「はてなどう」「ナラカ」「円環伝承」共用。書き手は ちゃすかとすわさきの二人。
マイソロ3の『アビス』関連に特化したネタバレ感想です。
あくまで主観であり、色眼鏡・偏り・思い込みは当たり前ですので、予めご容赦ください。

また、基本的に販売されたゲームのみを見ての感想・妄想ですので、今後追加配信されるかもしれないサブイベントの内容によっては矛盾が生じることもあり得ますが、その点もご了承願います。

----------------

クリアして振り返るに、このゲームのアビスチームの主人公は、実はナタリアだったのではないかと感じています。
アビスチームでは最初に参入し、変化の様子がある程度 筋を通して描かれていますし。
大きく扱われているアッシュとルークの葛藤にしても、二人の間にいるのはナタリア、という構造になっているからです。



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今回はアッシュとナタリアのメインシナリオクエストと、キノコ採りのDLクエストについて。
以下、折り畳んで記載します。



昼メロか韓流か

●今作ではナタリアが参入ということで、アッシュとのほのぼのいちゃいちゃを期待していました。
発売前の公式サイトでやっていた企画ゲームでは、危険なデザートがナタリア作だと知るなり頑張って食べるアッシュなんてエピソードがあって、こういうのが楽しめるんだとニヤニヤしていたわけです。

が、ゲームを買ってみると、ナタリアの婚約者はルーク。アッシュはルークの弟で、このままでは王位もナタリアも得られないという設定。

ナタリア組に遅れてルーク組が参入した当初、アッシュがナタリアを想いながらも「お前の婚約者はルークだ」と身を引いてナタリアが切ながるスキットが一つあって、それっきり。つまんないなぁ……と思いながらゲームを進めていました。

●ところが、メインシナリオが折り返しを迎えたころ。突然、怒涛のアシュナタ展開がメインで始まりました。それもルークを交えたドロドロの三角関係で、どう転んでも誰かが傷つく構造です。昼のメロドラマか韓流ドラマかって感じ。

えええええ。
アシュナタいちゃいちゃを楽しみにしてたけど、こんなドロドロ望んでないよ!
障害があっても、乗り越えればみんなスッキリ幸せになれる形の方が良かったなぁ。
なんでまたお祭りゲームで、ある意味 原作以上に救いのない人間関係にしちゃうのか。

#世界を救うためにユルングの樹のドクメント(遺伝子情報みたいなもの)が必要とのことで、シフノ湧泉洞へ。
(原作のアラミス湧水洞とワイヨン鏡窟を混ぜたようなダンジョンです。音楽もアラミス)

「…ライマ国の暴動も収まり、秩序も戻り始めている様ですわ
ですが、民の苦しみは続いている
どうしてもっと前から、国民の苦しみに気付けなかったのでしょう」

「しけたツラをするな!」
#ハッとするナタリア
「お前は国の為にアドリビトムへ入ったのだろう!
それに…
お前がそんな様子では、一緒に国を変えられないだろうが」

「アッシュ…
約束を…、子どもの頃に交わした約束を覚えていて下さったのですね
その…プロポーズの…言葉も…」

「所詮、俺はルークの影だ。王にはなれない
お前との未来も…
だが、お前と一緒に国を…、世界を変えていく事は出来る」

#ナタリア、微笑んで
「アッシュ。
…世界を変えられるなら、私は王族でなくても構いませんのよ」

「(ぐっときたように目を閉じて)……………………
(目を開け)ナタリア…」

#二人の脇で空気化している主人公。ここで「そういう関係かと尋ねる」「じっと二人を見ている」という、どっちを選んでも変わらんよーな選択肢を強制的に選ばされます…

★「そういう関係かと尋ねる」を選んだ場合-----------
「な…!?
何を聞いているッ!! 死にたいのか、貴様…」
---------------
★「じっと二人を見ている」を選んだ場合-----------
「なっ…
何を見ている!!
---------------
「………チッ
行くぞ! ナタリア」

#嬉しそうに
「…はい!」


こっちを無視してイチャイチャ始めたのはそちらのくせに、「死にたいのか」と恫喝。酷いよマイソロ3アッシュさん。

原作のアニス張りに「若い二人はお幸せですね、とからかう」みたいな選択肢なら、彼が怒ってもここまで理不尽でもなかったのでしょうか。

つーか、婚約者のいるナタリアが、人前で他の男と愛を囁き合うのってマズくないのかな? 公然の秘密って奴なの??

#洞窟内部の水の流れを色とりどりの花が流れていく

「まあ、花が流れていきますわ…! 何て美しいのでしょう…」

「ユルングの樹の花だ この上流に、樹があるんだろう
…土壁がぬれているな。水位が下がっているのか?」

「引き潮…かもしれませんわね。ここは海と繋がっていますもの
潮の満ち引きで水位が変わるのだと思いますわ
それにしても、ユルングの樹というのはどの様なものですの?
雄花は水上に、雌花は水中に咲くと資料には書いてありましたけれど…。受粉の効率が悪そうですわね…
なぜ、その様な進化を辿ったのか。不思議ですわ…」


「それにしても、本当に綺麗ですわね……
こうしていると、世界に迫る危機など何かの悪い冗談の様に思えてきますわ」

#むっつりとするアッシュ
「……………」

#ナタリア ハッとして、しゅんとなり
「ごめんなさい。私ったら……
危機を回避する為、みんなが力を尽くしていますのに……不謹慎でしたわ」

「……全てが終わったら、またここへ来ればいい」
#アッシュ、笑って
「そうすれば、何の気兼ねもなくお前も景色に見入っていられるだろう」

「アッシュ……」

「その為にも、今すべき事に集中するぞ
……遅れるなよ、ナタリア」

#ナタリア、嬉しそうに
「はい!」


#ユルングの樹の前に巨大な魔物(アンキュラプルプ)がいる

「…!!」
#武器を構える一行
「何ですの、この生物は!?」

「依頼の品はある様だが、簡単には持ち帰れない様だな
行くぞ!」

#戦闘

「これで邪魔は無くなったな
…用事を済ませるぞ、ナタリア」

「はい」

#全員でユルングの樹に近づく。上から落ちてくる色とりどりの花とは別に、水の中から白い花が咲いている
「この時間だけ、雌花が水中から顔を出すのか…」

「では、この落ちてくる雄花とは、この引き潮の時間だけしか出会えない、という事ですのね…」

「その様だな
だから、潮が満ちていく時は、上に咲く雄花は落下しない様になっているのだろう」

「事前に頂いた資料によれば「陸から水中に根を下ろす様に進化した」と書かれていましたわ
植物も生き残る為に必死に知恵を絞ったのでしょう
栄養が豊富で、他の植物には遮られる事のない場所を目指した様ですわ
呼吸は、水上では葉にある気孔を使って…。水中では、根から直接、水に溶けた二酸化炭素を取り込んでいますわ
水や養分も、根の表面の細胞から塩分だけを除いて吸収しているとも書かれていますわ
生きていく為に、特殊な進化を遂げていった植物なのですね」

