと思いませんかとか唆して、また魔剣を使わせるとかゆー、最悪のバッドエンドの可能性すらあるかもしれません。
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故意ではなかったとはいえ、あまりに多くの人々を殺したルーク。しかもその罪を認めずに逃げてしまいました。
世界中がルークを悪とみなして追撃する中、たった独り、ルークを守って戦い続けるガイ。
本当は、彼こそがルークを殺す機を窺っていた復讐者だったというのに。

どうしてお前はルークを守るのか?
多くの人々にそう尋ねられて、ずっと面倒を見てきたから、仲間で友達だからと答えながらも、迷いは大きくなっていくばかりです。殺せばいいとエルレインは囁きます。

ここで、自分の為にもルークの為にも、ルークに会わなければと思えるガイは、強いですよね。
理屈とか、他人の言葉からのイメージとか、そんなのに囚われるべきじゃないと思える判断力がある。
実際に会えば、判るはず。
自分自身もお尋ねものになり、負ってきた一族の無念を投げ捨ててでも、ルークのために戦うべきなのか。その価値があるのか。
あるいは……。


…で、あと一、二話くらい迷いながらルークを探す展開があってもいいと思うんですが、哀しいかな、全五章しかありません。(^_^;)
というわけで、この第四章は、ガイがルークを見つけたところから始まります。

TOAシリアスシナリオ(ガイ編)
第四章

#ナレーション
憎しみと友への思いの狭間で
苦しみながらも、
答えを探す為に
ルークを追うガイ。

そうしてついにガイは、
ルークに追いつく事に成功する。

罪を認めず、
まだ逃げようとするルークに、
果たしてガイは
どのような決断を下すのか……


ルークが隠れていたのは、シェランカ海底洞窟という、半分海に沈んだ洞穴でした。

……ここまでルークは、食事とかどうしてたんでしょう? お金を持ってそうにないし、持ってたとしてもお店には行けませんよね。
あちこちで剣もて追われて、追い詰められて、僅かな草木の実なんかで腹の虫をなだめながら、こんなじめじめした所にうずくまっていたのかなぁ。

ガイ
#険しい顔で
「こんな場所に隠れてたのか、ルーク」
ルーク
「な、なんだよ?
 また俺を責めに来たのかよ?
 俺に……俺にどうしろっていうんだよ?
 言われた通りやっただけなんだぞ!
 こんな風になるなんて思わなかったんだ!」
ガイ
「そうだとしても……
 たくさんの人が死んでしまったのは事実だ
 ルーク、その事実を受け止めるんだ。
 お前は……罪を犯したんだよ」
ルーク
#苦しげに眼をつぶる
「……!!
 ふ、ふざけんな!
 ガイだってあんとき一緒にいたじゃねぇかよ!
 なのに悪いのは俺一人かよ!」
ガイ
「そうは言ってない。
 もちろんお前を止められなかった
 俺にだって責任はある」
ルーク
「俺には、俺には責任なんてねぇ!
 知らなかったんだ!
 だからしょうがねぇだろ!!」
ガイ
#哀しげになる
「ルーク……!」

#魔物の声

ガイ
#「!」と険しい顔になる
「くっ、今度は魔物か!?」


ここに至ってなお、自分は悪くない、責任なんてない、お前だって悪いと、自己弁護と責任転嫁しかできないルーク。
やっと会えたのに、なんというガッカリ感。
やはりルークは、殺すべき存在でしかないのでしょうか……?

ってところで、魔物に囲まれて戦闘に突入。久しぶりのコンビ戦です。
この洞窟は元々、魔物の巣なんですよね。一人で隠れてたルークが今まで無事だったのはラッキーだったのかも。

以降、一行メッセージによる簡易デモです。

ルーク
「俺は……俺は悪くねぇんだ……」
ガイ
「ルーク、今は目の前の敵に集中しろ! 死にたいのか!」
ルーク
「死……ぬ……?」

#ミッションメッセージ
魔物の巣を突破しろ!


ぼんやりとながら、初めて《死》を意識するルーク。

少しずつ洞窟の奥へ場を移しながら、サメのような姿をした魔物と戦ううち、一組の男女が乱入してきました。
銀色の髪の格闘家の男と、黒づくめの女剣士。
『TOL[テイルズ オブ レジェンディア]』の主人公・セネルと、仲間のクロエですね。

騎士の家の出であるクロエは、正義感が誰より強い。出頭すらせず逃亡したルークが許せずに、独自に追っていたのでしょう。
情報は、もはや民間レベルにまで行きわたっているらしく、彼女たちもルークのフルネームを知っています。

クロエ
「ここに隠れていたのか、ルーク・フォン・ファブレ!」
セネル
「お前、自分がなにをしたかわかってるのか!?」
ガイ
「くっ、追っ手も来たのか?」

#メッセージ
セネルとクロエ、追っ手として乱入!


ルーク
「なんだよお前ら!? なんで俺ばっかり責めるんだよ!」
クロエ
「この期に及んで罪を認めようとしないのか?」
セネル
「許せないな。叩きのめしてやる!」


二対二の戦いが始まりました。
ルークを庇って戦うガイに、やはり疑問を感じたようで、セネルが疑問をぶつけてきます。

セネル
「おい、お前! なんでそんな奴の味方するんだ!?」
ガイ
「……わからない。俺にだってわからないさ!」

#ミッションメッセージ
ルークを守るため、セネルとクロエを退けろ!


ルークに会ってなお、答えることのできないガイ。
以前は、面倒を見てきたからとか仲間で友達だからとか、曲がりなりにも答えることができていたのに、何も無くなってしまいました。

ガイは、どうしてルークを守っているのでしょう?

ルーク
「みんなして俺の事責めてよ……なんなんだよ!」
クロエ
「見苦しいぞ、ファブレ!
 何人もの犠牲者を出しておきながら!!」
ルーク
「わざとやったわけじゃねぇ! 俺は知らなかったんだ!」


どうあっても罪を認めることのできないルーク。
心は噛み合わないままながらも、ルークとガイはセネルとクロエを打ち倒しました。

#セネル&クロエを撃破(どちらを先に倒しても同じ)
クロエ
「くぅ……私は罰を下すことも出来ないのか……」
ガイ
「罰……か」


罰を与えるべきなのか。せめて、この自分の手で。
その時でした。ルークに変化が現れます。
ルーク
「……もう嫌だ。俺こんなのもう耐えられねぇよ
 ……もういいよ。俺なんて……俺なんてさ……」
ガイ
「ルーク?」


以降、フェイスチャット風のデモに戻ります。
なんかこー、急展開です(苦笑)。

ルーク
「みんなして俺の事恨んでよ。
 こんなのもうやってらんねぇよ。
 もう……生きてるのも辛ぇよ……」
ガイ
#痛ましそうに
「ルーク……」
ルーク
「俺、間違ったんだろ?
 殺されて当然の事しちまったんだろ?
 だったら……」
ガイ
「…………」


あらら……。
頑なに罪を認めない憎たらしい態度から一転。死を仄めかし始めましたよ。
可哀相ではあるんだけど、甘えてやがるなぁー、とも思っちゃいます。

もしこの場にティアがいたら、
「やっぱりわかっていないと思うわ。そんな簡単に……生きてるのも辛いなんて言葉が言えるんだから」
なんて、強いて冷たく言ってくれたことでしょう。

つくづく、ツイブレ世界のルークは心が弱いなぁと思います。
原作ルークは責任転嫁したりふてくされたりはしたものの、逃げませんでしたし、自分で考えて贖罪の道を選びました。各国の首長の前に出頭して謝罪し、仲間たちの力を借り、時に背を押してもらいながらも、自分で動き出しました。

レプリカ編では卑屈になり過ぎて、自己発現のため自ら死を選んだ(自己犠牲の英雄になろうとした)こともありますが、世界の為という大義名分もあり、そうせざるを得ない状況でもありました。

しかるに、ツイブレルークはどうでしょうか。
みんなに責められて辛い。どうせ俺が悪いんだろ。だったら死ぬしかないじゃん。そのほうがいいんだろ。
そんな、子供じみた発言のように見えてしまいます。

尤も、たった五章のシンプルなシナリオで、主人公はガイで。その条件でレプリカ編の《卑屈になり過ぎたルーク》をも簡易的ながら表現した、上手い再構成をしているとも思います。
ただ、ルークの方がガイよりも好きだというプレイヤーには、ちょっとガッカリな展開かもしれませんね。

原作ルークが時に見せてくれた、鮮やかな雄飛(今までの自分から変わって前に進もうとする姿勢)描写が、ツイブレルークは希薄です。今回は主人公じゃないので仕方ないのですけども。


さて。
すっかり卑屈になって、お前が俺を殺せばいいじゃないかと言わんばかりのルークを前に、ガイはどうするでしょうか。
ガイ
#表情を険しくして
「……ちがう。そんな事はない」
ルーク
「ガイ?」
ガイ
「俺はお前を殺さない。
 誰にも殺させもしない。
 お前は生きるべきなんだ、ルーク」

はっきりと、ガイは言いました。
ついさっきまでの迷いを、完全に捨てて。
思い出したからです。ルークを守る、その理由を。
ルーク
「……なんで?」
ガイ
「家族を失った俺は
 ある目的の為にファブレ家の使用人になった
 すべてを失った俺にとって
 その目的こそが
 生きる意味そのものだったんだ
 だけど、その目的はすごく重くてな。
 ずっと抱き続けていたら
 心がどうにかなっちまいそうだった」
#哀しげに
「ただそれでも、捨てる事は出来ない。
 俺にはそれしかなかったから……」
#笑う
「そうやって悩んでた俺にな
 まだ幼かったお前が言ったんだ
 生きるのに、意味なんて必要かって」
ルーク
「俺が、そんな事言ったのか?」
ガイ
#苦笑
「はは、やっぱり覚えてなかったか
 でもな、お前のその一言で
 俺はすごく楽になれたんだ
 ああ、意味なんてなくても
 生きていていいんだって
 そして、それを教えてくれた
 お前の側にいる事が
 守り続けていく事が……
 俺の新しい生きる意味になった」
ルーク
「ガイ……!」
ガイ
「おかしな話だろ?
 意味なんてなくていいってわかった途端
 新しい生きる意味を手に入れたんだ」
ルーク
「…………」
ガイ
「たいへんな事があったせいで、見失ってたよ
 ルーク。
 お前の存在が、俺の生きる意味なんだ
 だからお前は殺させない。
 俺の為に生きてくれ」