「生きる為に、次の世代を残していく為に変わる…か
他の種の生息域を奪わず、新天地に適応する為に自らの変化を選んだんだな」

「奪わず…自ら変わる…」
#ナタリア、晴々と笑って
「私達ヒト、そして国や世界も変化していく事が出来ますわよね…」

#アッシュ、笑って
「…ナタリア。《主人公》を見ろ
《主人公》は、故郷も無ければ血の繋がった親や兄弟もいない
だがな、こいつは行動する事で世界を変えていっている
…俺達にも、出来ない事はない…」

#明るい笑顔のナタリア
「アッシュ…。
そうですわね…」


●このゲーム、正直、メインシナリオが説教臭い……のを通り越してカルト臭いとゆーか、ぶっちゃけ少々《イッちゃってる》感があるんですが、そろそろナタリアの言動が怪しくなってきています。(大爆発するのはこの少し後のシナリオですが。)

ここの、ユルングの樹の植生解説の長さにゲンナリしたプレイヤー、多いんじゃないでしょうか。

植物の進化から「奪わずに自ら変わる、それにより共存する」という答えを見出す彼女。
間違ってはないし、イイ話ですけど。

でも植物がそういう進化をしたのは、他者に譲ろうという優しさみたいな精神論で語るようなことではなく、生存競争に負けた故に過酷な環境で生きるしかなかった現実、そしてそこに適応した生命の強さだと思います、私は。

●ともあれ、アッシュと共にいられて、国のために働けるなら王族でなくてもいいとまで言うナタリア。
アッシュもまた、家族を捨てても二人なら生きていけるみたいなことを言う。
……んじゃ、ルークとの婚約を清算して、二人で王族の地位を捨てるのでしょうか?


ドロドロの三角関係へようこそ

●バンエルティア号に帰還後しばらくは、表面的な変化は見えません。
ただ、部屋にいるナタリアに話しかけると、晴々とした様子でこう言います。

「私、心が決まりましたわ。これから自分がどうしていくのか、民の為に何をすべきか……見えた気がしますの」


●同時期、アッシュの方の台詞はこんな感じです。

「自分達が変わっていく為に、まずは何が必要になる? 優先すべき事は何だ……。
……チッ、考える事が山積みだぜ」


●この続きは、やがて発生するサブイベント【二人の王】で展開します。
アビスチームの部屋ではなくホールからスタートするので、サブイベントながら半強制に近い感じですね。

まずは前哨として、エステルがルークに話しかけてくるスキットが発生。彼女は王女同士ということでナタリアと仲がいいのだそうです。これまでにも幾度となく、王女としての理想を語り合う場面が描かれていました。

#決死の気迫のエステル
「ルーク! すみません、少しいいです?」

「あ? なんだ、エステルか 何の用だよ」

「あの……わたしの気のせいかもしれませんが 最近、ナタリアの元気がない様な気がするんです
何か、心当たりはありませんか?」

「え? ……別に、知らねえよ
変なモンでも食って腹壊してるとかじゃねーのか?」

#少々がっかりした様子のエステル
「それはないと思いますけど……」
#エステル、軽く恥じたように赤面して
「……やっぱり、わたしの勘違いかもしれませんね。
変な事聞いてすみませんでした」

#エステル立ち去る。ルーク、彼女の姿が見えなくなってから
「ったく……俺が知るわけねーだろっつの。
あいつ、そういうの何にも話さねーんだからよ」
#しばらく黙りこんで
「だーーっ、もう!
何で俺がモヤモヤしなくちゃなんねーんだ! くそっ
……しょうがねえ。ちっと確かめてみるか……」

で、アッシュとナタリアのいる部屋に行くと、次のイベントになります。

「本当に……、それでいいんだな」

「ええ。私は決めたのです。もう逃げない、と」

「……そうか」

「アッシュ。あなたは十分、王にふさわしい資質を持っています
ですから、どうか……」

#ルーク、舌打ちして
「……そーいう事かよ」

#ハッとするアッシュとナタリア
「……盗み聞きとは恐れ入るな。お前の性根は、どこまで腐っていやがるんだ」

「聞きたくて聞いたんじゃねえ! お前らが勝手に話してたのが悪いんだろ!?
二人で隠れてコソコソと……。胸糞悪ぃ……!!」

「ルーク、違いますのよ! 私達は……」

「胸糞悪いのはどっちだ。責任転嫁も大概にしやがれ! いつまでもそうして甘ったれて、ナタリア一人に国の未来を背負わせて!! それで文句を言おうなんざ、虫が良過ぎるんだよ!」

「な……何だと!?」

「二人共、喧嘩はおやめになって!」

「っるせえ! ナタリアだって、本当は俺がいなくなればいいと思ってんだろ!?」

「そんなこと……!」

「もういい、ナタリア。馬鹿に構うな。時間の無駄だ」
#立ち去るアッシュ

「っくそ……。みんな、俺を馬鹿にしやがって……。俺は……
俺が……! 第一王位継承者なんだぞ!!」
#駆け去るルーク

「ルーク……」

#物陰から様子を見ているヴァン


こうして、ヴァンがルークとアッシュを人里離れた山奥に呼び出すサブイベント【二人の王】が発生するわけですけど、それは次回に語ることにして、ナタリアの話。
皆さんはどう思いましたか?

●もう決めた逃げないと言うナタリア。これまでの流れから言うなら、ルークとの婚約破棄を決めたってことかなと思うんですが、ルークが「そういうことかよ」と怒ると「違いますのよ!」と言う。???

で、「アッシュ。あなたは十分、王にふさわしい資質を持っています。ですから、どうか……」とも言ってますよね。
え? アッシュに王になれと言ってるの?
んんん? ルークを放逐してアッシュが王になるべきと言っているのでしょうか?
いえいえ、いくらなんでもそこまでルークをないがしろにしませんよね。なっちゃんは清廉な女性ですから。
単に、王の地位につけなくてもあなたは王の心を持っています、ですからどうか自信を持って、野にあっても一緒に世界を変えていきましょうとでも言いたかったのかなあ……。
ルークに「違いますのよ!」と言ったのも、「あなたの地位を脅かすつもりはありませんのよ」という意味なのかしらん。

●イマイチ意味が解らんです。
何より、どうしてこの状況でアッシュの方が居直って、いかにも悪いのはルークであるかのように大上段で怒りだすのか、さっぱり理解できないです。
アッシュとナタリアが密通していることと、ルークに次期王としての自覚が足りないことは、そりゃ無関係ではないけれども、別問題でしょ。
責任転嫁はどっちなんですか。話ずらして逆ギレするなんてあんまりです。

自分達は家族も王位も捨てて生きていく悲壮な覚悟を決めたんだぞ、これだけ譲歩してやったんだぞ可哀想なんだぞ、なのに何も知らないでナタリアを責めやがって、そもそもお前がナタリアに相応しい男じゃないから悪いんだ、みたいな被害者意識でもあったのかなー。


セミナーに参加しませんか?

●ルークとアッシュの決着(…なのか?)はサブイベント【二人の王】に続きますが、それは次回に回して、ナタリア周りの話。

このゲーム、《オルタ・ビレッジ》なる新しい村の理想が掲げられています。キールが提唱しアンジュが共感して、彼女の所属する教会を通じ、アドリビトムで稼いだ資金を流して建設を進めているという設定。
アドリビトムの設立メンバーはみんな大国に虐げられた貧しい村の出身で、国への恨みを吐きつつ、大量消費でしか暮らせない今の世界ではいずれ行き詰まる、世界中が《オルタ・ビレッジ》に賛同すれば救われる、と熱く語っております。

環境破壊をやめて自然をありのままに使った、それでいて衣食住の満ち足りた社会。
大量消費をやめ、食料の貿易頼りもやめ、自給自足・地産地消する。
相互理解を重視し、常に支え合い分かち合う。

要は、みんな仲良くエコ暮らしをすれば、差別もエネルギー不足も戦争も、世界のありとあらゆる問題は解決します! みたいな話でして。
政治的にではなく文化的に世界中の人々が結びつきますよ。軋轢も起きるでしょうが、互いに譲り合い解り合う努力をすれば、差別も戦争もなくなるんです!
……って感じで、リスクは一つも挙げられず、メリットばかりで結構ですね。

(なんか、宗教団体とかエコロジストとかヒッピーの主催する合宿所とか開拓村みたいなんですけど…)

●テイルズシリーズは資源枯渇問題を取り扱うことが多く、それに沿いつつ、ある程度の具体的な試案を出している。
最初は感心して見ていたんですが、ゲームが進むにつれて、段々モヤモヤした気分になっていきました。
版権キャラの口を借りての思想の押し付けは、感心しません。

その辺りは最後の全体感想でまた書くとして、ここではナタリアの話。

●キールとアンジュの進めるオルタ・ビレッジ思想に、後に加入したメンバーたちも次々賛同していきます。
オルタ・ビレッジのために働けるなんて、ますますこのギルドで働く意欲がわいたとナナリーも言ったものです。
そんな中でも急先鋒なのが、我らがナタリア姫でした。

●最初のオルタ・ビレッジで発生した人間関係のトラブルが、「自己主張する前に相手を知るよう心がけてはどうか」というアドリビトム側からのアドバイスで解決された、というイベントの後。
ナタリアが、オルタ・ビレッジこそ世界平和への道だと、エステルと共に盛り上がるイベントが発生します。

「星晶[ホスチア]の採掘を行わず、環境をありのまま利用して、充足した社会を作るというオルタ・ビレッジの実現…!
アドリビトムの皆さんの目標が達成されたのですわね」

「人々の間でも、ああやって受け入れ合う事が出来るなら…国同士でも、きっと実現できますよね!」

「ええ。そうしよう、と私達が働きかければ、きっと出来ますわ!」

「ですね! わたし、頑張ります!」

この後、部屋にいるナタリアに話しかけるとこう言います。

「きっと、オルタ・ビレッジが得た「学び」は もっと多くの人を笑顔に出来るはず。私もこの話を、国へ持ち帰ろうと思いますわ」

この後に、前述のユルングの樹の花のイベントが発生。「奪うのではなく分かち合う。そのように人も国も変わっていける」と言い出したわけです。

●そして、本当にスゴイ事になっちゃったのはこの後でした。
【二人の王】サブイベント後のメインシナリオ(【二人の王】クリアに無関係に発生)にて。
ナタリアが、興奮した様子でオルタ・ビレッジ思想を称賛し、これさえあれば世界を統合できる、あらゆる問題が解決するし価値観そのものが変わると言いだしたのです。

ナナリー「あんた達、聞いたかい?
世界中でやってた戦争が、次々と終戦になってるそうじゃないか」

マルタ「でも、その一方でジルディアのキバからの侵食が進んでいるんでしょ? 戦争なんてしてる場合じゃないって、やっと気付いたんだよ」

ルビア「皮肉よね。国を越えた危機が訪れない限り、人は争いを止められないのかしら?」

ナタリア「そういう見方もありますわね。ですが、他にも理由があるかもしれませんわ
そうですわね…例えば、人々が争う事に疲れ果ててしまった、とか…」

ルビア「ナタリアも、そろそろライマに帰れるんじゃないの?」

ナタリア「いいえ、その前に王族として、国民を守らなくてはなりませんわ
その為にも、最後までこのアドリビトムでお手伝いをさせて頂きたいのです
それに…世界を守った後、私には成すべき計画がありますの」

ルビア「計画?」

ナタリア「ええ
主権者による一方的な支配、統治ではなく、全ての人々に権利を与え、共に歩む世界を作る計画ですわ
今まで人々は、それぞれの自己意識はもちろんの事、国を愛する心を持っていて、お互い簡単に譲れるものではありませんでしたわ
ですが今、この危機を迎える事によって、人々は国や種族を越えて、意識を結び付ける事に気が付き始めています
私は、この意識があれば、国を越えて、世界を統合していけると思うのです
きっと、世界を変える事が出来ますわ!」

マルタ「でも、競争とか、主張とか…。人間ってそういうものじゃない? 簡単には行かないと思うけど…」

ナタリア「競争も、広い視野で見れば、あり方が変わってくるはずですわ。オルタ・ビレッジの様に
意識が変われば、全く別のものになっていくのでしょう
そうすれば、世界中の対立を、みんなが越えて、人々が結び付いていく様な方向にいくだろうと考えていますわ
そうすれば、資源を分かち合える様になり、新しい倫理を打ち立てる事も出来るでしょう
全てのものを全ての人が分かち合う文明は必ず生み出せますわ」