なんのプロポーズだこれは(笑)。
……って、昔『アビス』本編をプレイした時、最終決戦前のガイの台詞を見た時と同じ感想を抱いてしまいました(大笑)。
ガイ兄さんは、ホントに熱いですよね。
笑顔に隠してサラッと誤魔化しちゃうことも多い人だけど、実は熱くて、ズッシリ重~い人です。

原作では、ガイを変えるきっかけになった幼いルークの言葉は「昔のことばっか見てても前に進めない」でしたが、ここでは「生きるのに、意味なんて必要か」に変えられています。
これは原作だと、ルークが最後に悟った人生の結論なんですけどね。(^_^;)
ツイブレ世界の彼はレプリカではありませんから、己の根本的な存在意義に悩む必要はありません。だから、深く考えずとも最初から答えを持っているってことなのかな?

なんにせよ、ルークの他愛ない一言がガイを救い、人生を変えた。
原作だと、あくまで「変わるきっかけ」で、復讐を完全に捨て去るまでには数年を要したわけですが。
ツイブレ世界のガイは、一発で「ルークを守ることが生きがいに変わった」のかなぁ?
それとも、こちらの彼もやっぱり迷い続けていて、今回の大事件を機に、「俺の生きる意味はルークを守ることだったんだ。あの時、幼いルークの言葉を聞いた時からそう変わっていたんだ」と気付いた(思い出した)、ってことになるのでしょうか。

気になるのは、こちらのガイが、自分が復讐者であったことを明かしていないこと。
今の傷ついたルークにそんなこと言えるはずもないですけど……。
いつかバレるんだろうなぁ、原作みたいに。
ルーク
「世界中のみんなから……恨まれてもか?」
ガイ
「恨まれてもだ。
 死ぬ事は罰じゃない。逃げだ
 生きて生きて生き抜いて
 本当の意味で罪を償うべきなんだ」
ルーク
「それ……難しくねぇ?」
ガイ
「難しいだろうな」
ルーク
「厳しいんだな……ガイ」
ガイ
「悪いな。
 けどちゃんと付き合ってやるよ。
 どこまでもな」
ルーク
「ホント……厳しいんだな……」


ガイは優しい。いい奴。
確かにそうですが、巷で言われるようにルークに甘いのかと言うと、そうとばかりは言えないように感じます。

一番楽なのは、全部エルレインの仕業だと訴えて、被害者面をすること。事実でもありますし、スタン辺りなら「悪いのはエルレインって奴じゃないか」と言ってくれそうです。
次に楽なのは、死による逃避。悪人ルークは死にました。これで、ルークもガイも、何も負わなくていい。

けれど、そうして逃げることを、ガイは許しません。
エルレインに騙されたのは事実。でも、実行した責任は負わなければならない。殺した人々の命を背負い、罪を受け止めねばならない。
どんなに苦しくても、自ら死ぬことは許さない。「生きて生きて生き抜いて」、一生かけて償えと。彼はそう言います。
ルークが「厳しいんだな」と繰り返したように、たいへんな重石を負わせたのです。

自分も一緒にそれを負うと、彼は言います。どこまでも付き合うと。
それは彼の甘さとも言えるのでしょう。優しさでもあるのでしょう。誠実であり、友愛であり、献身でもあり、責任感でもある。
全てひっくるめて。
あまりにも重い。だと思いました。(^_^;)
ルーク、一生逃げられません。贖罪から。ガイが逃避を許さないでしょう。

ううーん。
ガイ様は華麗に重い男だったよ!


ともあれ、ルークの逃避行は終わり、ガイの心の旅も終着に至りました。
けれど、問題は何一つ解決していません。
世界中に追われる中、これから一体、何をすればいいのでしょうか。

ってところで、次回が最終章です。


第五章感想へ


おまけ。
セネル&クロエに敗北した場合の会話。

#敗北した場合
ルーク
「ちきしょう! 俺は……俺は悪くねぇのに!」
ガイ
「だめだ。こんな終わり方じゃ……悲しみだけしか残らない」


ルークは何一つ反省しないまま逮捕……。
なんとも悲しい。ここまでのガイの頑張りは露と消えてしまいました。

ルークは、「俺は悪くねぇー!」と、責任転嫁の恨みの声を上げながら処刑されるのでしょうか。
一方で、エルレインはまた別の剣の主を見つけて……って感じですかね。
何一つ解決していない、無駄死にエンドです。

いや。処刑寸前にエルレインがルークのところに来て、こんな愚かな世界を正しく作り直したいと思いませんかとか唆して、また魔剣を使わせるとかゆー、最悪のバッドエンドの可能性すらあるかもしれません。
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【2012/05/03 11:05】 | テイルズ系の話【レス含】
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