ナナリー「政治的に統一されて、一つの国になるというんじゃないんだね」

ナタリア「はい。
それぞれの多様性を認め、文化的に結び付いていく、という事です」

ナナリー「いいね。そういう世界になれば
ううん、そうしなくっちゃいけないんだ」

ナタリア「はい。だから私は、帰れませんの♪」

初めの方の、自国を民主制に変えたいという辺りまでは普通に聞いていましたが、世界統合という論理飛躍にぎょっ。
続く、オルタ・ビレッジのようにすれば争いも差別も無くなり資源も分かち合えるという長演説には苦痛を感じました。妄想をダラダラと聞かされている。

●原作のナタリアも、より良い国造りの理想に燃える人でしたが、ここまでの超理想論者じゃなかったよ!?
新興宗教かカルト思想にハマってしまった人を見ている気分でした。

●一切の諍いのない豊かな世界は目指すべき理想ではありますが……。
オルタ・ビレッジは既に成功しており、そこへの道は付いているとこの物語は語っています。

そうなのか? 食いつめた人々が集まった寄せ集めの開拓村で、ほんの数ヶ月程度で、どんな奇跡が起こり得るというのか? 現実には飢えもエネルギー不足も何一つ解決していないはずなのに。
オルタ・ビレッジ思想が万能視され過ぎではないでしょうか。


ナタリアのためにキノコを採ろう

●ゲーム本編中には、ナタリアとアッシュが普通にほのぼのイチャコラするエピソードが存在しないのですが、発売後すぐにダウンロード配信されたサブクエストには、それを(淡くですが)含むものがありました。
音声付きのスキットが付属していたので、データそのものは元々ゲームの中に含まれてたみたいですね。ダウンロードした鍵でイベントが発生可能になると言うことなんでしょう。

●アッシュがナタリアを好きだということが、なんとなくですが周囲に認知された感じです。
けれどイベント発生時期は、ルーク組の参入直後。アッシュが兄の婚約者に横恋慕する弟で、けれど周囲に容認されている状態です。むむう。
【二人の王】クリア後か、せめてユルングの樹の後に発生するのならスッキリするのになぁ。

●食事当番のティトレイにリクエストを求められたナタリアは、彼が以前に話していたキノコ料理を希望します。それにはハナアブラダケという特別なキノコが必要で、採取には人手がいる。ナタリアは私が人を集めますと請け合い、ウィルとアッシュ(と主人公)が駆り出されてきたのでした。

ティ「うーっし、みんな集まったな?」

ウィ「急に呼び付けるから何かと思えば……
ふむ。まあ、いい気分転換にはなるか」

「おい、ちょっと待て。何で俺までここに……」

「私が推薦したのですわ」

「ナタリア?」

「アッシュは以前、お母様の御病気を治す為、キノコ採取に行った事があるのです
きっと、その時の経験を活かして、素晴らしいキノコを見つけてきてくれるはずですわ
ティトレイの料理は絶品ですもの。そのティトレイが是非にと推す一品、私もとても楽しみにしていますわ」

「ぐ……」

ウィ「ああまで言われては、断れんな」

ティ「んじゃ、決まりだな
待ってろナタリア。今にすげえ旨いモン食わしてやっからよ」

「期待していますわよ、ティトレイ。それに、アッシュも」

「…………」

うーん? この世界ではアッシュだけしか母のためのキノコ採りに行ってないんでしょうか。ルークは?

●こうして森へ行ったわけですが、アッシュがマジにキノコに詳しくてすごかったです。お母さんのためにどんだけ勉強したの。

「馬鹿、それはハナアブラドクドクダケだ!
誤って口にしてみろ、一瞬であの世逝きだぞ!!」

ティ「えっ? ほ、本当か!?」

#検分するウィル
ウィ「ふむ……。確かにこれは、ハナアブラドクドクダケだ
非常に毒性が高い事で有名だが、ハナアブラダケと類似点が多く なかなか見分ける事が困難なのだ
よく知っていたな」

「フン……。本で少し調べた事があるだけだ」

ティ「ああ、母親の為にってやつか?
アッシュってツンツンしてっけど、結構いいとこあんだなぁ」

「だ、黙れ! 口を動かす暇があったら手と頭を動かしやがれ!!」

ティ「ははっ。照れてんのか? 何かお前、いい奴だなぁ」

#ウィル、困り顔で
ウィ「嫌味が全く通じていないな……」

毒キノコをぽいぽい採ってしまうティトレイと、本来の目的そっちのけで珍しい動植物の採集に夢中になり、しまいに魔物の巣を荒らして襲撃されそうな状況まで作っちゃうウィル。
マイペースの二人に振り回されて、憤死寸前のアッシュなのでした。
キミ、そんなに怒りっぱなしじゃ若ハゲるよ……。

●そうして、キノコを採取してバンエルティア号に帰還。

ティ「さ~て。こっからは、おれの本領発揮だな」

「…………」

ティ「何だよアッシュ、怖い顔して。嬉しくねえのか?」

「これから先、お前達には同行しない。何があってもごめんだ。二度とな」

ウィ「随分な物言いだな。仲間同士、もう少し仲良くしたらどうなんだ」

「誰のせいでこうなったと思っている!!」

ティ「あ~わかったわかった。アッシュは腹減ってイライラしてんだろ? すぐ支度すっからよ、楽しみに待っててくれよな」
#機嫌良く立ち去るティトレイ

#アッシュ、舌打ちする
「…………」

ウィ「そう落ち込むな。ナタリアの喜ぶ顔が見たかったのだろう?」

「黙れ、この偏執博物学者
くっ、ナタリアの頼みでさえなければ誰がこんなくだらん雑用を……」

ウィ「まあそう言うな
《主人公》もご苦労だったな。少し体を休めて、折を見てから食事にしようか」


●この後どうなったのか気になりますよね。ナタリアが料理を食べて何と言ったのか、どんな言葉をアッシュにかけたのか……。
それを期待して食堂に行くと、スキットが二つ発生しましたが……。ナタリアは全然出ませんでした。

ぶっちゃけますと、ティトレイの作ったキノコスープに毒キノコが入っていて、食べたウッドロウ、アスベル、アッシュが大笑いしながら悶え苦しんで、その後、中毒の抜けたアッシュが怒り狂って剣を振り回しながらティトレイを追いまわす、とゆー。

ナタリアは食べずに済んだのかな?
それにしても、一緒にキノコ採りに行ったのですから連帯責任だと思うけどなー、アッシュ。

●…いや。二周目で分かったんですが、ゲームの進行状況によっては、付属スキットはサブイベントクリアからかなり経って発生するようなので、スープのワライダケはアッシュと採ったものではないってコトなのかな。
「あの時キノコの見分け方をあれだけ教えてやったのに屑が!」って怒りもあるのかしら。

●それにしても、『アビス』は毒キノコ(ワライダケ)ネタが多いですよね。
ゲーム版ドラマCDではガイ、ナタリア、ジェイド、アニス、リグレット、アリエッタが中毒になって笑い狂ってましたし、アニメ版ドラマCDだとミュウが笑うわ泣くわ叫ぶわ眠るわで大変でした。
今回、アッシュも仲間入りですねー。
残るはルークとティアか……。

●余談ですが、このイベントで採取するハナアブラダケは、そのまま食べて回復アイテムとしても使用できます。1%しか回復しないけど。



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昼メロか韓流か

●今作ではナタリアが参入ということで、アッシュとのほのぼのいちゃいちゃを期待していました。
発売前の公式サイトでやっていた企画ゲームでは、危険なデザートがナタリア作だと知るなり頑張って食べるアッシュなんてエピソードがあって、こういうのが楽しめるんだとニヤニヤしていたわけです。

が、ゲームを買ってみると、ナタリアの婚約者はルーク。アッシュはルークの弟で、このままでは王位もナタリアも得られないという設定。

ナタリア組に遅れてルーク組が参入した当初、アッシュがナタリアを想いながらも「お前の婚約者はルークだ」と身を引いてナタリアが切ながるスキットが一つあって、それっきり。つまんないなぁ……と思いながらゲームを進めていました。

●ところが、メインシナリオが折り返しを迎えたころ。突然、怒涛のアシュナタ展開がメインで始まりました。それもルークを交えたドロドロの三角関係で、どう転んでも誰かが傷つく構造です。昼のメロドラマか韓流ドラマかって感じ。

えええええ。
アシュナタいちゃいちゃを楽しみにしてたけど、こんなドロドロ望んでないよ!
障害があっても、乗り越えればみんなスッキリ幸せになれる形の方が良かったなぁ。
なんでまたお祭りゲームで、ある意味 原作以上に救いのない人間関係にしちゃうのか。

#世界を救うためにユルングの樹のドクメント(遺伝子情報みたいなもの)が必要とのことで、シフノ湧泉洞へ。
(原作のアラミス湧水洞とワイヨン鏡窟を混ぜたようなダンジョンです。音楽もアラミス)

「…ライマ国の暴動も収まり、秩序も戻り始めている様ですわ
ですが、民の苦しみは続いている
どうしてもっと前から、国民の苦しみに気付けなかったのでしょう」

「しけたツラをするな!」
#ハッとするナタリア
「お前は国の為にアドリビトムへ入ったのだろう!
それに…
お前がそんな様子では、一緒に国を変えられないだろうが」

「アッシュ…
約束を…、子どもの頃に交わした約束を覚えていて下さったのですね
その…プロポーズの…言葉も…」

「所詮、俺はルークの影だ。王にはなれない
お前との未来も…
だが、お前と一緒に国を…、世界を変えていく事は出来る」

#ナタリア、微笑んで
「アッシュ。
…世界を変えられるなら、私は王族でなくても構いませんのよ」

「(ぐっときたように目を閉じて)……………………
(目を開け)ナタリア…」

#二人の脇で空気化している主人公。ここで「そういう関係かと尋ねる」「じっと二人を見ている」という、どっちを選んでも変わらんよーな選択肢を強制的に選ばされます…

★「そういう関係かと尋ねる」を選んだ場合-----------
「な…!?
何を聞いているッ!! 死にたいのか、貴様…」
---------------
★「じっと二人を見ている」を選んだ場合-----------
「なっ…
何を見ている!!
---------------
「………チッ
行くぞ! ナタリア」

#嬉しそうに
「…はい!」


こっちを無視してイチャイチャ始めたのはそちらのくせに、「死にたいのか」と恫喝。酷いよマイソロ3アッシュさん。

原作のアニス張りに「若い二人はお幸せですね、とからかう」みたいな選択肢なら、彼が怒ってもここまで理不尽でもなかったのでしょうか。

つーか、婚約者のいるナタリアが、人前で他の男と愛を囁き合うのってマズくないのかな? 公然の秘密って奴なの??

#洞窟内部の水の流れを色とりどりの花が流れていく

「まあ、花が流れていきますわ…! 何て美しいのでしょう…」

「ユルングの樹の花だ この上流に、樹があるんだろう
…土壁がぬれているな。水位が下がっているのか?」

「引き潮…かもしれませんわね。ここは海と繋がっていますもの
潮の満ち引きで水位が変わるのだと思いますわ
それにしても、ユルングの樹というのはどの様なものですの?
雄花は水上に、雌花は水中に咲くと資料には書いてありましたけれど…。受粉の効率が悪そうですわね…
なぜ、その様な進化を辿ったのか。不思議ですわ…」


「それにしても、本当に綺麗ですわね……
こうしていると、世界に迫る危機など何かの悪い冗談の様に思えてきますわ」

#むっつりとするアッシュ
「……………」

#ナタリア ハッとして、しゅんとなり
「ごめんなさい。私ったら……
危機を回避する為、みんなが力を尽くしていますのに……不謹慎でしたわ」

「……全てが終わったら、またここへ来ればいい」
#アッシュ、笑って
「そうすれば、何の気兼ねもなくお前も景色に見入っていられるだろう」

「アッシュ……」

「その為にも、今すべき事に集中するぞ
……遅れるなよ、ナタリア」

#ナタリア、嬉しそうに
「はい!」


#ユルングの樹の前に巨大な魔物(アンキュラプルプ)がいる

「…!!」
#武器を構える一行
「何ですの、この生物は!?」

「依頼の品はある様だが、簡単には持ち帰れない様だな
行くぞ!」

#戦闘

「これで邪魔は無くなったな
…用事を済ませるぞ、ナタリア」

「はい」

#全員でユルングの樹に近づく。上から落ちてくる色とりどりの花とは別に、水の中から白い花が咲いている
「この時間だけ、雌花が水中から顔を出すのか…」

「では、この落ちてくる雄花とは、この引き潮の時間だけしか出会えない、という事ですのね…」

「その様だな
だから、潮が満ちていく時は、上に咲く雄花は落下しない様になっているのだろう」

「事前に頂いた資料によれば「陸から水中に根を下ろす様に進化した」と書かれていましたわ
植物も生き残る為に必死に知恵を絞ったのでしょう
栄養が豊富で、他の植物には遮られる事のない場所を目指した様ですわ
呼吸は、水上では葉にある気孔を使って…。水中では、根から直接、水に溶けた二酸化炭素を取り込んでいますわ
水や養分も、根の表面の細胞から塩分だけを除いて吸収しているとも書かれていますわ
生きていく為に、特殊な進化を遂げていった植物なのですね」

「生きる為に、次の世代を残していく為に変わる…か
他の種の生息域を奪わず、新天地に適応する為に自らの変化を選んだんだな」

「奪わず…自ら変わる…」
#ナタリア、晴々と笑って
「私達ヒト、そして国や世界も変化していく事が出来ますわよね…」

#アッシュ、笑って
「…ナタリア。《主人公》を見ろ
《主人公》は、故郷も無ければ血の繋がった親や兄弟もいない
だがな、こいつは行動する事で世界を変えていっている
…俺達にも、出来ない事はない…」

#明るい笑顔のナタリア
「アッシュ…。
そうですわね…」


●このゲーム、正直、メインシナリオが説教臭い……のを通り越してカルト臭いとゆーか、ぶっちゃけ少々《イッちゃってる》感があるんですが、そろそろナタリアの言動が怪しくなってきています。(大爆発するのはこの少し後のシナリオですが。)

ここの、ユルングの樹の植生解説の長さにゲンナリしたプレイヤー、多いんじゃないでしょうか。

植物の進化から「奪わずに自ら変わる、それにより共存する」という答えを見出す彼女。
間違ってはないし、イイ話ですけど。

でも植物がそういう進化をしたのは、他者に譲ろうという優しさみたいな精神論で語るようなことではなく、生存競争に負けた故に過酷な環境で生きるしかなかった現実、そしてそこに適応した生命の強さだと思います、私は。

●ともあれ、アッシュと共にいられて、国のために働けるなら王族でなくてもいいとまで言うナタリア。
アッシュもまた、家族を捨てても二人なら生きていけるみたいなことを言う。
……んじゃ、ルークとの婚約を清算して、二人で王族の地位を捨てるのでしょうか?


ドロドロの三角関係へようこそ

●バンエルティア号に帰還後しばらくは、表面的な変化は見えません。
ただ、部屋にいるナタリアに話しかけると、晴々とした様子でこう言います。

「私、心が決まりましたわ。これから自分がどうしていくのか、民の為に何をすべきか……見えた気がしますの」


●同時期、アッシュの方の台詞はこんな感じです。

「自分達が変わっていく為に、まずは何が必要になる? 優先すべき事は何だ……。
……チッ、考える事が山積みだぜ」


●この続きは、やがて発生するサブイベント【二人の王】で展開します。
アビスチームの部屋ではなくホールからスタートするので、サブイベントながら半強制に近い感じですね。

まずは前哨として、エステルがルークに話しかけてくるスキットが発生。彼女は王女同士ということでナタリアと仲がいいのだそうです。これまでにも幾度となく、王女としての理想を語り合う場面が描かれていました。

#決死の気迫のエステル
「ルーク! すみません、少しいいです?」

「あ? なんだ、エステルか 何の用だよ」

「あの……わたしの気のせいかもしれませんが 最近、ナタリアの元気がない様な気がするんです
何か、心当たりはありませんか?」

「え? ……別に、知らねえよ
変なモンでも食って腹壊してるとかじゃねーのか?」

#少々がっかりした様子のエステル
「それはないと思いますけど……」
#エステル、軽く恥じたように赤面して
「……やっぱり、わたしの勘違いかもしれませんね。
変な事聞いてすみませんでした」

#エステル立ち去る。ルーク、彼女の姿が見えなくなってから
「ったく……俺が知るわけねーだろっつの。
あいつ、そういうの何にも話さねーんだからよ」
#しばらく黙りこんで
「だーーっ、もう!
何で俺がモヤモヤしなくちゃなんねーんだ! くそっ
……しょうがねえ。ちっと確かめてみるか……」

で、アッシュとナタリアのいる部屋に行くと、次のイベントになります。

「本当に……、それでいいんだな」

「ええ。私は決めたのです。もう逃げない、と」

「……そうか」

「アッシュ。あなたは十分、王にふさわしい資質を持っています
ですから、どうか……」

#ルーク、舌打ちして
「……そーいう事かよ」

#ハッとするアッシュとナタリア
「……盗み聞きとは恐れ入るな。お前の性根は、どこまで腐っていやがるんだ」

「聞きたくて聞いたんじゃねえ! お前らが勝手に話してたのが悪いんだろ!?
二人で隠れてコソコソと……。胸糞悪ぃ……!!」

「ルーク、違いますのよ! 私達は……」

「胸糞悪いのはどっちだ。責任転嫁も大概にしやがれ! いつまでもそうして甘ったれて、ナタリア一人に国の未来を背負わせて!! それで文句を言おうなんざ、虫が良過ぎるんだよ!」

「な……何だと!?」

「二人共、喧嘩はおやめになって!」

「っるせえ! ナタリアだって、本当は俺がいなくなればいいと思ってんだろ!?」

「そんなこと……!」

「もういい、ナタリア。馬鹿に構うな。時間の無駄だ」
#立ち去るアッシュ

「っくそ……。みんな、俺を馬鹿にしやがって……。俺は……
俺が……! 第一王位継承者なんだぞ!!」
#駆け去るルーク

「ルーク……」

#物陰から様子を見ているヴァン


こうして、ヴァンがルークとアッシュを人里離れた山奥に呼び出すサブイベント【二人の王】が発生するわけですけど、それは次回に語ることにして、ナタリアの話。
皆さんはどう思いましたか?

●もう決めた逃げないと言うナタリア。これまでの流れから言うなら、ルークとの婚約破棄を決めたってことかなと思うんですが、ルークが「そういうことかよ」と怒ると「違いますのよ!」と言う。???

で、「アッシュ。あなたは十分、王にふさわしい資質を持っています。ですから、どうか……」とも言ってますよね。
え? アッシュに王になれと言ってるの?
んんん? ルークを放逐してアッシュが王になるべきと言っているのでしょうか?
いえいえ、いくらなんでもそこまでルークをないがしろにしませんよね。なっちゃんは清廉な女性ですから。
単に、王の地位につけなくてもあなたは王の心を持っています、ですからどうか自信を持って、野にあっても一緒に世界を変えていきましょうとでも言いたかったのかなあ……。
ルークに「違いますのよ!」と言ったのも、「あなたの地位を脅かすつもりはありませんのよ」という意味なのかしらん。

●イマイチ意味が解らんです。
何より、どうしてこの状況でアッシュの方が居直って、いかにも悪いのはルークであるかのように大上段で怒りだすのか、さっぱり理解できないです。
アッシュとナタリアが密通していることと、ルークに次期王としての自覚が足りないことは、そりゃ無関係ではないけれども、別問題でしょ。
責任転嫁はどっちなんですか。話ずらして逆ギレするなんてあんまりです。

自分達は家族も王位も捨てて生きていく悲壮な覚悟を決めたんだぞ、これだけ譲歩してやったんだぞ可哀想なんだぞ、なのに何も知らないでナタリアを責めやがって、そもそもお前がナタリアに相応しい男じゃないから悪いんだ、みたいな被害者意識でもあったのかなー。


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●ルークとアッシュの決着(…なのか?)はサブイベント【二人の王】に続きますが、それは次回に回して、ナタリア周りの話。

このゲーム、《オルタ・ビレッジ》なる新しい村の理想が掲げられています。キールが提唱しアンジュが共感して、彼女の所属する教会を通じ、アドリビトムで稼いだ資金を流して建設を進めているという設定。
アドリビトムの設立メンバーはみんな大国に虐げられた貧しい村の出身で、国への恨みを吐きつつ、大量消費でしか暮らせない今の世界ではいずれ行き詰まる、世界中が《オルタ・ビレッジ》に賛同すれば救われる、と熱く語っております。

環境破壊をやめて自然をありのままに使った、それでいて衣食住の満ち足りた社会。
大量消費をやめ、食料の貿易頼りもやめ、自給自足・地産地消する。
相互理解を重視し、常に支え合い分かち合う。

要は、みんな仲良くエコ暮らしをすれば、差別もエネルギー不足も戦争も、世界のありとあらゆる問題は解決します! みたいな話でして。
政治的にではなく文化的に世界中の人々が結びつきますよ。軋轢も起きるでしょうが、互いに譲り合い解り合う努力をすれば、差別も戦争もなくなるんです!
……って感じで、リスクは一つも挙げられず、メリットばかりで結構ですね。

(なんか、宗教団体とかエコロジストとかヒッピーの主催する合宿所とか開拓村みたいなんですけど…)

●テイルズシリーズは資源枯渇問題を取り扱うことが多く、それに沿いつつ、ある程度の具体的な試案を出している。
最初は感心して見ていたんですが、ゲームが進むにつれて、段々モヤモヤした気分になっていきました。
版権キャラの口を借りての思想の押し付けは、感心しません。

その辺りは最後の全体感想でまた書くとして、ここではナタリアの話。

●キールとアンジュの進めるオルタ・ビレッジ思想に、後に加入したメンバーたちも次々賛同していきます。
オルタ・ビレッジのために働けるなんて、ますますこのギルドで働く意欲がわいたとナナリーも言ったものです。
そんな中でも急先鋒なのが、我らがナタリア姫でした。

●最初のオルタ・ビレッジで発生した人間関係のトラブルが、「自己主張する前に相手を知るよう心がけてはどうか」というアドリビトム側からのアドバイスで解決された、というイベントの後。
ナタリアが、オルタ・ビレッジこそ世界平和への道だと、エステルと共に盛り上がるイベントが発生します。

「星晶[ホスチア]の採掘を行わず、環境をありのまま利用して、充足した社会を作るというオルタ・ビレッジの実現…!
アドリビトムの皆さんの目標が達成されたのですわね」

「人々の間でも、ああやって受け入れ合う事が出来るなら…国同士でも、きっと実現できますよね!」

「ええ。そうしよう、と私達が働きかければ、きっと出来ますわ!」

「ですね! わたし、頑張ります!」

この後、部屋にいるナタリアに話しかけるとこう言います。

「きっと、オルタ・ビレッジが得た「学び」は もっと多くの人を笑顔に出来るはず。私もこの話を、国へ持ち帰ろうと思いますわ」

この後に、前述のユルングの樹の花のイベントが発生。「奪うのではなく分かち合う。そのように人も国も変わっていける」と言い出したわけです。

●そして、本当にスゴイ事になっちゃったのはこの後でした。
【二人の王】サブイベント後のメインシナリオ(【二人の王】クリアに無関係に発生)にて。
ナタリアが、興奮した様子でオルタ・ビレッジ思想を称賛し、これさえあれば世界を統合できる、あらゆる問題が解決するし価値観そのものが変わると言いだしたのです。

ナナリー「あんた達、聞いたかい?
世界中でやってた戦争が、次々と終戦になってるそうじゃないか」

マルタ「でも、その一方でジルディアのキバからの侵食が進んでいるんでしょ? 戦争なんてしてる場合じゃないって、やっと気付いたんだよ」

ルビア「皮肉よね。国を越えた危機が訪れない限り、人は争いを止められないのかしら?」

ナタリア「そういう見方もありますわね。ですが、他にも理由があるかもしれませんわ
そうですわね…例えば、人々が争う事に疲れ果ててしまった、とか…」

ルビア「ナタリアも、そろそろライマに帰れるんじゃないの?」

ナタリア「いいえ、その前に王族として、国民を守らなくてはなりませんわ
その為にも、最後までこのアドリビトムでお手伝いをさせて頂きたいのです
それに…世界を守った後、私には成すべき計画がありますの」

ルビア「計画?」

ナタリア「ええ
主権者による一方的な支配、統治ではなく、全ての人々に権利を与え、共に歩む世界を作る計画ですわ
今まで人々は、それぞれの自己意識はもちろんの事、国を愛する心を持っていて、お互い簡単に譲れるものではありませんでしたわ
ですが今、この危機を迎える事によって、人々は国や種族を越えて、意識を結び付ける事に気が付き始めています
私は、この意識があれば、国を越えて、世界を統合していけると思うのです
きっと、世界を変える事が出来ますわ!」

マルタ「でも、競争とか、主張とか…。人間ってそういうものじゃない? 簡単には行かないと思うけど…」

ナタリア「競争も、広い視野で見れば、あり方が変わってくるはずですわ。オルタ・ビレッジの様に
意識が変われば、全く別のものになっていくのでしょう
そうすれば、世界中の対立を、みんなが越えて、人々が結び付いていく様な方向にいくだろうと考えていますわ
そうすれば、資源を分かち合える様になり、新しい倫理を打ち立てる事も出来るでしょう
全てのものを全ての人が分かち合う文明は必ず生み出せますわ」

ナナリー「政治的に統一されて、一つの国になるというんじゃないんだね」

ナタリア「はい。
それぞれの多様性を認め、文化的に結び付いていく、という事です」

ナナリー「いいね。そういう世界になれば
ううん、そうしなくっちゃいけないんだ」

ナタリア「はい。だから私は、帰れませんの♪」

初めの方の、自国を民主制に変えたいという辺りまでは普通に聞いていましたが、世界統合という論理飛躍にぎょっ。
続く、オルタ・ビレッジのようにすれば争いも差別も無くなり資源も分かち合えるという長演説には苦痛を感じました。妄想をダラダラと聞かされている。

●原作のナタリアも、より良い国造りの理想に燃える人でしたが、ここまでの超理想論者じゃなかったよ!?
新興宗教かカルト思想にハマってしまった人を見ている気分でした。

●一切の諍いのない豊かな世界は目指すべき理想ではありますが……。
オルタ・ビレッジは既に成功しており、そこへの道は付いているとこの物語は語っています。

そうなのか? 食いつめた人々が集まった寄せ集めの開拓村で、ほんの数ヶ月程度で、どんな奇跡が起こり得るというのか? 現実には飢えもエネルギー不足も何一つ解決していないはずなのに。
オルタ・ビレッジ思想が万能視され過ぎではないでしょうか。


ナタリアのためにキノコを採ろう

●ゲーム本編中には、ナタリアとアッシュが普通にほのぼのイチャコラするエピソードが存在しないのですが、発売後すぐにダウンロード配信されたサブクエストには、それを(淡くですが)含むものがありました。
音声付きのスキットが付属していたので、データそのものは元々ゲームの中に含まれてたみたいですね。ダウンロードした鍵でイベントが発生可能になると言うことなんでしょう。

●アッシュがナタリアを好きだということが、なんとなくですが周囲に認知された感じです。
けれどイベント発生時期は、ルーク組の参入直後。アッシュが兄の婚約者に横恋慕する弟で、けれど周囲に容認されている状態です。むむう。
【二人の王】クリア後か、せめてユルングの樹の後に発生するのならスッキリするのになぁ。

●食事当番のティトレイにリクエストを求められたナタリアは、彼が以前に話していたキノコ料理を希望します。それにはハナアブラダケという特別なキノコが必要で、採取には人手がいる。ナタリアは私が人を集めますと請け合い、ウィルとアッシュ(と主人公)が駆り出されてきたのでした。

ティ「うーっし、みんな集まったな?」

ウィ「急に呼び付けるから何かと思えば……
ふむ。まあ、いい気分転換にはなるか」

「おい、ちょっと待て。何で俺までここに……」

「私が推薦したのですわ」

「ナタリア?」

「アッシュは以前、お母様の御病気を治す為、キノコ採取に行った事があるのです
きっと、その時の経験を活かして、素晴らしいキノコを見つけてきてくれるはずですわ
ティトレイの料理は絶品ですもの。そのティトレイが是非にと推す一品、私もとても楽しみにしていますわ」

「ぐ……」

ウィ「ああまで言われては、断れんな」

ティ「んじゃ、決まりだな
待ってろナタリア。今にすげえ旨いモン食わしてやっからよ」

「期待していますわよ、ティトレイ。それに、アッシュも」

「…………」

うーん? この世界ではアッシュだけしか母のためのキノコ採りに行ってないんでしょうか。ルークは?

●こうして森へ行ったわけですが、アッシュがマジにキノコに詳しくてすごかったです。お母さんのためにどんだけ勉強したの。

「馬鹿、それはハナアブラドクドクダケだ!
誤って口にしてみろ、一瞬であの世逝きだぞ!!」

ティ「えっ? ほ、本当か!?」

#検分するウィル
ウィ「ふむ……。確かにこれは、ハナアブラドクドクダケだ
非常に毒性が高い事で有名だが、ハナアブラダケと類似点が多く なかなか見分ける事が困難なのだ
よく知っていたな」

「フン……。本で少し調べた事があるだけだ」

ティ「ああ、母親の為にってやつか?
アッシュってツンツンしてっけど、結構いいとこあんだなぁ」

「だ、黙れ! 口を動かす暇があったら手と頭を動かしやがれ!!」

ティ「ははっ。照れてんのか? 何かお前、いい奴だなぁ」

#ウィル、困り顔で
ウィ「嫌味が全く通じていないな……」

毒キノコをぽいぽい採ってしまうティトレイと、本来の目的そっちのけで珍しい動植物の採集に夢中になり、しまいに魔物の巣を荒らして襲撃されそうな状況まで作っちゃうウィル。
マイペースの二人に振り回されて、憤死寸前のアッシュなのでした。
キミ、そんなに怒りっぱなしじゃ若ハゲるよ……。

●そうして、キノコを採取してバンエルティア号に帰還。

ティ「さ~て。こっからは、おれの本領発揮だな」

「…………」

ティ「何だよアッシュ、怖い顔して。嬉しくねえのか?」

「これから先、お前達には同行しない。何があってもごめんだ。二度とな」

ウィ「随分な物言いだな。仲間同士、もう少し仲良くしたらどうなんだ」

「誰のせいでこうなったと思っている!!」

ティ「あ~わかったわかった。アッシュは腹減ってイライラしてんだろ? すぐ支度すっからよ、楽しみに待っててくれよな」
#機嫌良く立ち去るティトレイ

#アッシュ、舌打ちする
「…………」

ウィ「そう落ち込むな。ナタリアの喜ぶ顔が見たかったのだろう?」

「黙れ、この偏執博物学者
くっ、ナタリアの頼みでさえなければ誰がこんなくだらん雑用を……」

ウィ「まあそう言うな
《主人公》もご苦労だったな。少し体を休めて、折を見てから食事にしようか」


●この後どうなったのか気になりますよね。ナタリアが料理を食べて何と言ったのか、どんな言葉をアッシュにかけたのか……。
それを期待して食堂に行くと、スキットが二つ発生しましたが……。ナタリアは全然出ませんでした。

ぶっちゃけますと、ティトレイの作ったキノコスープに毒キノコが入っていて、食べたウッドロウ、アスベル、アッシュが大笑いしながら悶え苦しんで、その後、中毒の抜けたアッシュが怒り狂って剣を振り回しながらティトレイを追いまわす、とゆー。

ナタリアは食べずに済んだのかな?
それにしても、一緒にキノコ採りに行ったのですから連帯責任だと思うけどなー、アッシュ。

●…いや。二周目で分かったんですが、ゲームの進行状況によっては、付属スキットはサブイベントクリアからかなり経って発生するようなので、スープのワライダケはアッシュと採ったものではないってコトなのかな。
「あの時キノコの見分け方をあれだけ教えてやったのに屑が!」って怒りもあるのかしら。

●それにしても、『アビス』は毒キノコ(ワライダケ)ネタが多いですよね。
ゲーム版ドラマCDではガイ、ナタリア、ジェイド、アニス、リグレット、アリエッタが中毒になって笑い狂ってましたし、アニメ版ドラマCDだとミュウが笑うわ泣くわ叫ぶわ眠るわで大変でした。
今回、アッシュも仲間入りですねー。
残るはルークとティアか……。

●余談ですが、このイベントで採取するハナアブラダケは、そのまま食べて回復アイテムとしても使用できます。1%しか回復しないけど。



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【2011/03/02 00:25】 | テイルズ系の話【レス含】
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